棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

関西のオバハン-2

2010-05-20 06:58:05 | 山郷の暮し
昨日のバス中でのオバハンの会話の記事に、本場の方から「本場の会話」のコメントをいただきました。
さすが・・状況がありありと再現でき噴出してしまった。
ゼヒ是非読んでください。おもしれーー。 
京から奈良へ電車で行く。
今はほとんどが車での移動のため、電車(私には汽車)を利用しないが、今回のミニ旅行はバックパックの電車移動だった。
私はどこでも寝られるほうだが、この電車だけは昔からニガテである。切符を確り手にしクシャクシャになったものだ。乗り換えなど緊張の連続・・体に悪い・・

修学旅行で記憶のあった奈良駅を見た。
ヤッパシ奈良はこうでなくちゃ!と写真を撮っていると、聞きもしないのにオバチャンが「移設工事が終わって最近ようやく見ることができた」
と説明をしてくれた。これはご親切なことでありがたかった。

昼食にと駅前のチェーン食堂と思ったが、隣に昔ながらの駅前食堂がある。
入れば70歳を過ぎた元気のいいオバチャンが迎える。厨房には同じような年齢のオバチャンが2人。
お客も地元のお年寄り連ばかり。こういうところは丼物が美味いはず。
丼が来る前にビールを飲む。
会話を聞いているうちに一本が二本に。そして・・三本になってしまい東大寺見学はしんどかった。  つづく

1-強烈関西オバハン-バス中会話

2010-05-19 07:51:02 | 山郷の暮し
東京で生まれ育ち、信州の田舎町で暮している私には、正直 大都市京都の喧騒に疲れ「田舎者になったのかなーー」と。だが面白かった。
なんといっても元気の良い女性達がスバラシイ。神社仏閣・仏像などの難しいことより、人間の方が美しく多彩である
素晴らしさを超えたのが、これからいにしえの里に向かうシャトルバスでの50歳後半の女性達の会話だった。
乗車前に、この一団を避けていたのだが、なんとバス中で囲まれてしまった。
会話は「同窓会に出席する、しない」で、とうとう「○×は羽振りがいいからたかっちゃおう」と、処場所まったく関係が無い大声話。
失礼ですが、関西弁で書けたら面白いであろう。

処は変わるが、新緑が見事で、清楚な秋篠寺。静寂が支配しているはずであろうが、またまた強烈な一団と遭遇してしまった。これにはまいったが・・・
仏の顔も三度と申しますが、市井のエネルギーのほうがいいかもねーー。
誤解の無いように、重ねて言います。私は関西人に魅力を感じているのです。

写真は京都の八坂神社・朱色の違いを観て下さい

京・奈良に行ってきました

2010-05-18 08:39:12 | 山郷の暮し
知人が京都の葵祭り(15日)見学に行くという。
席があるというので、いつものように宅急便荷物扱いの軽いのりで参加。ただし私は葵祭りには興味がなかったので、一人行動にする。

平城遷都1300年-大極殿の完全復元がなされ、訪ねてみたいと思っていた。
一番の興味は建造物の本当の色が知りたかった。それは柱や軒などの朱色が、TVや写真からはどうしても納得がいかなかったからだ。
印刷物は赤色が強く見えるが、本物はどちらかといえば黒味が入ったレンガ色か、インデアン・レットに近い丹土(北海道産と言いました)
渋みの在る赤色は、光りの当たり方によって輝く朱色にも見える。
ただし、蛍光色とも違う輝きで、安直にペイントされた寺社とはかなり違う。これは発見だった。日本画家のかたは「当たり前だー」というかもしれないが・・・
バカチョンデジカメではどうしても赤味が強くなって、本物を目にしたものと違うのだ。
古刹の寺院仏閣など、剥離した色から建立時を想像するには本物を知らなくてはならない。またまた大きな収穫がありました。
次回は 強烈・関西おばはんバス中会話
写真・・平城宮跡会場は広大な敷地で、なんと近鉄奈良線がしっきりなしに走り抜ける


古刹の神社仏閣とはまた違うおもむきがある。
周りに何も無いので、小さく見える。京都にしても、昔は皆このように見えたのであろう。想像の手がかりになりました。

欄干にある宝珠(?)白・赤・青・黄色・黒色 どろぼうさんをしたくなるほど美しかった

宮沢賢治の詩

2010-05-13 08:50:54 | 山郷の暮し
昨夜読んだ賢治の詩を思い出しつつ、冷やっこい空気のなかを散歩をする。
すばらしく透明な桔梗色(賢治が良く使う)の空。鳶が甲高い鳴き声をあげ、大きく旋回しながらあがってゆく。
「あんな高い空から見たらどんな風に見えるのかナーー」と思った瞬間、賢治は鳶そのものになって語っていたのだときずく。
同時に思い浮かんだのが(具体的ではなく)アメリカ・インデアンの詩であり、アイヌの詩だった。
共通して感じることは、詩には作者の・・人間の・・目ではなく、あくまでも鳶やカエルや岩石なのだ。そこがすごいことだ。
私の表現は、写実にしろ抽象にしても心象風景世界の展開である。
現次元から異空間・異次元に飛び、現光景を観る心象風景だが、そこにはいつも私が存在している。
そおいう心象風景なので、賢治の心象風景と次元が違っていた。
解説者による「心象風景」ということに惑わされ、曲解をしていたことに気がついた。
賢治の詩には己の存在意識ではなく、詠われている者に成りきっている事である。・・私はそこまで至っていない・・
鳶の一声 只管の一撃だったかもしれない。

神から使わされた大天才

2010-05-12 08:19:28 | 山郷の暮し
遅霜注意報があった信州の山間部ですが、被害はなかったようです。
雨上がりの実に気分のいい朝日を浴び、一掴みワラビを摘み取ってきました。
写真は浮き沈みしていたサッカーボールです。

私のフログにときどき登場します宮沢賢治を読むたびに、この人は神に選ばれ使わされた者だとかんじます。
そんな人を大天才といいます。では、何をもってソオ言うのかと質問されても、基準はナニモありません。私がそう感じるだけなのです。
努力をして積みかさめた結果、天才的な仕事だと評価される芸術家はいます。しかし、それとも違う神に代償を払って此の世に生まれた者なのです。
神への代償とは、ほとんどが其の者の命です。
イエスとまではいいませんが、神は・・それとも大いなる力は、貧しき人間社会に汲みつくせない慈愛の世界があることを、使わされた者にありったけ詠わせているのです。
そして、神のしもべへと早々にめしいてしまうのです。・・・もしかしたら、神様もお若い方がお好きなのかも・・・
そんなことを感じさせる者が、大天才として此の世に生まれ出るのです。・・・だから現世の栄達など問題にしないのだ・・・
愚鈍な私には宮沢賢治のほかに誰がいるのだと問われても、そく浮かぶのはシューベルトやミケランジェロくらいなんですけれど・・・。

 ただいま午後11時過ぎ。私には大変まれなことですが、賢治の詩集を読んでいるうちにどうしても感動を記したく、PCに向かっています。

おきな草

2010-05-11 08:50:53 | 山郷の暮し
雅楽の演奏会を催したお寺は、松本地方ではわり合い知られた「ぼたん寺」で山盛りのボタンが咲き誇っている。
今年は遅霜被害があったうえに、天候不順で花つきや色・形が今ひとつのようだ。
片隅にずっと昔にドコカで見たことがある花が植えられていた。
名前が思い出せない・・。気になって仕方がなく庫裏に行き聞く。
「おきな草」だった。とたんに宮沢賢治が実に見事な描写で表し、いわれを物語にしていたことを思い出した。
確認のために蔵書を開くと「うずのしゅげを知っていますか。
うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますがおきなくさという名は何だかあのやさしい若い花をあらわさないようにおもいます。・・・」
と始まる短編で、おきな草の由来ではなく、例のとおりアリやヒバリや精霊の眼からの世界が展開する。
ついつい読んでしまった。
もしかしたら、賢治の「おきな草」のイメージからだったのかもしれない・・・と思ったが、私にはそれほどの想像力がないから、賢治を読んでどこかで見たのであろう。
残念ながら、最も美しい時期を過ぎているようだった。
玄向寺 別名ぼたん寺全景
幹周りは大人で4人以上はある大銀杏

真昼の音楽-雅楽

2010-05-10 09:38:37 | 山郷の暮し
お寺の本堂で開催された雅楽演奏会、正直せいしきに聞くのは始めてであった。
楽器の説明演奏などをしながらの一時間半は、確りと聞き入ってしまった。
難しいことはまったく判らないが、音のきらびやかさ・明るさは光溢れる真昼の音楽だと感じた。
同じ宮廷音楽であるクラシック音楽はどちらかといえば室内であり、夜の音楽だ。
いままでそんなことを考えたことは無かったが、阿弥陀来迎図に描かれている光の音楽である。
聞いていて明るい西域の空を思いうかべ、学問的なことは知らないが、渡来音楽であることをあらためて感じた。
なによりも衣装・楽器が色彩鮮やかで豊かである。正に天平の美を観た。
日本古来からのお神楽とも違う。かがり火に照しだされた幽玄な能ともまったく違う世界なのであった。
いいものを手に入れたおもいです。
来週は松本城にて宮内庁式部職楽部があり是非鑑賞に行きたい。

現代の栄養失調Ⅱ

2010-05-09 08:53:25 | 山郷の暮し
メタボを気にするあまり、昔々の日本式粗食がダイエットとともにブームになっている。その結果、現代の栄養失調が起きている。という話でしたが、番組を視聴しいてハッ!とおもったのが、50代半ばでなくなってしまった3人の友だ。

三人に共通していることが酒飲みではあったが、あまり肉を食わなかった。一人は徹底したベジタリヤンでもあった。
時も場所も異なる3人ですが、贅肉一つなく健康そのものに見え、突然の死にとまどってしまった。
そして「なぜなんだ???」の思いだけ残っている。
先日のTVで、まったくの素人・無知の発想かもしれないが、本人も意識をしていない栄養失調状態ではなかったのか。
ちょっとした変調に対応できる、基礎エネルギーが不足していたのではなかったのか・・・。
ダイエット食のお嬢さんにソオでない方も要注意、たいへん考えされた番組でした。
今日はお寺で開催される「雅楽演奏会」に出向く予定です。

現代の栄養失調

2010-05-08 08:53:58 | 山郷の暮し
nhkの好きな番組の一つに「ためしてガッテン」があります。
最近はほとんどが健康についての検証的内容ですが、先日の現代の栄養失調には驚いた。
流行ともなっている「粗食の進め」に警鐘をならしているともいえるものでした。
特に、高齢者は高たんぱく質の摂取が足りないと、脳血栓や風邪にかかりやすくなねなど、用注意だという。
血液中のアルブミンが4.3以下は栄養失調状態だという。
高たんぱく質・つまり肉を食いましょう。一日300gというがソオをいかないが、それほど必要だったのだ。必ずしも粗食はよくないのでした。

知り合いの奥さんが看護センターに勤めておられ、仕入れたばかりの話をしましたら「ご老人たちは大喜びで肉を食べます。家では体に悪いと言って、食べさせてもらえない、ようです」

皐月の輝く陽射しの中、老いも若きも団子になって、焼肉で一杯のもう。

一目ぼれ

2010-05-07 08:13:04 | 山郷の暮し
友にさそわれ地元で開催された、全国陶器市にでかけた。
大テントに所狭しと並んだ、日用雑器から作家作品の品々。
現代陶工のことは知らないが小耳にしたことがある作家は、デパートでの販売価格とあまり変わりがない。
店主によると、作家の意向でデパートだからといって特に高くはしないらしい。
すばらしい雑器に埋るように赤絵付けの大振りな鉢が二点ある。
なんともラフな筆使いがゆったりとした雰囲気がある。おしむらくは賓にはかけるが「一目ぼれ」してしまった。
そおなると気になって仕方が無い。お値段は財布の中身をはるかに超えている。
若い店主が「この作家さんとの取引は今回でやめようと思っている。作品だけでは足が遅いので、小品を依頼するのだが作ってくれない。
商売にしにくい変わった作家さんなんです・・」
「これしかないんだけど、ほかにある?」といえば「まさか買うとはおもってもいなかったらしく、イベントは今日まで。いいでしょう」ということになった。
大きな桐箱をかかえながら他の店をまわれば「たいしたものをお買いですネーー。うちのものに一目ぼれはありませんか」
なにか、スゴーーク リッチナ気分でした。
そうそう、作家の名前はわすれてしまった。(パンフをもらってくるのを忘れた)
宴会テーブルにドン! と。できれば金魚なんか泳がせたら絵になる。
 

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本