米バロンズ誌が年2回、機関投資家を対象に景気、相場見通しについて調査しているが、今週、その調査結果をまとめた。全米の135人の運用者の回答を集計したが超強気、強気、中立とした回答者が92%にのぼり、相場の先行きには強気だ。年末のダウ平均を15,701ドルとみており先に記録したし市場最高値15,676を抜く(先週末は15,399ドル)。
強気の背景は企業収益の好調、景気の上昇、雇用の増加を上げている。
世界では米国株がもっと魅力があり、次いでヨーロッパ、日本を上げている。今春以来、不振であったエマージング市場も向こう5年間を考えるとベストのパフォーマンスが期待でき、買い場にきたとみている。
有望業種の一番手はハイテクで一致しておりナスダック指数の復活を見込んでいる。ハイテクではアップル(AAPL),グーグル(GOOG),マイクロソフト(MSFT)に人気が高い。
ヨーロッパ経済は完全に底入れし反転に転じるが、米国の機関投資家にとつてはヨーロッパ株の復調はウォール街の人気を明るくする。
ハイテクに次いで注目しているのが金融、エネルギー、消費関連、素材でいずれも景気の回復が背景である。
特に注目されるのが日本株への関心が高まっていることで、久しぶりのことである。
NY株の新値抜けは東京市場にも援軍になる。日経平均は5月の15,627ドル(週末14,561円)が目先の目標で上昇率は米国株を追い抜く。個々には新高値を抜く銘柄が出現するだろう。
建設関連に注目したい。先に建設機械リースに注目してきた。カナモト(9678)のファイナンスも終わり動きやすくなった。
オリンピック、リニアーモターのほか本日の日経新聞には東京カジノの建設計画が出ている。蘇るテーマである。この種のプロジェクトが景気の回復を背景に再開される。民主党政権の末期に出ていた計画である。建設株に見直し人気が出ているが奥村組(1933)に注目したい。