足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

大手ハイテクが人気化・・・・NY株

2013-10-25 07:52:21 | 株式

 

NY株は好決算の発表を背景に上昇した。S&P500は新高値。

 決算発表での注目企業はマイクロソフト(MSFT)とアマゾン(AMZN)だ。ともに事前の予想を上回り、株価は大幅に上昇した。

 また話題になったのは11月中にIPO(新規公開)されるツイッターの公開だ。公開値は$17

 20の価格帯で決まりそうだ。資金調達は14億ドル(1370億円)と大型のIPOである。第3

 半期はアクティブ・ユーザーが39%増になり好調が続くが、19月の業績は13400万ドル

 131億円の赤字)であった。株価が予想通りの数値で決まれば成長性を買う人気が出るだろう。

 東京市場では外人投資家の日本株買いが続く。

 ヘッジファンドのダン・ローブが第3四半期の報告書を株主宛てに出した。5月にソニーの大株主になったが、その後の相場の波乱時にも日本株への強気はいささかも揺るがなかった。その成果が第3四半期の好成績につながった。

 アベノミクスでの日本経済の活性化を確信しており、これからの第3の矢で日本経済と企業の構造変化に大きく期待を抱く。彼の運用するファンドの好調で新規資金も増加し9月末には140億ドル(13700億円)にまで増加したのは驚きである。

 本欄で最近、注目してきたウエストホールディングス(1407)の売買高が急増してきた。太陽光発電の人気が現実買いになってきた。

 これからは関連株への人気の波及が続くだろう。

 


相場は過熱していない・・・建設株にビッグサプライズがはじまる

2013-10-24 07:34:33 | 株式

 NY株は今週はじめにS&P500が史上最高値を記録しただけに、目先の調整を見込む向きも出て小幅安になった。決算発表もこれまでのようなサプライズは見られず小休止だ。

 東京市場も昨日は円高への反転を気にした。これまでなら問題にしない程度の円高だ米国での雇用市場の不透明感が陰を落とす。

 しかし日経平均は目先、調整局面を迎えるほどには過熱はしていない。

 簡単なテクニカル指標では相場の方向性についての弱気のサインは出ていない。日経平均の騰落指数(25日移動平均)は105%と9月末の124%に比べて低いし、乖離率()-0.04%と過熱ゾーンの7.00%にはほど遠い。

 いよいよ9月中間決算の発表が始まるが、サプライズ決算が期待できる。

 昨日は建設株の指標的な存在である大成建設(1801)がビッグサブライズの増額修正を発表した。建設株の指標的な銘柄の決算が好転したことは、最近、動き始めた建設株には朗報である。失われた20年の日本株相場の犠牲者の一つであったが、これからは建設株にも光が当たる。

 ただよく見ると昨年の安値からは23倍になった銘柄が続出しており、景気の回復を「株は知っていた」といまさらながら感心させられる。

 東京市場では売買代金が急減しているが、新興市場の個々の銘柄の人気をみていると大相場への反転期に見られる値動きの異常な現象が出ており、市場への個人投資家の復帰が実感できる。

 

物色銘柄だがウォール街で人気を集め始めたクリーンエネルギー関連株に妙味があり東京市場でも胎動がみられる。太陽光発電分野でもソフトバンク(9984)の進出が先行しているが、これからは人気は横に広がるだろう。

 


建設株の復調が本格化

2013-10-23 07:10:23 | 株式

 NY株は堅調だ。これといった材料がみられないが、個々の決算発表を買う動きが続きS&P500は新高値。この日、遅れて発表になった10月の雇用統計では雇用増の数字は停滞した。

 年内の金融緩和政策の手直しは来年に持ち越されるという見方が増えてきた。年内の連銀FOMC112930日、121718日の2回だ。

 NY株の堅調を反映してユーロ圏、新興諸国の株価も戻り歩調に入ってきた。

 東京市場では来週から9月中間決算の発表が本格化する。日経新聞には連日、個々の銘柄の見通しの修正が出て、それが株価に好影響をもたらせる好循環がつづく。

 「トリトンスクエア通信」では海運株、建設株の底入れ→反発の背景を書いたが、いずれも先行きの急カーブの業績の回復が実現しそうである。

 建設株はリーマンショック後には金融面での危惧が出ていたが、アベノミクス、リニアーモター、震災の復興需要、オリンピックの建設投資、クリーンエネルギーと、向こう45年の新規材料が目白押しになってきた。株価は安値からみると35倍戻しているが、まだ本腰を入れる向きはすくない。企業体質を身軽にしただけに利益の急回復が見込める。

 個々の企業のファンダメンタルよりも、先行きの回復への理想買いの段階だが、現実に数字になって出るのは20143月決算からである。そのころには株価はいまよりも50100%上がり、なかには仕手化する銘柄も出るだろう。業種にはそのような株価の習性がある。

 建設株の先行きの環境は大きく変わる。出動の時がきており、下値不安のない投資銘柄である。

 


NY株、アップルに復活の兆し

2013-10-22 08:00:10 | 株式

 新製品の発表を翌日に控えてアップル(AAPL)の株価に蘇りの兆しが出てきた。

 株価は+2.44%高の$521.30で引けた。これまでの高値は$635。米国のハイテクの象徴的な存在だがiPhoneが韓国のサムソンに押され、先行きの成長に危惧が出ていた。しかし市場の見方が前向き転換してきた。明日、新製品のiPadを発表する予定でこれまでの製品より薄く、画面が明るくなる。会社では毎年、新製品を出すことを公言している。

 ほかに、この日のハイライトはネットフレックス(NFLX)だ。ハイテク株では最も人気のある銘柄で昨日は+9%も上昇した。ビデオのオンライン・サービス企業で会員数が3100万人になった。それを背景に決算で利益が3倍になり事前の予想を大きく上回った。

 市場の人気はハイテクに向かう。

 今週のバロンズ誌が年2回の機関投資家の相場見通しを発表したが、アンケートでの最有望業種はハイテクで、これからの相場のけん引役になるという見方で一致している。

 NYダウ平均が史上最高値を更新し、最近ではS&P500が史上最高値をクリアした。

 残るはナスダックで20003月の5048にはいまだ離れている(昨日の引値3920)。これまではナスダック指数の史上最高値は議論の対象外であったが、指数は史上最高値の77%の水準まで戻り、最近はハイテク株人気を背景にナスダックの新値も議論されるようになってきた。今回のハイテク買いはIT関連が中心だが、米国にはバイオ関連という有望業種が控える。ナスダック指数の史上最高値への挑戦も夢でなくなってきた。

 ウォール街では大きな新テーマが続出してきている。

 


東京カジノ構想が出るか?

2013-10-21 07:31:29 | 株式

 米バロンズ誌が年2回、機関投資家を対象に景気、相場見通しについて調査しているが、今週、その調査結果をまとめた。全米の135人の運用者の回答を集計したが超強気、強気、中立とした回答者が92%にのぼり、相場の先行きには強気だ。年末のダウ平均を15,701ドルとみており先に記録したし市場最高値15,676を抜く(先週末は15,399ドル)

 強気の背景は企業収益の好調、景気の上昇、雇用の増加を上げている。

 世界では米国株がもっと魅力があり、次いでヨーロッパ、日本を上げている。今春以来、不振であったエマージング市場も向こう5年間を考えるとベストのパフォーマンスが期待でき、買い場にきたとみている。

 有望業種の一番手はハイテクで一致しておりナスダック指数の復活を見込んでいる。ハイテクではアップル(AAPL,グーグル(GOOG,マイクロソフト(MSFT)に人気が高い。

 ヨーロッパ経済は完全に底入れし反転に転じるが、米国の機関投資家にとつてはヨーロッパ株の復調はウォール街の人気を明るくする。

 ハイテクに次いで注目しているのが金融、エネルギー、消費関連、素材でいずれも景気の回復が背景である。

 特に注目されるのが日本株への関心が高まっていることで、久しぶりのことである。

 NY株の新値抜けは東京市場にも援軍になる。日経平均は5月の15,627ドル(週末14,561)が目先の目標で上昇率は米国株を追い抜く。個々には新高値を抜く銘柄が出現するだろう。

 建設関連に注目したい。先に建設機械リースに注目してきた。カナモト(9678)のファイナンスも終わり動きやすくなった。

 オリンピック、リニアーモターのほか本日の日経新聞には東京カジノの建設計画が出ている。蘇るテーマである。この種のプロジェクトが景気の回復を背景に再開される。民主党政権の末期に出ていた計画である。建設株に見直し人気が出ているが奥村組(1933)に注目したい。