足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

攻守ところを変えさせられた外人

2005-07-07 18:35:57 | 株式
毎年、年初に来日する外人投資家が、今年は夏休み前にもやってきた。年1回というこれまでの習慣を変更しての来日である。
グローバル・ベースでポートフォリオを組んでいるが、日本のウエイトを増やしたが知らず知らずのうちに、米国に接近してしまった。
米国も中国も、かっての日本のように資産バブル崩壊というリスクを抱えているが、日本はそれら両国のリスクを経験済み。特にここえきての企業の再生のスピードの速さに注目する。
企業はヒト、モノ、カネの面でのリストトラを終え、今度は消費者が活躍する順番にはいる。1400兆円という貯えをもっているだけに、先行きに不安がなくなれば財布のヒモはゆるみ、消費に向かうという先読みをしている。
上海へ立ち寄ってきたが地価が20%も下がり出したのは、1990年代の日本の2の舞いになるリスクがあり、中国株にはここ1年は全く手を出していない。
日本で生活していると変化の歩みは実感として感じるのは遅いが、外からみる彼らの目には異なる姿が映るのを聞かされた。
かってセル・サイド(証券会社の「国際畑)にいて外人と接触していた時とは全く、立場が逆転してしまった。
日本株の先行きを見る視点を逆にいろいろ教えられた。こんなときは岡目八目の方が強い。明日からの戦略の立案に生かすつもり。

リバーエレテック(6666・JQ)に注目している。水晶発振子の小型メーカー。市況変動の激しい世界だが、超小型製品の開発で世界の先端を行く実力に引き付けられた。2005年3月期の前半には世界最小の2.0mm(米粒より小さい)の製品の量産化に成功。製品は欧米で流行が始まったカプセル型の胃カメラにつかわれる。ファイバースコープがないので、検査時には飲み込むだけで苦痛がない。日本でも各地の病院で臨床が始まっている。
水晶発振子はPC、DVD、デジカメ、携帯電話、無線機器などあらゆるエレクトロニクス製品に使われる。これなくして先端技術の製品は考えられない。
この株の1株当たり純資産は992円。やがては1,000円台で活躍するとみる。