足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY市場での決算発表とIPO株のリバイバル

2005-07-10 18:00:17 | 株式
今週の相場のカギはウォール街が握る。先週のテロ事件を撥ね退けて世界の株価は上昇したが、その基調が続くかどうか?
先週のニューヨーク株の好調の理由は小売り、住宅、雇用の好調、原油価格の上昇にもかかわらず、インフレに火がついていないことなどである。エコノミストの間では「英国のテロ事件は景気には影響を与えない」というのがコンセンサスである。
市場の目は第2四半期の決算に集まってきている。アルミ・メーカーのアルコア(ダウ平均の採用銘柄)が予想を上回る好決算を出した。この会社はいつも先頭を切って四半期の決算を発表する。今週は後半にGEの発表が控えている。あらゆる産業界にまたがるビジネスモデルで、ミクロ・ベースで景気の現状を占う指標的な存在である。第2四半期は+7.5%というのがコンセンサスだが、関心はすでにスタートしている第3四半期(7~9月)にある。いまのところ+14%とフタ桁に回復するというのがコンセンサスである。
NY株が先週の上昇トレンドを続けるならば、今週の日本株も上昇するとみる。やや強気のスタンスで臨みたい。
特に今月後半は新興市場へのIPO(新規公開)に妙味のある銘柄が出る。われわれにはチャンスだとみる。
ほかに銘柄としては6月にIPOした銘柄の中から、相場の出し切っていない株に人気が出る。
先週は6月17日公開のウィズ(7835・JQ)に人気が出た。「かえってきた!たまごっちプラス」がヒット。後続版だ。
6月23日に公開したイーコンテクスト(2448・HC)も人気が復活するとみる。電子商取引のインフラである決済と物流。
ウォール街では人気のあるビジネスモデルである。