足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ゼネコン人気のはじまり

2013-10-29 07:57:33 | 株式

 NY株はS&P500が史上最高値をわずか2ポイントだが更新した。

 市場では「そろそろ調整局面にはいるか・・・」という見方も多いが、相場の基調支えているのが好調な企業業績の発表である。これまでのところ既発表のうち75%が事前の予想を上回っている。

 東京市場は上半期の決算発表が本格化する。大手企業に増額修正するのが増加してきた。背景は円安と国内景気の足元の好調な動きだ。

 新しい人気の柱に建設株が浮上してきた。昨日は大豊建設(1822)、熊谷組(1861)、飛島建設(1805)が大商いになり、ゼネコン株を牽引した。

 仕手的な銘柄だが投資家の判断のなかにはそれなりの合理性はある。

 20143月期の期初の見通しは慎重であった。引き続き景気の低迷と公共投資の不振が続くとみた。しかしアベノミクスの影響がいち早く現れ通期の見通しを増額修正するところが増えてきた。大手の大成建設(1801)も大幅な増額修正を公表した。おそらく来年にはこのような動きが一段と増えるだろう。長い不況のトンネルのなかで合理化を進めてきた点は注目できる。

 震災の復興需要だけでなく公共投資が全国に拡大してきている。それに東京オリンピック、リニアモーター新幹線の計画も決まった。

 日本経済の景気の車輪が回転を始めた感じを受ける。

 建設株は仕手的な動きだけでなくファンダメンタル面でも買える銘柄が出てきた。銘柄数が多いだけに相場を盛り上げる新しい柱の出現である。