足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

取引所株を考える

2006-11-21 19:35:36 | 株式

大阪証券取引所(8697HC)がストップ高をつけた。日経新聞夕刊が「米取引所と提携交渉」と伝えたことが材料だ。世界最大の個別株オプション市場の米インターナショナル・セキュリティーズ取引所と提携にはいったというニュースである。

先週、ウォール街でNymexNMX)がIPO(新規公開)され、公開価格$59が一時は高値$152をつけ、取引所株に人気が出ていたときだけに、買い物が殺到した。Nymexはニューヨーク・マーカンタイル取引所の親会社である。

これまで会員組織であったのが株式会社化し、会員に9万株ずつ割り当てた。先週末の評価では1200万ドル。会員権は1ヵ月前の市場価格が500万ドル、2005年初めには175万ドル、2001年には75万ドルであったので、5年間で16倍に値上がりしたことになる。

Nymexはエネルギー先物取引では63%の市場シエアーを占める。

PER72倍だ。この人気に刺激されてほかの取引所株も動き始めた。PERではNY取引所(NYX)のPER57倍、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME46倍、インターコンチネンタル取引所(ICE52倍である。

本日の大阪証券取引所のPER43倍。世界の取引所の中でも、かつての割高感がなくなってきた。日本株の投資価値を示す一つの指標でもある。東京市場がいつの間にか、投資価値に大きな魅力が出てきたような気を強くする。