NY市場では米医療改革法の下院通過と住宅市場の回復期待から、株価は2008年夏以来の水準にまで反騰した。
金融、ハイテク、ヘルスケア関連がリードした。ここ1年で株価は60%以上の上昇となった。
ブルンバーグの調査では個人投資家の73%が今回の相場の反騰には乗れなかったという意外な数字が出た。日米とも個人投資家の資金の市場への流入は慎重姿勢が続く。このデータは逆張り戦法からは相場の先行きには「グッド・サイン」である。
プロの投資家が売買するシカゴ・オプション取引所のVIX(恐怖)指数は16.35と一段と低下し、相場が長期上昇トレンドを示唆するゾーンにはいっいてきた。
ウォール街の動きから注目すべき材料は、いよいよ3DTVの時代が到来するという動きが強まってきたことだ。先に家電量販店の最大手ベスト・バイがパナソニックの3DTVを取り扱うことを決めたが、シアーズとアマゾンはサムソンの製品を販売する。また小売最大手のウォールマートがサムソン、ソニー、LG電子の製品を扱う。
市場では驚きが走ったのは、ウォールマートの戦略である。これまでは新
製品の普及率が40~50%に達してから販売に乗り出してきたが、今回は慣例を破って緒戦で参入する。製品の普及率の早さを見越したのか?
市場には驚きが走った。
また金属チタンの最大手TIE(タイメックス)の株価の急騰が注目された。東京市場での金属チタン株の人気に乗ってきた感じ。
相場は“ストック・ピッカーアズ・マーケット”(個別物色の人気)に入った。