足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

悲観に傾くNY市場・・・CNNMoney(恐怖&貪欲)指数が急落

2015-01-29 06:58:36 | 投資戦略
連銀FOMC後の声明文に反応して急落した。
これまでの市場の予想では夏に政策転換が行われるというのがコンセンサスであったが、転換時期がそれより早まるという見方が有力になったからだ。早ければ6月とみる。
声明文では雇用市場の好調が取上げられ、景気の現状については楽観的な見方を出した。
市場は原油安、ユーロ圏での景気の不安に関心が移り、連銀の見方に戸惑った。
振り返ると昨年1月の相場に現状が酷似してきた。昨年も1月相場は下落した。
下がると弱気筋の見方への賛同者が増えてくる。
先にも紹介した今週のバロンズ誌のヘッジファンドのフェリックス・ズーロフの目先の相場への悲観的な見方が想起される。
彼は目先のNY株は15%下落し、ことし前半は弱気相場とみた。そして後半に急騰し年末は高く引けるとみる。昨年も同じような予想を出し10人の座談会の参加者のうち、もつとも的確な予想を出した。
ウォール街では決算発表が佳境にはいってきた。昨日はアップルが好決算を発表し株価は急騰した。不透明な市場環境のなかで企業業績は悪くない。米国の政策転換は必ず通過しなければならない材料である。その先には景気の順調な回復が待っている。市場は短期の不確実な環境を嫌う。
CNNMoneyの「恐怖&貪欲」指数は25まで急落し、市場人気は極端な弱気に傾いた。
手元に膨大な資金を抱えるウォーレン・バフェットがどうみるか?
このようなときにはいつもバフェットの「万人が悲観になったときはチャンス」という言葉が脳裏をかすめる。