足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

株価の回復の1周年目

2010-03-08 07:34:43 | 株式

ちょうど1年前の19日にNYダウ平均は6,547ドルと、米国発の金融危機に直面して安値をつけた。しかしオバマ政権の景気対策と、連銀の金融政策が効を奏して株価は大底入れになり、今年の119日には10,725ドルと+63%も上昇した。

本日は記念すべき底入れ1周年目だ。1年前、東京市場もほぼ1週間遅れで日経平均が7,682円で底入れし、今年の115日には10,982円と+42%になった。

NY株が世界の株価をけん引し世界的な株高になったが、その人気に東京市場も乗った。

先週末には米国の2月の雇用統計が発表になり、失業者数の増加が36,000人と予想の90000人を大きく下回った。

ウォール街のセンチメントは大きく好転した。

1月以来、日米とも調整局面が続いてきたが、そのきっかけになった米金融規制、中国の金融引締め、ギリシア問題も、材料としては相場が消化し、投資家も前向きの姿勢になってきた。

2月の株価指数はNYダウ+2.95%、日本+1.18%、ハンセン(香港)+2.47%、上海+2.11%、インド+0.64%。一方、英国-1.22%、ドイツ-2.25%、フランス-2.85%でヨーロッパがギリシア問題で安かった。

資金の流れは、まず米、アジアに向かったが、ここへきてヨーロッパにも底入れ気分がみられる。

日本にとっては先週来の円安トレンドへの転換が、今週の相場には大きな材料である。