足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ECB(ヨーロッパ中央銀行)の会合を買う・・・悪環境で好調なヘッジファンド

2015-01-22 06:48:44 | 投資戦略
NY株は木曜日のECB(ユーロ中央銀行)の会合での量的緩和政策の発表を期待し上昇した。ユーロ圏の株は5日間の続騰、アジアも日本除く各国の株が上がった。新年来、原油価格の下落、先行きの不透明感から波乱含みであった相場はこの日は安泰。
原油価格は2008年7月にも78%下落したが、今回も60%下落した。このような環境下で大きく利益を上げたヘッジファンドが話題になっている。ポイント・ステートは20億ドル(2300億円)の利益を上げ2014年の年間の成果は+27%。
商品関連のヘッジファンドのマーチャント・コモディティの昨年の成果は+59.3%になった。
ポイント・ステートは昨年5月の原油価格$100のとき、NYでのヘッジファンドの運用者を集めたソーンカンファレンスで「原油売り」を推奨していた。
2008~2009年のリーマンショック時にCDS(破産リスク賭ける金融商品)で2兆円儲けたヘッジファンドのジョン・ポールソンを想起させる。
いまや資金運用の世界では新しい商品が開発され相場の大きな暴落時でも、利益を上げるチャンスが出てきた。運用環境の激変のなかでの投資技術の進歩のおかげである。1929年の大恐慌時とは投資の世界は大きく変わった。
先週から「トリトンスクエア通信」では日米の空輸株に注目している。
ウォール街ではアメリカン・エアラインズ(AAL)とサウスウエスト・エアラインズ(LUV)に注目したが昨日は急騰した。東京市場では日本航空(9201)とANAホルディングス(9202)に注目した。原油価格の急落が業績を押し上げる。