五十嵐の住宅は、上棟後すぐに耐力面材のモイスを張っています。
実はこのモイスには、2種類ありまして・・・
躯体外周部に張る 耐力面材の「MOISS TM」 と
内装仕上に張る 内装用の「MOISS NT」 があります。
当社は、いずれも標準的に採用しています。 もちろん五十嵐の住宅でも。
このモイスは、天然の鉱物からできたボードで、優れた調湿性能と防火性能が特徴です。
現在施工中の耐力面材「MOISS TM」は、高い壁倍率が確保できますし、湿気を排出しやすく、腐らない。そして、何と言っても無垢の木の外壁材でも防火構造をクリアしてしまう点は、当社の建物には欠かせない性能をもった面材です。
また、当社の様に充填断熱工法を採用する場合、この耐力面材の採用により外周部にスジカイを入れずに済む事もとても重要です。
断熱材を充填する壁内にスジカイがある場合、隙間なくきれいに断熱材を充填する事はちょ~ 至難の業です。
以下の様な施工マニュアルもあるのですが、実際にここまできれいに充填する事はまずムリ (ハッキリ言わせてもらいます。)
ましてやスジカイが?型にダブルに入っていたら・・・ 壁内の断熱欠損ができてしまう事は避けられません。 断熱欠損があれば、断熱性能が低下するだけではなく、壁内結露が起きてしまいます。
しかし、このモイスを使えば、壁倍率がとても高いので、外周部にスジカイなしでも、長期優良住宅の耐震等級2程度なら楽にクリアしてしまいます。
外周部にスジカイがなければ、断熱材を隙間なく充填できます。 また、万が一壁内に湿気が発生しても透湿抵抗の低いモイスが湿気を排出し、モイス自体が無機質なので腐る心配もありません。
このMOISSは、とっても優れた多機能ボードという事なのです。 これをうわまる商品は、当分出てくる事はなさそうです。