足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY市場での投資家心理

2017-11-10 08:33:34 | 投資戦略
NY株は3指数とも下げた。先導したのはヨーロッパ市場だが、トランプ大統領の日本、中国訪問では、特に目新しい材料もなく市場では見送り気分が強まった。
特に注目されたのは中国での北朝鮮問題の解決への糸口への期待感だが、具体的な進展は全くなし。

大統領のアジア訪問前から、もともと大きな材料は期待されていなかった。NYダウ、S&P500、ナスダック指数とも揃って大幅な下落になったのは、昨年10月以来の 現象だが特に市場では気にする向きも少ない。
一本調子で上昇してきただけに、「ここは一休み」とみる向きも多い。投資家の間では過熱感を警戒する。
ここ1年間、順調な上昇相場が続いてきただけに投資家の間では相場の過熱を予想する見方も増えてきている。落ち着いた投資態度だ。
NYダウ平均は下落したが、ダウ採用銘柄は30銘柄のうち20銘柄が上昇した。特にGE,IBM,JPモルガンの主力株は堅調。

本欄でこれまで時々、利用してきたテクニカル分析のアーム指数だが、昨日のNY取引所では0.699と下落したが、ナスダック市場では0.997と1.00に近い指数で終わった。最近のNY市場で相場の牽引役であったナスダック市場では株価が下落すれば“買い”が増えることを示唆している。投資家の心理は押し目買いで、下げたところでは積極的な買いがはいる。相場の下落には落ち着いた心理状況で投資家は動く。