米国の債務上限問題が解決し、NY株は急騰した。
2011年8月のケースと同じで政府の支払いがストップする期限の直前に、野党の共和党が折れた。この先、2月までに与野党の予算での合意がなければ、再び今回のような事態が起こる。NY株は大きな問題をかかえながら時間を稼ぐことになる。
米国市場の焦点は目下、発表中の第3四半期の決算に集中する。NY株の混乱のなかで、最近、今週、米バロンズ誌が注目した太陽光発電関連がウォール街で堅調である。
ウォール街での関連株は2つのグル―プに分けられる。太陽光発電設備関連と太陽光発電の事業者である。
設備関連の株価は中国からの素材の輸入が急増して一時は大きく下落したが、価格の下落も落ち着いてきた。代表的な銘柄のトリナ・ソラー(Trina Solar/TSL)の株価は4倍になった。
また昨年12月に公開された事業者ソラーシティ(SCTY)は年初来4倍になり高値を更新中である。有名な電気自動車テスラモーターズの創始者イーロン・マスクが経営する企業だ。
ウォール街での関連株の熱気は東京市場にはまだ反映されていない。
しかし一部の銘柄にはその人気がみられる。今週、決算発表したウェストホールディングス(1407)の売上は2倍、経常利益4.5倍になった。このような動きが出てきたことは、東京市場でも関連株に現実買いが始まるだろう。