足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

グーグルの新高値を読む

2006-11-16 15:53:08 | 株式

昨日のウォール街ではグーグル(GOOG)が新高値を更新した。

クレデイスイスが「アウオトパフォーム」で推奨、目標値を$600に引き上げた。

昨日は高値が498.29まであり、引け値は$491.93で終わった。

強力な推奨の理由は、先に買収したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)のユーチューブ(YouTube)のこれからの業績への寄与である。2007年は売上げでは16000万ドル(180億円)の寄与であるが、これまでのユーチューブの豊かなコンテンツ(動画が中心)を利用すれば、ユーチューブの部門の売上げの寄与は10倍になるとみる。

調査会社IABによると米国でのインターネット広告の第3四半期の伸びは前年比で+33%であった。第2四半期に比べては+2.0%であったので、数字を問題にして「ネット広告の伸び悩み」を指摘する向きもあるが、アナリストは「第3四半期は季節的にみて不需要期」として問題にはしない。

むしろこれからは動画のコンテンツがこれまでのテキスト(文字)に加わって新しい市場を創設するとみる向きのほうが多い。

グーグルが携帯電話でのサービスにも本腰をいれ、広告サービスを始めた。市場は株価より先に開ける。

東京市場ではインターネット関連には全く元気がない。グーグルは端株投資もできる。ポートフォリオにいれてみたら、米国のネットの世界がどんなスピードで走っているかが実感できるはずである。