足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日米とも業績が支える・・・来週は忙しくなる

2005-07-29 22:58:57 | 株式
今日の日経平均は待望の1万2,000円まであと90円弱のところまで迫った。1万2,000円台に載せるとS&P500、ナスダックと同じように4年ぶりの高値になる。4年前といえば2001年夏、同時テロ事件が起こる直前である。同年1月からグリーンスパン議長はITバブルの反動で株価が下落するのに懸念して金融政策の転換を図った。そして同時テロ事件のために、当初考えていた以上の緩和に迫られ実行した。それが今日の世界的な過剰流動性の原因となった。
ここへきてNY株が上昇しているのは、第2四半期の企業収益が予想以上の好調な結果になってきていることだ。7月初めには増益率は+7.5%と見られていたのが、この調子で行くと+10%以上になりそう。懸念された増益率2ケタ台割れを避けられそうだ。日本も本日の鉱工業生産(6月)は+1.5%とプラスになった。景気の復調を投資家は実感し始めたるだろう。
相場の内容は景気敏感株のセクターにも広がりをみせてきた。
来週の関心の一つは8月3日にヘラクレスに公開されるブロードバンドタワー(3776・HC)である。2000年のITバブルのピーク時に設立され、その後、大株主のグローバル・クロッシングの破綻でIRI(インターネット総研)が主導権を握り、ソフトバンクも参画して、生き残り成長株の卵に仕立て上げた。
ブロードバンド時代で成長に加速がつく。このIPOには大いに注目しているが、同時に親会社のIRI(4741・マ)も来週は見直そう。
来週は新興市場ファンにとっては忙しい週になりそう。