足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株がカギを握る

2005-07-23 18:08:16 | 株式
中国元の切り上げをNY株は1日で消化してしまった。金曜日の世界の株価をみると欧米は堅調、アジアは東京、韓国、台湾、タイ、インド、上海などが下がった。切り上げの発表の当日、ウォール街では自国の株価への影響は多少あっても、日本は内需関連株、特に不動産株は買われるだろうという声が強かった。同時にアジア諸国にはプラスという観測。
しかし東京市場は下がった。国内のメディアが大きく騒ぎ立て、本日の朝刊でも大きな見出しが並んだ。
さて金曜日の市場の業種別日経平均36のうち、上昇したのは不動産、石油の2業種。外人の見方は冷静であった。当面の相場の人気の方向性の一つを暗示しているのか?
さてわれわれの大きな関心事の一つはNY株の今後である。
8~9月は目先の一つの転機が繰るかも知れない。
それはメリルリンチのテクニカル分析チームの見方を私は重視しているからだ。同社の19日付けのレポートによると「サマーラリーははじまったのか、それとも一巡しつつあるのか?」という表題。
「最近の力強い動きは、新たな上昇相場というよりも、今年の「春から夏にかけてのラリー」の延長であると考えた方が賢明かもしれない。この見方は今後1、2ヵ月での一段高を排除するものではない。ただ力強いモメンタムを維持するものの、上昇トレンドの最終局面において、テクニカル指標に悪化シグナルが出てくるかどうかどうかを一段と警戒する必要はあるだろう」と書いている。
同社のチームは今回の上昇相場は2002年秋に始まり、その上昇トレンドの最終局面をこれから迎えにいくという。気になることではあるが、頭に入れてこれからの投資戦略を考えたい。
東京市場は8月5日の参院での郵政民営化の表決のヤマ場を迎える。
それにあまり科学的ではないが8月相場という季節的な閑散期にはいる(昭和52年のように大活況相場という例外もある)
目先のNY株の最終局面前の調整と重なる可能性もある。