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川崎、優勝を期待  文科系

2017年12月01日 19時37分55秒 | スポーツ
 明日、川崎の優勝へと期待したい。その訳は、この通り。
 
 今のJリーグは、正に激動の時期。言い換えれば、下克上の時期。
 一昨年までの強者広島が見る影もなく、Jでは不振の浦和が一発勝負のACLで日本勢9年ぶりの優勝。長く強者であったガンバが古いやり方で勝てず、それぞれ名監督を得たセレッソと磐田とが急上昇。こんな面白い見物はないという時期である。
 これら全てが、世界的に見てドングリの背比べというのではなく、世界水準の戦いであるのは、以下のように明らか。去年のクラブワールドカップ鹿島準優勝、先日演じられたACL浦和優勝!

 そんないま、さて明日は、1位の鹿島が磐田と、2位の川崎が大宮と当たる。後者は川崎の勝ちだが、前者では磐田が勝つと切望したい。これでもって、この大下克上に画竜点睛が付されるというもの。そうなれば、1、2位が逆転。早くも名監督の気配を放ち始めた名波監督が、この難敵相手に現在の全知全能を振り絞って勝つ道を見つけると確信するのである。

 日本サッカーには今、激動がうねっている。若い優秀な監督を輩出してきたからだ。そろそろ外国の監督の力を借りる必要もないほどに。鹿島はすでに何人も日本人監督候補を育てた模様だし、ペトロビッチの後の堀は見事で、風間の後の鬼木も見事。セレッソのユン監督も日本で育ったようなもので、これで川崎優勝ならば、新人鬼木監督に大きな箔が付くというもの。日本人監督たちによる下克上が、これによってさらに激しくなる理屈だ。

 日本のサッカーが世界的なショートカウンター全盛、それに必要なデュエルの強化という新戦略とともに、音を立てて向上、発展している。
 
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ハリルジャパン(142)日本サッカー、世界的現段階 ②  文科系

2017年12月01日 08時49分52秒 | スポーツ
 以下のように書いて、連載を予告したその2回目である。
『標記のご大層な題名でものを考えられる時代が日本にもやってきた。これには、2つの場面があって、一つが、W杯を頂点とした日本代表の海外代表との対戦、今一つが、日本代表クラブの世界との対戦。・・・・後者については、そろそろ大きなことが言える時代が来たのだと、そこを強調したい』
 ここから先ず、第一に問題提起をしたここから今回を出発する。
『 ①この10年、日本クラブはアジア・クラブ内部でもどう弱くなっていたのか。そして、ここ数年そこをどう克服できたのか』

 07年浦和、08年のガンバ優勝後、最近まで日本がアジアACLで相対的に弱くなったのは何故か。06年W杯初戦を観れば、日本が肉弾戦に弱いのは素人でも分かった。以降の日本はアジアでも特に韓国のこの肉弾戦でやられるなど、以下のような国に優勝をさらわれていった。韓国4回、中国2回、豪州とカタール各1回。なお近年中国にやられたのは、金に飽かして世界的な監督、名選手を掻き集め始めたからである。それが、15年広島と16年鹿島の世界クラブW杯での大活躍、今年の浦和のACL優勝と、日本大復活を遂げてきたのだった。

 今回は、15年の広島の活躍を観てみよう。
まず、準々決勝のアフリカチャンピオン、マゼンベ戦を、僕はこう観た。
『 さて、アフリカ代表クラブ・マゼンベ戦である。
 前半の20分くらいまでのマゼンベは、攻めた、攻めた! 得意の基礎体力、凄まじいスピードに物を言わせて、これでもかという勢いだった。身体のスピードばかりではない。パスも速いし、判断も速く、ボールを回す技術もあった。
 対する広島は、この20分をどう戦ったか。ゲーム前から公約していたようにただ一言、「闘いに負けない」。これである。ちなみに、日本チームが外国とやる場合、代表戦でも実はここで負けた。アジアチャンピオンズリーグでも、初めて出る日本チームなどはまず例外なく、ここで躓いた。特に、相手からボールを奪う、あるいは、奪われない、そういう1対1局面で勝ちきることが外国勢とやる場合の肝腎のこと。広島をこれを見事にやってみせた。

 前半20分を過ぎ、25分ほどになってくると、広島のこの点が少しずつゲームを優位に変え始めたのである。なによりも、マゼンベよりも選手1人1人の視野がちょっと広いのである。相手の動きを見定め、1対1の闘いになりそうな局面において、広島の方が少しずつ位置取り・出足がよくなって、言わば相手を見切り始めていく。広い視野に裏付けられた精緻な組織技術と言ったところだろう。ワンタッチパスが多用され始めたのが何よりのこの証拠で、そう思ってみていたら44分に1点。右コーナーキックから速いニアへのクロスをフリック・ヘッド。と言っても、ほとんどコースを変えないストレートなファーへのパスになった。これに走り込んだ1人がゴール前でちょこんと合わせた。
 後半に入っても11分、右コーナーキックを中央の高いヘディング得点。33分には3対0である。』(2015年12月14日当ブログ拙エントリーより)

 次がこの広島の準決勝、南米チャンピオン、アルゼンチンのリーベルプレート戦の観戦記。
『 リーベルの監督の顔が、後半は真っ青だった。「危ない!」と感じたのだろう。前半でさえリーベルが押していたのに、30分までで広島から5本のシュートを浴び、前半シュート数は広島の9、リーベル6だった。しかも広島に、極めて危険な、際どいシュートが多かった。リーベル保持率は6割もあったのに。
 後半のリーベルは焦っていて、プレーも粗くなる。27分右FKからの得点だって、キーパー林のミスに近い。混戦競り合いでパンチにすれば何ともなかったものを、キャッチしようとして誤ったものと観た。

 しかし、負けは負け。けども、広島の闘いは健闘などという域を超えていた。保持率は気にしないが、いざという時の押し上げ密集布陣、強い球際のボール奪取からショートカウンターへという戦い方。広島は、この世界最先端の戦い方に凄い自信を持ったに違いない。
 まずキーパー林は、「自分のキャッチミスで負けた」とすっかり萎れていた。そうだろう、アルゼンチンと言うよりも南米の雄に勝つチャンスを、自分が壊したと言えるのだから。
 また、アルゼンチン人記者たちがこう述べていたのも、このゲームに限っては外交辞令なんかじゃ全くない。
「全てにおいて、広島が上だった」
「負けたのは最後の鋭さが、ほんのちょっと欠けていただけ」
 ボール保持率とか、「繋いで攻勢」とかには目もくれず、ゴールに直結していくその周辺の危険度、鋭さだけでゲームを観る、南米らしい批評だと読んだものだった。』(2015年12月18日、当ブログ拙エントリーより)

(続く)
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