石上のゼロエネハウスです。
断熱材の充填中。
こちらの住宅は、掃き出しのサッシが多く、全開口サッシが2ヶ所もあり、さらに下屋も3ヶ所と多い、などなど、断熱性能を表す熱損失を計算するには不利な点が多々あります。
しかしながら、断熱材の厚みをアップする事で、高い断熱性能をキープしています。
例えば、同じ断熱材を使っても、下屋のないスタンダードな総2階で、窓を小さく少なめにするだけで、断熱性能を表す熱損失係数Q値は、すごく良くなります。
しかしながら、快適性は断熱性能だけではないので、心地良い空間や外部との関係を考慮した間取りや開口部をある程度優先した上で、断熱材の厚みのアップで断熱性能も高いレベルにキープしています。
今回 屋根には、高性能グラスウールを360㍉分たっぷり充填しました。 室内側には防湿フィルムでラッピング。
壁には、いつものアクリアNEXTを充填。
床下は、発泡プラスティック系の断熱材を使った内側基礎断熱。
こちら物件はゼロエネハウスの認定を受けています。
まず、高い断熱性能や省エネ設備で、エネルギーの消費を抑える住宅を作る事を前提とします。 そこにさらに太陽光発電を搭載する事で、この家でのエネルギーの収支をゼロ以下にする計画です。
断熱性能のアップ、省エネ設備、太陽光発電、それぞれにそれなりの費用がかかります。 どれの部分にいくらかけるか?が、ポイントになります。
単純に数字だけでいえば、太陽光発電をたっぷり載せれば簡単に収支がゼロ以下になります。 しかしながら、断熱性能や省エネ設備の伴わない住宅では、エネルギーの垂れ流し状態です これでは大切なエネルギーがもったいないし、なにより快適性が伴わない
巷で増えてきた太陽光発電搭載のローコスト住宅は、このタイプ。
まずは、ベースとしてエネルギー消費の少なく快適な住宅をシッカリと作った上で、太陽光発電など創エネ設備を利用してエネルギーを補う。 これが本来の省エネ住宅のあり方です。
貧弱なローコスト住宅に200万円の太陽光発電を載せるなら・・・ 太陽光発電は載せないくとも、200万円分高いけど、耐震性や断熱性、耐久性や快適性の高い住宅を選択する方が、ウンと賢い選択ですよね。