足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ハイテク株が動き始める

2005-07-14 20:48:54 | 株式
「やっと」と言うか「とうとう」と言うか、今日の東京市場ではハイテク株に人気が集中した。
値上がりベスト5の中には精密、非鉄(いまやハイテク株と連動する)、電気機器の3業種がはいった。
きっかけはウォール街でのハイテク株の人気である。アッップル、AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイシス。インテルに次いで半導体のNo.2)の決算発表がいわれるが、実はそれよりも、いたるところで人気化する銘柄がみられた。
その一つはIBM.。ハイテク・アナリストの人気NO1のトニー・サコナジー(サンフォード・バーシュタイン)が格付けを「買い」に引き上げた。IBMの株価は今年は年初来-17.%。ダウ平均の足を引っ張ってきた。ネット・ワークのサーバーの世界大手のメーカー。新しいメイン・フレームのコンピューターの発売と情報サービス部門の好調が注目点。
ウォール街で仕事をしていて気がついたのだが、米国の投資家のIBMに対する人気は一種の信仰に近いと思う。とにかくいざ株価が人気づくと元気が出る投資家が多い。「ビッグ・ブルー」はアメリカの魂である。このように書くと「古い!」という人もいるが、その伝統は根強い。そのIBMが動き出した。人気アナリストらしい、憎らしいほどのタイミングのよさだ。東京市場のハイテク人気に遅れないようにしよう。出始めたところだから・・・。

名証セントリックスに公開されたガイアックス(3775・名セ)は2日目の本日、120万円で寄った。IPO価格の4倍。ネット上でのコミュニティーの構築、運営、保守というビジネスモデル。これまでの請負から、自社でも参加して広告収入の一部を受け取る分野にも進出。それに自社独自でゲームやほかのコンテンツを提供、課金収入を得る。
ガンホー・オンライン・エンターテイメントの分野にも手を延ばす。
株主に元オラクルの創業者の一人であるアレン・マイナー、ヘッジファンドのチューダー、東京電力系のパワードコム、ソフトバンク・グループ、ナムコ、住友商事とそうそうたる大株主に目が引き付けられる。このビジネスの成功には若さと、若者の感性をつかむ能力が必要。
投資家の関心はどこまで買えるかにある。
私の理論株価の計算式は使えない。
PSR(株価÷1株当たり売り上げ)を使う。同社の1株当たり売り上げは15万1000円。その何倍まで買うか?
ガンホー・オンラインのPSRは40階弱。その4分の1か、2分の一か。
どこでもシステムの構築はできるが、そのアイディアが問題。コンテンツだ。
それにグーグルではないが、検索エンジンの技術革新の場はあるような気がする。