足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

感謝蔡の前日はまちまち

2017-11-23 08:44:24 | 投資戦略
感謝蔡の前日(水曜日)のNY株はまちまち。ナスダック指数はプラスだが、ダウ平均、S&P500は軟調。
米連銀は12月に再度の利上げを準備している。超低金利から正常な水準に戻すというのが、FOMCメンバーの一致した見方で利上げが継続するが、「何時まで?」という問題をめぐっては不透明。
予想したインフレ率に達する歩調に不透明な面が残るからだ。
この日の相場の頭を抑えたのは金融株で軒並安い。ただ米景気指標には回復を示す指数が多く、この日の発表のミシガン大個人信頼感指数は事前の予想を上回り98.5(予想は98)。
トランプ大統領の対策の効果が景気循環の回復サイクルに同調して、先行きには楽観論が強まる。
昨日の世界の株価をみるとアジア株は堅調だが、欧州は安い。本年は株価3指数がすでに+16%~+27%上昇したが、ウォール街の空気は冷めており、それだけに年末高の余地は大きい。
問題は年末相場で注目する銘柄である。ハイテク、消費関連から選びたい。

ジミー・ロジャーズは日本、ロシア、中国に強気・・・動き始めた

2017-11-22 05:31:57 | 投資戦略
20世紀後半、ヘッジファンドをソロスとともに創設し、業界に大きな貢献を果たした立役者はジミー・ロジャーズであった。ソロンスの看板ファンドの成果の名を永遠に残すことに貢献した。ソロスは時には「ロジャーズスがいなければ今日の自分はなかった」ともいう。
1,980年台半ば、相場観が大きく分かれて2人は分かれた。
ロジャーズは独立してヘッジファンドを立ち上げ、その後、数々の相場の流れをつくる先頭役になり成功した。
昨日、久しぶりにメデイアの前に現れた。
「米国はしばらく上昇したのち崩れるだろうと」と彼は米国株の比率を下げた。
注目されるのは久しぶりに日本株の話が出たことだ。高値から50%も下にある。米国以上の景気対策が取られている。現在の底入れしたあとの上昇トレンドは本物の上昇トレンドいり」とみる。個別銘柄よりも、現在は日本関連のETFに出動し始めた。iShare MSI(WWJ)とWisdom Tree Janan Hedged Equity(DX)である。
ロシアにも関心を持つ。リセッションから抜け出したところで、「逆張り手法」では大きなチャンスがきたとみる。
ロジャーズは数年前からシンガポールの居を移した。「中国の国の負債は大きい。これまで世界の投資家が米国や英国を同じような環境であった。今後の株価の展開には大きな期待がもてる。
同時に2つの警告を発した。いま世界中の投資家が米国株で熱狂しているFANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフレックス、アルファベット)には慎重論。ただアップルははいっていない。いまひとつBitcoinでバブルの気配が深まる」

日本、中国、ロシアに強気をしているのは注目したい。日本については、1970年~1,980年台に大きな儲けをした投資家が、再び復帰きたかんじである。

Bitcoinについては見方に同調しかねる。
ただ日本株に注目する見方が有力者の口から出始めたのは真剣に受け止めたい。

われわれが執拗に推奨してきたヤーマン(6630)が大幅高。今後の成長が約束される動きである。


ビットコインが100万円台に接近

2017-11-21 06:47:00 | 投資戦略
NY株はここ2週間の軟調な地合いの中で反発した。
ウォール街での先行きの方向性について2つに割れる。
相場は高値圏で動いてきたので、どこかで調整局面を迎える。
いまひとつはしばらくもみ合い局面が続くが底堅い動きが続くという見方である。
イエーレン連銀議長の交代が決まったが、金利の正常化に向けての政策がとられることで一致しており、金融政策の方向性には相場の関心はない。
ただ今後、相場が確実な上昇トレンドにはいるには時間が必要である。
ここ2~3日、軟調であったドル相場は落ち着き112.65で終わった。

昨日もビットコインが高い。相場は1ビツトコインが91万7331円と100万円台を目指す動きである。100万円台乗せは時間の問題になってきた。本欄でビットコイン相場の関心を持ち始めたのは昨年末。正月直前であったが、9万円台のときであった。そのときからすると10倍になった。100万円台の乗せは時間の問題である。
21世紀にはいってから出現した仮想通貨が、歴史的にみてこんなスピードで上昇トレンドをたどる投資物件は経験したことがない。100万円台乗せでビットコインについての価値観の議論が一段と高まるだろう。

向こう1年の最有力市場

2017-11-20 05:45:54 | 投資戦略
ウォール街ではエマージング(新興国市場)に関心が高まる。先週末はゴールドマン・サックスをはじめ大手証券が積極的な推奨をはじめた。
今年にはいってからはヘッジファンド全般には目立った動きはないが、そのなかで際立った成果をあげたのは、われわれが注目してきた中堅ヘッジファンドの「Tree Line」である。年初来、S&P500は+15%だが新興市場投資に特化したこのヘッジファンドには50%も上昇した。現在の投資別の3大市場はインド66.%、日本36%、中国21%で、続いて韓国、インドネシアである。
世界の株価は昨年の米国でのトランプ相場に追随して上昇を始めたが、特にインド、中国は米国株を大きく上回った。
欧米の投資家がインドに注目するのは2017年までの投資リスクは減少し、景気は長期の回復トレンドにはいったことだ。インドではモデイ首相の進める構造改革が軌道に乗り、世界的なハイテク産業の上げ潮の流れに乗り株価の目だった上昇が続く。
人口面ではやがては中国を追い抜き、世界ではトップに踊り出る。中国と異なり、インドは日本の投資家には投資経験が少ないが、われわれは欧米の関連ヘッジファンドに注目している。これまで金利はアジアでもっと高かったが、先行き急速に下がるだろう。特に夏以来、金融株の上昇が目立ち、1日で40~50%も上昇する株も出てきた。
向こう1年の海外投資ではインドが最も魅力あるとみる、海外の有力証券会社が増えてきた。
この流れに乗りたい。

アマゾンの野望

2017-11-18 10:18:45 | 投資戦略
NY株は前日の187ドル高の反動で、この日は100ドル安。
相場の基調はこれまでの小動きから、上下の変動率がやや上がってきた。
この日もこれといった材料がないまま、方向観を探る動き。年末にかけて大きなポジションをとる向きは少ない。

ウォール街での話題はアマゾン(AMZN)の次の新分野、薬局への進出。書籍の世界を牛耳り、先には高級スーパーのホール・フーズをグループに加えた。
医薬品の分野への参入は個人の消費分野すべてに関わり合いをもち、新しいビジネスを網羅しようという野望である。米国では医薬品は薬局で購入するほか、郵送での配達が発達している。特に最近は米国で高額な新薬の出現が目立つようになり、薬局ビジネスのチャンスが増えてきている。
アマゾンが小売市場を制覇し、次の目標を医薬品業界に置くのは自然の流れでもある。
現在の人気株の時価総額はアップルが8784億ドル(99兆円)、グーグルが7200億ドル(81兆円)、アマゾンが5480億ドル(61兆円)である。
投資家にとって3社の目標は時価総額100兆円でなく、その先の200兆円にある。