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一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

建て方 越後杉ブランド材

2012年11月15日 | 五十嵐の住宅


五十嵐の住宅の建て方です。

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この物件は、地域型住宅ブランド化事業の補助金対象 ネイティブハウス仕様ですので、構造材に越後杉ブランド材を使用しています。

テックワン工法のため、集成材の越後杉を採用しています。

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また、無垢の越後杉だと、強度のバラツキや、問題になっている内部割れなどの心配もありますので(以前、大変痛い目にあいました・・・) 越後杉の無垢材ではなく集成材を使用しています。

新潟県の杉の品質は、全国的に見ても決して良いとは言えないので、当社では越後杉の無垢材の採用は、今のところ見合わせています。

無垢材の品質がせめて「並」程度になれば、もう少し普及するのでしょうが、今のままですと施主様にとってメリットよりデメリットが大きすぎます。

越後杉の今後の品質改善に期待しています。

ただ、同じ越後杉でも集成材ならば、強度的にも見た目的にも合格です。 ちょっと高いのが難ですが

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あとは、屋根タルキ、通気層、野地板張りまですれば、建て方工事完了です。


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基礎工事 連続した基礎

2012年11月08日 | 五十嵐の住宅


今日は昨日のコンクリート強度の話と同等かそれ以上に重要な基礎の形状についての話です。

布基礎?べた基礎? それはどちらでも良いのです。 ちゃんと構造計算されたものならば。

大切なのは、いずれの基礎形状でも「連続した一体の基礎」である事なのです。

そう、基礎は連続していなければならないのです。 フラット35の仕様書などにも示されていますが、連続している事、つまり基礎の立上りでしっかりと区画割りができている必要があります。

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構造計算している人ならば、この連続の意味や区画の必要性が良く分かると思いますが、木造2階建てくらいですと計算せずに、基礎を安易に設計してしまう事も・・・

連続していない基礎、つまり柱の立つ所だけを基準に基礎をつくり プツプツ途切れた基礎を作っているケースも見受けられます。 複雑な割に力の流れを無視した基礎です。 ベースをいくら連続させてもダメなのです。 基礎の立上りを梁として連続させる必要があります。

べた基礎の場合も同様、立上りか地中梁が連続していなくてはいけません。

もちろん、メンテナンス用に人通口が必要なので基礎に欠き込みが入ります。しかしその場合も地中梁や掘り込んで立上り分を確保するなどして連続性は確保します。

耐力壁の直下はもちろんなのですが、開口部の直下や大きな区画部分(リビング廻りなど)には以外に大きな応力がかかっています。 通常の配筋だけでは足りず、追加で補強筋が必要な場合も多々あるのです。

ただ、長期優良住宅の認定を取得するのであれば、この辺の構造計算が必須ですので心配いりませんね。

いずれも半島型ではなく しっかり連続して区画ができている基礎です。

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構造計算された基礎図はこんな感じになります。

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基礎が連続してシッカリと区画ができていますし、人通口以外にも所々補強筋が必要になっています。


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基礎工事 生コンの必要強度

2012年11月07日 | 五十嵐の住宅


五十嵐の住宅です。

この時期には貴重な晴れ間に、基礎の打設を行いました。

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打設する生コンの強度は以下の様に決められます。

設計基準強度が21N/mm2だとすると、品質確保のため安全をみて3N/mm2を足して24N/mm2となり、さらにこの時期ですと温度補正3N/mm2を足す必要がありますので、結果的に27N/mm2くらいの強度で打設する必要があります。

また来週くらいになると温度補正6N/mm2が必要になってきますので、30N/mm2くらいの強度で打設しなければなりません。

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アンカーボルトもバッチリ正確な位置にセット。

そして、強度が出るのを待って脱枠です。 見るからに強そうな基礎が現れました。

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これから、基礎の内部に防湿コンクリートを打設して、基礎工事の完了です。


来週には、待ちに待った上棟。

地域型住宅ブランド化事業の補助金の対象ネイティブハウス 仕様です。


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五十嵐の住宅 基礎工事

2012年11月01日 | 五十嵐の住宅


五十嵐の住宅の現場の進捗状況は・・・

地盤改良工事は柱状改良工事が行われ

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現在は、基礎工事中です。

今回も布基礎の一体打ちになります。

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今回の基礎もシンプルな平面形状です。

シンプルな生活が、シンプルな間取りを許容し、シンプルな構造が可能となります。

建築には、[強][用][美]の3要素がなくてはならないと云われます。

シンプルなものは必然的に、この [強]強く [用]機能的で [美]美しく なるのです。

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時期的に、なかなか天候には恵まれませんが、工事はそこそこ順調に進んでおります。


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五十嵐の住宅、建物の軸がズレています。

2012年10月17日 | 五十嵐の住宅

「五十嵐の住宅」現場です。

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既存住宅の解体が終わり敷地もきれいに整地されました。

そこに地ナワを張りこれから建てる住宅の実際の位置と大きさを確認しました。

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日照条件を考慮した南向きの建物にとするために、敷地に対し建物の軸がずれています。 さらに、南側の屋根面を大きくしたことで、効率の良い大容量の太陽光発電の搭載も可能となります。


この様に敷地に対して建物の軸をズラす事は、東西南北の4方に空地を作る事になります。しかし、これは決して無駄なスペースができるわけではありません。


その空地をお庭とし樹木を植える事で、屋内に各方面からの外部空間の取込みや心地良い通風の確保が可能となります。 さらに窓から隣地までの距離が確保されるので、窓外がすぐお隣の窓などという事もありません。


つまり、解放とプライバシーの確保が両立できる手法なのです。西本成寺の住宅でも採用した手法です。 ただし敷地の広さや諸条件により効果が出ないケースもありますので、よーく考えて検討する必要があります。


昨日はとても気持ちの良いお天気の中、地鎮祭が行われました。いよいよ工事開始です。

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長期優良住宅、地域型住宅ブランド化事業ネイティブハウス越後杉ブランド材の活用、健康素材モイス張りの内装、焼杉の外装、ビルトインされた大容量の外収納、中2階の共用スペース、屋根勾配を利用した吹抜け空間、太陽光発電システムなどなど、こだわりが盛りだくさん。


基本設計はとってもシンプルなのですが、とっても個性的で素敵な住宅になりそうです。


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