足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米大統領選の3年目のジンクス

2015-01-08 06:12:26 | 投資戦略
NY株は大幅な反騰。年末以来の暗いムードを打ち破った。
きっかけは米連銀FOMCの12月の議事録。「低インフレ下で4月までは利上げはない」と受け止められ安心感が広がった。牽引役はハイテク、ヘルスケア、消費関連で市場の期待通りの展開に投資家は元気づいた。
相場の頭を抑えてきた原油価格も一時は$46まで下落したが、そこで下げ止まったことも安心感につながった。
新興国の需要で値下がりには限界があるとみる向きも出てきた。
市場心理が弱気に傾き過ぎたのも反騰の一因だ。CNNMoneyの「Fear&Greed」指数も25まで急落下。1週間前は54、1ヵ月前67であった。昨年10月の底入れ時にはゼロ近くまで急落したが、その当時に近い弱気の雰囲気が出ていた。今回は企業業績の好調、マクロ指標の好転というファンダメンタルのよさが根底にある。


今年は大統領選後3年目に当たる。過去のデータでは株価の平均上昇率は+16.1%と1年目+7.6%、2年目+5.7%、4年目+6.1%に比べて抜群の高パフォーマンスを記録してきた。相場の雰囲気に転換がみられると、この種の経験則が注目される。
今月下旬にはユーロ中央銀行の理事会、ギリシア選挙が控え不透明感は残るが、相場にはすでに織り込んだ。
今月下旬から東京市場でも第3四半期の決算発表が始まる。円安トレンドが決算にはプラスに働き自動車を始めハイテクが相場の牽引役になる。
昨日は12月のIPO銘柄の再検討人気が目立った。公開後に人気がしぼんだ有望株の復活がはじまった。注目してきたサイジニア(6031)、マークラインズ(3901)の人気が目立つ。