goo blog サービス終了のお知らせ 

一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

ゼロエネハウスの断熱材充填

2012年11月13日 | 石上のゼロエネハウス

石上のゼロエネハウスです。

断熱材の充填中。

Cimg4859

こちらの住宅は、掃き出しのサッシが多く、全開口サッシが2ヶ所もあり、さらに下屋も3ヶ所と多い、などなど、断熱性能を表す熱損失を計算するには不利な点が多々あります。

しかしながら、断熱材の厚みをアップする事で、高い断熱性能をキープしています。


例えば、同じ断熱材を使っても、下屋のないスタンダードな総2階で、窓を小さく少なめにするだけで、断熱性能を表す熱損失係数Q値は、すごく良くなります。

しかしながら、快適性は断熱性能だけではないので、心地良い空間や外部との関係を考慮した間取りや開口部をある程度優先した上で、断熱材の厚みのアップで断熱性能も高いレベルにキープしています。


今回 屋根には、高性能グラスウールを360㍉分たっぷり充填しました。 室内側には防湿フィルムでラッピング。

Cimg4803

Cimg4861


壁には、いつものアクリアNEXTを充填。

Cimg4860


床下は、発泡プラスティック系の断熱材を使った内側基礎断熱。

Cimg4839


こちら物件はゼロエネハウスの認定を受けています。

まず、高い断熱性能や省エネ設備で、エネルギーの消費を抑える住宅を作る事を前提とします。 そこにさらに太陽光発電を搭載する事で、この家でのエネルギーの収支をゼロ以下にする計画です。

断熱性能のアップ、省エネ設備、太陽光発電、それぞれにそれなりの費用がかかります。 どれの部分にいくらかけるか?が、ポイントになります。


単純に数字だけでいえば、太陽光発電をたっぷり載せれば簡単に収支がゼロ以下になります。 しかしながら、断熱性能や省エネ設備の伴わない住宅では、エネルギーの垂れ流し状態です これでは大切なエネルギーがもったいないし、なにより快適性が伴わない

巷で増えてきた太陽光発電搭載のローコスト住宅は、このタイプ。


まずは、ベースとしてエネルギー消費の少なく快適な住宅をシッカリと作った上で、太陽光発電など創エネ設備を利用してエネルギーを補う。 これが本来の省エネ住宅のあり方です。

貧弱なローコスト住宅に200万円の太陽光発電を載せるなら・・・ 太陽光発電は載せないくとも、200万円分高いけど、耐震性や断熱性、耐久性や快適性の高い住宅を選択する方が、ウンと賢い選択ですよね。


ランキングの応援お願いします。クリックしてね。
にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ


素敵な自然素材の外壁です。

2012年11月02日 | 石上のゼロエネハウス

石上のゼロエネハウスの外壁工事がほぼ完了。

ウエスタンレッドシダー、すごく素敵な仕上りです。

Cimg4778_2

早く足場を外して全景を見てみたいです。

やっぱり自然素材って気持ちいい  内装もそうだけど、外装だって自然素材が心地良いに決まっている。

Pb012325_2

確かに、経年変化で色や風合いは変ってしまうけど、それで腐ったりするわけではないので、その変化を楽しみに変えて頂きたいな。

木の外壁だと腐っちゃうんじゃないの?と、思われる方も多いのですが、木が腐る原因は腐朽菌の繁殖です。

菌は、高温多湿になると繁殖しやすい状態になります。

つまり、木は雨に濡れただけでは腐りませんが、いつまでも乾かない状態が続いた時に腐れ易くなるのです。

雨の当たる屋外でも、立て掛けてある木材は腐れにくいけど、地面に寝かせてある木は、あっという間に腐っちゃうのは、そのためです。

デッキの床に、すのこ状に隙間を空けるのも、腐れにくい状態をつくるためです。

外壁では、水切れの良い張り方をするのと同時に、耐久性の高い木や、防腐剤を塗って使って頂ければ、より安心です。

しかも、木ならば、数十年、数百年と安定供給が見込まれる素材なので、〇〇サイディングの様に、廃番やモデルチェンジにより数年後に同じ物がなくなる・・・って事はありません。

もしも、数年後に不具合がでたらそこだけ交換修理する事が可能です。半永久的に使って頂けますね。

ただ、それよりなにより、この自然素材から感じる心地良さは、工業製品のサイディングにはないものですし

自然素材ならば、経年変化すればするほど、お庭との一体感が増す事も間違えありませんしね。

Cimg3826

ランキングの応援お願いします。クリックしてね。
にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ


オーダーキッチン 脚のないテーブル一体型

2012年10月28日 | 石上のゼロエネハウス


石上のゼロエネハウスです。

大きな吹抜けがある伸びやかなLDK (写真では吹抜けを仮ふさぎしていてよく分かりませんが・・・

Pa252318

ここに設置されるキッチンは、一から設計して造るオーダーキッチンを設置します。 既製品も便利な機能満載で良いのですが、ここには既製品では対応不可能なキッチンが設置されます。

キッチンカウンターと連続したダイニングテーブル。 

1

まぁ・・・ それだったら結構見た事はありますよね。 

ただ今回は、そのダイニングテーブルに 脚がない のです。

3

こんなテーブルが造れるのでしょうか?

もちろん造れます  ただ、造った事がないだけ・・・

当社にある「脚のないテーブル」 

P5180703

非常に頑丈で使い勝手もすこぶる良好。 床のお掃除の時も楽ですし、ジャマな脚がないのでコーナー位置でも座れます。

石上のゼロエネハウスのキッチンも、見た目がスッキリするだけではなく、とても使い勝手の良いキッチン&ダイニングテーブルになりそうです。

2


ランキングの応援お願いします。クリックしてね。
にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ


フルオープン(全開口)サッシ、タルキ構造

2012年10月09日 | 石上のゼロエネハウス

石上のゼロエネハウスです。

サッシが搬入になりました。写真はリビングに付けるサッシです。

Cimg4540

巾が4mもある大開口サッシです。この枠に3本引きのサッシが納まり、全開口できるフルオープンサッシとなります。

既製品のフルオープンサッシもありますが↓ けっこうお高い

Photo

そこで、通常の引違いサッシを使い、現場の造作で、フルオープンサッシを作っちゃいます。

こんな感じ↓ の開放感が得られます。

P4091825


また、玄関ポーチの屋根もかかりました。 少々ゴツイ感じのタルキ構造ですが

積雪に耐えられる1.8mの跳ね出し屋根となると、このくらいの構造が必要となります。

Cimg4538

下屋の取り合いには、耐力面材モイスが先行で張ってあります。

これから、外廻り全てにこのモイスを張る作業が始まりますが、このモイスが多機能で非の打ちどころのない超優れ物なんです。

難点と言えば・・・ 超重たいこと・・・ 今のところはモイス以上の商品がありませんので 大工さんに頑張って頂くしかないのです。 ごめんなさいね。 


ランキングの応援お願いします。クリックしてね。
にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ


「石上のゼロエネハウス」上棟となりました。

2012年10月05日 | 石上のゼロエネハウス


「石上のゼロエネハウス」が上棟となりました。

Pa042255

南に向いた大きな屋根。 効率の良い太陽光パネルをたっぷり載せる事ができます。

Pa042248

また、北側には排熱のためのトップライトを計画。 トップライトを南側に設けている家も良くありますが、トップライトは北側が基本です。

Cimg4507

夏の日射遮蔽や、年間を通じての明るさを考慮すると、トップライトの位置は北側に限定されます。

もし南側の上方から明かりを入れたい時は、屋根に設けるトップライトではなく、ロフトや吹抜けなどの垂直壁に設けるハイサイドライトとするべきです。 

しかし、この垂直のハイサイドライトは、東西面での使用はNG。 夏に暑くなりすぎます。 (分かりにくい?


これらはあくまでも基本中の基本。 立地条件によっては基本では対応できない場合もありますが、これら開口部の取り方一つで住環境は大きく左右されます。

当社の施工例の中には、ユニークな設計もありますが、あくまでも基本を忠実に守った上での設計、もしくは基本を守るために工夫された設計です。奇をてらったり格好を優先したものではありません。

Cimg4513

ここ石上の住宅の立地条件は、非常に恵まれていますので、基本に忠実でスタンダードな間取りを採用しています。

それでも、所々に楽しくユニークな仕掛けも・・・  それらは、また追々にご紹介いたしますね。


ランキングの応援お願いします。クリックしてね。
にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ