NY株が8連騰後、昨日は下落した。
特にこれといった材料が出たわけではないが、市場参加者のなかには歓迎する声も聞かれる環境だ。
ドルが小幅高になり、資源関連が安くなったほか、スマートフォンで苦戦するパームが在庫増で業績の悪化懸念が台頭し26%も下落した。かつての人気株も成長商品の市場での製品開発に出遅れ、先行き株価がゼロになるという見方さへ出てきた。
相場が一服すると元気づくのが弱気筋である。弱気の代表格のデビッド・ティースは「S&P500が1930年以来の最大の相場を出したがエネルギーは尽きる。やがて向こう6ヵ月間で400まで下落する」と持論を繰り返した。
一方、強気筋は「S&P500は1180~1200までは大きな上値の抵抗線はない。引続き相場は上がる」と強調する。
昨日の注目点はインドの政策金利の引き上げだ。資源国に引き続いてエマージング国の代表がインフレ懸念で引き締めに転じた。米連銀も次のFOMC(4月28日)までに、第2回目の公定歩合の引き上げを断行するという観測が出始めた(金利の正常化の一環で景気には影響なしとみるから)。
われわれの目先の戦略のひとつとしては、期末の高利回り株の配当取りを考えたい。所有期間利回りを考えると魅力のある銘柄が出てきた。連休明けがチャンスだけに、相場の押し目を利用したい。