米国の連銀FOMCは日銀の政策会合に先駆けて、1日早く声明文を出した。
政策の内容には前回と大きな変化はなく「景気は回復基調をたどり、雇用も安定してきた」としているが、「銀行の貸し出しは収縮したまま」として、引続きゼロ金利政策を据え置いた。連銀も銀行の消極姿勢には不満である。
ウォール街はダウ平均、S&P500が18ヵ月ぶりの高値を更新した。東京市場と同じように指数でみると相場は堅調であるが、ここ10日間は「堅調な割合には感動のない相場」というのが市場参加者の体感であった。
しかし昨日は動きが見え始めた。ハイテクのなかに大きく値上がりする銘柄が出た。特にインテル、モトローラ、アドバンスド・マイクロデバイシスといった半導体関連が大きく動いた。インテルがこれまでの能力を60%向上したCPUの新製品を出した。
また米国の製造業のシンボルであるGEが業績の好調なことを表明し、来月から始まる米企業の第1四半期の決算に期待をつなげた。
強気相場の人気が肌で感じられるような動きが、出始めた感じである。金相場も上昇し新高値をつける銘柄も出てきた。
東京市場でも日替わりで業績の増額修正、増配のニュースが出始めた。
われわれの注目株であるエルピーダメモリ(6665)の2010年3月期の営業利益の大幅な増額見通しが出た。これまでの営業利益100億円予想が200億円になるという(日経会社情報の利益予想)。
この種の材料が先行き、間断なく出てくるだろう。
ハイテク株への注力を一段と高めたい。