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一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

ブラック&ホワイトの外観、長期優良住宅の補助金

2012年12月28日 | 五十嵐の住宅

五十嵐の住宅現場の足場が解体され、外観が表れました。

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いいですねぇ~  ここ近年とても人気のブラック&ホワイトの外観です。

黒い部分は無垢の木を使った焼杉です。 木目調のサイディングじゃないですよ


スッキリとしたホワイト塗装の外壁部分が、焼杉の黒さと素材感を引き立てます。

思っていた通りの仕上がりです。

当初、流行りの黒いガルバリュウムにする案もでましたが、このやさしい素材感を見ると焼杉にして正解だったと思います。


焼杉は、ガルバリュウムとは異なり 経年変化して風合いが変わっていきます。 でも、そんな「時の経過を感じさせる住宅」は、とても自然体でカッコイイと思います。


内部も、無垢の床やモイスや構造表しにより、無垢感たっぷりの空間になります。

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そんな本物件は、構造に地域材を利用した長期優良住宅 地域型住宅ブランド化事業の補助金対象物件となります。 

「今はもう長期優良住宅の補助金はなくなったんだ。」と、思われている方が多い様ですが、内容は少し変わりましたが継続されています。 なるべく多くの方々に利用してもらいたいと用意されている補助金です。是非使いましょう。 

ちなみに、再来月に着工予定のNEWプロジェクトも同様に補助金の申し込みをさせて頂きました。 今回利用するネイティブハウスでは補助対象の制限枠が当初より広がりました。(まだ枠は残っていいる様です。)


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無垢床、焼杉、太陽光パネル

2012年12月22日 | 五十嵐の住宅


五十嵐の住宅です。

内部工事は、断熱材の充填も終わり、床材の施工が行われています。

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1階はバーチ、2階はパイン、いずれも無垢の床材です。(写真は2階です)


外部工事は、ほぼ完了。 焼杉の外壁材がとてもカッコイイ

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仕上げ工程の際に、玄関庇の上にスチールと無垢のデッキ材でバルコニーを作ります。

とりあえずはこの状態のまま、週明けに足場を解体する予定です。


屋根には、大容量の太陽光パネルも設置済み。

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こちらは、地域型住宅ブランド化事業の補助金対象ネイティブハウス仕様をクリアし、さらにプラスαで太陽光パネルを搭載しています。

よって、「地域型住宅」「長期優良住宅」「ゼロエネ住宅」など、どの名称も当てはまるとても優良な住宅なんですよぉ。



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焼杉の外壁。時の経過によって美しくなる家。防火構造にも注意。

2012年12月06日 | 五十嵐の住宅

五十嵐の住宅です。 外壁材は、焼杉です。

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大工さんが一枚一枚ていねいに張っています。

杉板の表面をバーナーであぶり炭化させ、耐火性・耐久性を向上させます。 こうやって作る焼杉は日本の伝統的な外壁材の一つです。

Cimg5111  自然素材は表情がとても豊かですね。

実は、その表面の炭化した部分は、雨風にさらされると比較的早い段階で取れやすく、ほんの数カ月で経年変化が起こってしまいます。 しかし 当社の焼杉では、さらに防腐塗料を塗布する事で、経年変化が緩やかになる様にしています。

それでも、数年で表情は変わりますが、 時の経過を感じる事ができる自然素材の外壁材としておすすめの一品です。

ここ最近では、何年たっても表情の変らない工業製品ではなく、経年変化に伴う景観的な質の向上を期待して 自然素材を選ばれるお客様がとても増えてきました。

ピカピカの新築時より、10年後の方が美しい家、そんな家が理想ですね。

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また、先回の記事 にも書きましたが、こういった木の外壁や ガルバリュウム鋼板(サイディング品でない物)を使うときには、防火構造となる様に十分に気をつけなければなりません。

防火認定は、外壁材と、下地の耐力面材と、断熱材、内装材 との組合せで取得されています。 

特に、ウレタン系の断熱材や、木質系の耐力面材は、サイディングとの組合せ以外では ほとんどの場合が防火認定はとれていませんので、木の外壁やガルバリュウム鋼板の外壁は使えません。 注意が必要なところです。(気付かずに使っている会社も多い様です。)

その点、当社が採用している耐力面材のモイスと、断熱材の高性能グラスウールとの組合せは耐火性がとても高く、外壁材フリーで防火認定を取得していますので、自由にお好みの外壁材を選ぶ事が可能なのです。



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すごいぞ!MOISS(モイス)

2012年11月17日 | 五十嵐の住宅


五十嵐の住宅は、上棟後すぐに耐力面材のモイスを張っています。

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実はこのモイスには、2種類ありまして・・・

躯体外周部に張る 耐力面材の「MOISS TM」 と

内装仕上に張る 内装用の「MOISS NT」 があります。

当社は、いずれも標準的に採用しています。 もちろん五十嵐の住宅でも。


このモイスは、天然の鉱物からできたボードで、優れた調湿性能と防火性能が特徴です。

現在施工中の耐力面材「MOISS TM」は、高い壁倍率が確保できますし、湿気を排出しやすく、腐らない。そして、何と言っても無垢の木の外壁材でも防火構造をクリアしてしまう点は、当社の建物には欠かせない性能をもった面材です。

また、当社の様に充填断熱工法を採用する場合、この耐力面材の採用により外周部にスジカイを入れずに済む事もとても重要です。 

断熱材を充填する壁内にスジカイがある場合、隙間なくきれいに断熱材を充填する事はちょ~ 至難の業です。

以下の様な施工マニュアルもあるのですが、実際にここまできれいに充填する事はまずムリ (ハッキリ言わせてもらいます。) 

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ましてやスジカイが?型にダブルに入っていたら・・・  壁内の断熱欠損ができてしまう事は避けられません。 断熱欠損があれば、断熱性能が低下するだけではなく、壁内結露が起きてしまいます。


しかし、このモイスを使えば、壁倍率がとても高いので、外周部にスジカイなしでも、長期優良住宅の耐震等級2程度なら楽にクリアしてしまいます。

外周部にスジカイがなければ、断熱材を隙間なく充填できます。 また、万が一壁内に湿気が発生しても透湿抵抗の低いモイスが湿気を排出し、モイス自体が無機質なので腐る心配もありません。

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このMOISSは、とっても優れた多機能ボードという事なのです。 これをうわまる商品は、当分出てくる事はなさそうです。

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建て方 デザインされたフレーム

2012年11月17日 | 五十嵐の住宅

五十嵐の住宅の建て方2日目です。

この2日間は、天候はさほど良くなかったのですが、工程はバッチリ予定通り

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屋根に、たっぷりの断熱材を充填するための大きなタルキをのせて、タイベックを張り、その上に通気層を作っておきます。

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外壁の通気層と同じ単純明快な納まりです。

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玄関ポーチには大きなスチール庇もかかりました。 この上に2階ベランダのスノコ床をのせる予定です。

ちなみに庇の両サイドにある合板でできた三角の壁は、庇を吊るためのフレーム構造です。 最終的には四角い手すり壁になります。


この住宅は、スキップフロアや段違い屋根、登り梁構造やロフトフレームなどがあり、やや複雑な構造になります。 

しかしながら、構造計算によって効率の良い力の流れが設計されているので、とてもきれいなフレームになりました。 見えなくなる構造もちゃんとデザインが必要です。

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