足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

今週から決算発表が始まる

2005-07-05 19:20:02 | 株式
今週からウォール街では第2四半期の決算発表が始まる。
今回の業績の回復が始まったのは2002年第1四半期からで+1.1%が皮切り。そして2005年第1四半期まで12期間にわたって増益を続けた。四半期ベースでは13期間で、そのうち今年第1四半期までの12期間にわたって、フタ桁の増益を続けてきた。昨年第2四半期などは+31.4%。
今回、NY株が底入れしたのは2002年10月なので、珍しく株価は企業業績には遅効性があった。
これから発表になる第2四半期(4~6月)は現在のところ+7.8%の予想。
ウォール街で気にされているのは、12期間にわたってフタ桁の増益を続けたが、13期間にわたるフタ桁増益は途切れそうということ。それにしても、2001年9月の同時テロ事件という大事件を跳ね返して、景気の回復を続けてきたのは大変な快挙ではあった。
株式や住宅ブームで資産を作った層と、そのブームに乗れなかった人たちの貧富の差は拡大した。私の友人のマーク・ファバー博士は「貧富の差が社会問題を起こす確率は中国より大きい」と懸念する。
有名なアビー・コーヘン(ゴールドマン・ザックス)は「金利が低位水準で増益が続くかぎり株価の反転はない」という。
救いは1ヵ月前の+6.3%予想から+7.8%に増益予想が増額されていることである。
今月のウォール街は企業業績にはいつになく神経質になっていることは確かである。
日米の夏相場の行方を決める。