任天堂(7974)が新高値になった。
きっかけはメリルリンチの目標価格の引き上げである。これまでから外国証券会社としては一貫して強気のスタンスをとってきたが、今回は目標値24.590円を28,000円に引き上げた。外人投資家のなかでで大手の機関投資家に持ち株を増やすところがみられる。
しかし同じ外資系で別の証券では「売り」推奨するところもみられ、向こう12ヵ月の目標株価を18,750~19,000円としている。
このように極端な評価の違いが出ているときは、株には安心して投資ができる。
あすからソニーの新製品PS3の販売が始まる。しかしメリルリンチの買いの根拠は任天堂が今月19日に米国、12月2日に国内で発売するWiiがソニーのシエアーを奪い、累計で4000万台を超えるとみていることである。
任天堂のこれまでの最大のヒット製品は1990年に出したスーパーファミコンの累計4,900万台であった。今回の新製品のコンセプトが現在ヒット中のDSと同じように「男女、年齢層を問わず新しいマーケットを開く」というところにあるだけに、現在のわれわれの関心事は4,900万台を超えるかどうかにある。