足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

素材、半導体に注目

2010-03-30 07:54:24 | 株式

NY株が強かった。

市場では「相場は金融相場から業績相場いりした」と見る向きが増えてきた。それに米国株の魅力は、ハイテクを中心に手元流動性の高いことでもある。それを利用して自社株買いが活発になってきた。この点が東京市場とは異なる。

ウォール街では先行き、金融相場+業績相場という2つの好材料が積み重なった性格の相場展開が期待できそう。

ドル相場が昨日は軟調であったが円に対しては強含み。日本経済の回復の相対的な見劣りと財政赤字が、円相場の頭を押さえる。

ハイテクの調査会社ガートナーが2009年の世界半導体の数字を発表した。生産は-10%であったが「昨年は後半には回復軌道に乗り、2010年には期待が持てる」とコメントした。半導体株が買われた。

また金相場も堅調。中国の需要が向こう10年間で2倍になるとゴールドカウンシルが予想を出した。しばらく金鉱株は人気の圏外にあったが、市場人気がよみがえりそうである。

あと2日間で2010年第1四半期も終わる。この間、NYダウ平均は+4%になった。昨年の上昇トレンドに比べて穏健であったが、一時は年初来に下落して懸念が広がっていた。

ギリシア問題、米金融規制、中国の金融引締めなどの懸念材料だ。しかし懸念材料も消えてきて、2月後半から上昇トレンドにはいり、投資家の先行きに対しての自信が回復してきた。

日経平均も年初来+4.1%とNY株の上昇トレンドに乗っている。

日米とも新年度は企業業績の発表が、個々の株価に好影響を与える。

素材、ハイテクに注目したい。