足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日銀の政策に海外株が反応

2010-03-18 08:09:05 | 株式

久しぶりに日銀の金融政策がウォール街では株高の理由に上げられた。

昨日のNYダウ平均は7連騰、「ラッキーセブン!」と市場のセンチメントの好転がうかがえる。

火曜日の連銀FOMCでは現状維持が決められたが、水曜日には日銀が短期の資金供給を2倍にするという政策決定に欧米の株価は反応した。

為替では円を借りて南ア、カナダなど高利回りの国で運用するというキャリートレードが出始めた。円相場の下落トレンドにつながるだろう。

NYダウ平均は年初来の高値になった。相場をけん引したのはハイテク、金融、素材と、多くの専門家が今年の人気株として注目してきたセクターである。

ハイテクでは半導体株の人気が続く。最近は企業向けのサーバー、ストゥレッジ、ネットワークの需要が上向いてきた。先のITブーム時の人気分野である。

NYダウ平均の200日移動平均線に注目する向きもある。相場が長期の上昇トレンドをたどる絶対条件のひとつとされる。1980年代のスーパーブル・マーケットのときに先行性を発揮した指数である。今年は12月の相場の調整時にも200日移動平均線を割れなかった。

4月には日米とも第1四半期の業績発表が始まるが、本日も日経新聞には個別企業の増額のニュースが掲載されていた。新聞を開くのが楽しみな環境に変化した。1年前のいまどきは、減額修正のニュースが市場を直撃する日々が続いた。

ウォーレン・バフェットは「投資で成功するためにはバックミラーは必要ない」という哲学の持ち主。

2008年の金融危機時にはそれを実行して、成功例をみごと具現した。