足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

スイスの電撃的な為替政策の変更・・・影響は大きくはない

2015-01-16 06:24:45 | 投資戦略
スイス中央銀行がこれまでのユーロとの交換レートの上限1.20ユーロを廃止した。
電撃的な決定でNY株は下落し、ドイツ、フランス、オランダ、ポルトガルなどの株価は上昇した。スイスは同時に公定歩合を-0.95にした。
NY株はニュースに反応し下落した。
市場は電撃的なニュースには売りから入るがこの日も常識通りであった。
スイスのGDPはアップルの時価総額とほぼ同じの小国であっても、世界の資金をひきつけてきた国だけに、資産家には無視できないが、世界経済に与える影響度はいまや騒ぎ立てるほどのことはない。
昨日の東京市場は急騰した。株価水準が値ごろ観からして妥当なところまで下がったとみる投資家の買いを誘った。人気の集中はこれから発表される第3四半期の好決算株買いである。
最近の外人の見方と国内の機関投資家の間には日本景気についての先行きの判断に格差が目立つ。これまでアベノミクスを評価して日本株で利益を上げた投資家の中には、様子見にはいるか売却をするところが出てきている。
日本のマクロ景気は鈍化している。しかし企業業績は好調で経営者の姿勢は前向きになってきた。
このギャップはここ1~2ヵ月間のうちに埋められ、ミクロ好調がマクロの慎重論に打ち勝つとみる。
昨日の相場の中味をみていると日本電産、オムロン、京セラ、村田製作所、日東電工、武田、塩野義、日本新薬など大阪銘柄が相場をリードした。かつて関西銘柄の代表選手である。この人気が続くようなら現在のミクロ好調がマクロ景気の見方の修正につながる。
気が早いかもしれないが関西復権が実現すれば、灰色のバックで描かれてきた日本経済の未来画が塗り替えられることになる。JRリニアモーター構想の実現が常識の塗り替えになるかもしれない。