ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

本ブログは全財務労働組合中央本部及び地区本部役員が持ち回りで掲載しています※PC版表示にすると背景がおしゃれになります

コミュニケーションについて

2012-02-15 21:26:18 | 日記

皆さま、お疲れさまです。立春を過ぎたというのにまだまだ寒い日が続いており、インフルエンザも流行しているとのことなので、お気を付けください。

今回は、昨日の(スガシン)さんのコミュニケーションの良い職場という話に乗っかりたいと思います。

今日は、事務所のボウリング大会でした。事務所の規模が小さいので、職場の全員の顔と名前はわかっていますが、中にはあまりお話をしたことがない方ももちろんいらっしゃいます。しかし、今日のような機会があるとそんな方ともお話ができ、仕事や人間関係を円滑に進める非常に良い機会だと思います。東京では、事務所の規模が大きく通常では、他の部門の方と話す機会はほとんどないと言えますが、このような機会に他の部門の方と交流を深めるために、レーン割がされています。このような機会に、他の部門や他の課の方と交流を持ち、よりよい人間関係の構築に役立っていると思います。

私は、同じように組合もよりよい人間関係の構築に役立つと思っています。より大きな組織では、接する人は課の方や関連する課の方に限られがちです。しかし、組合にはいろいろな課の方がいらっしゃるので、組合活動を通じて人間関係の構築をすることができると思います。先週の会議で、他局の方と話をさせていただき、いろいろな話を聞くことができました。そこで、「何か困ったことがあったら言ってね」と言っていただいたり、他局の現状を伺ったりと非常にいい経験をすることができました。自分の職場をさらに知ることができたと思います。

自分の経験を通じて、若手の組合員にもぜひ、積極的に組合活動に参加していただき、局を超えていろいろな方とコミュニケーションをとり、自分の職場環境をより良いものにしていただけたらと思います。

最後に、先週の会議の際に、ブログを見てコメントを書き込むとおっしゃっていただいたので、非常に楽しみにしております。

(こくざわ)


鍋奉行

2012-02-14 18:45:00 | 日記

皆さんお疲れ様です!

昨日は、兼ねてから親交のある税関労組のY委員長から鍋パーティーに招待され、Y委員長の自宅へ本部の4人で行ってきました!

標題のとおり、Y委員長はまさに鍋奉行!その鍋奉行ぶりは素晴らしく、絶妙のタイミングで具材を入れるのはもちろん、食べるタイミングや、美味しい食べ方(ブラックペッパーや柚子コショウで味にアクセントを加える等)の説明をしながら見事に場を仕切り、その姿はまさに圧巻で非の打ちどころがありませんでした。また、鍋の途中でバックミュージックを入れたり、当然最後の〆には鍋用ラーメン(ちび○子ちゃんのパッケージのやつ)を準備するなど、まさにフルコースを堪能させていただきました!Y委員長、美味しいお鍋等ご馳走様でした!!

そして、今回の鍋フルコースで学んだことは、

・鍋にレタスは意外と合う

・豚はバラ肉が甘みが出て美味しい

・なんと言っても鍋は直箸で皆でつつくのが一番!

ということでした!皆さんも是非お試しあれ!!

と、ここでブログが終わってしまうと、ただの鍋話になってしまうので、少し組合的な落ちをつけます。

今回、鍋をつつきながらY委員長とは、組合運動のあり方からそれぞれの組織の話など貴重な意見交換が出来まして、私としても大変有意義でした。そして、ふと思ったのは、今回のように普段からたまに一緒に鍋をつつけるような人間関係を持ちながら仕事をしている人は、我々の職場でどれくらいいるのか?ということです。実際、全財務で実施した意識調査アンケートでは、半分以上の方が職場でのコミュニケーションが減少していると回答しており、先週の会議においても、人間関係の希薄化による業務運営や職員のメンタル面等への影響を心配する声が各地本から出ていました。

特に、昨今は行財政改革等の関係から人がどんどん減っているにもかかわらず、業務は減るどころか複雑高度化していることから、余裕がない職場が多くなっているのは間違いないです。そして、そんな時だからこそ、良い人間関係を築きながら業務をすることが重要ですし、逆に仕事が厳しいうえに人間関係も悪いとなれば、どういう職場環境になるかは容易に想像がつきます。

普段から一緒に鍋をつつけるようなというのは1つの例えですが、コミュニケーションの良い職場=働きやすい職場環境 ということで、これについては当局も同じ考えのはずなので、本テーマについては今後の春の所属長交渉に向けてしっかりと考えていきたいです。以上(スガシン)


徴収の心得

2012-02-13 20:22:38 | 日記

あっ、会議のこと書かれてる・・・(汗)

というわけで、ネタもとうとう現在のことについては尽きたし、今日のスーパーの店員があまり無愛想でひどかったのをきっかけにふと思い出したので、今回は表題のことについて・・・

さかのぼること、約半年前、徴収業務というものに携わっておりました。徴収業務とは何ぞやというと、簡単にいえば、お会計担当。土地を売ったりするので、その代金を頂戴するというものだ。

(1)まず、契約担当者がお客様を徴収窓口に連れてくるので、我々徴収担当が、一礼(45度)をして、椅子にすわる。(2)契約書の、代金金額が書いてあるところを示し、代金を支払っていただく根拠を示す。(3)カルトンを差し出し、代金を支払っていただく。(4)お札であれば、現金数え機で数える。このとき、仮に銀行の帯封がしてあっても(抜いたりできるので)ちゃんと数える。小切手なら、書式、交換所(東京以外だと手数料がかかる)等を確認する。(5)確認後、一礼(30度)して、退席する。(6)領収書を作成後、窓口にもどり一礼(30度)して、再度席につく。(7)領収書相手に渡す。この時、誤りがないか必ずお客様に確認していただき、再発行できない旨を伝える。(8)お客様にとって税金等で必要な大切な書類なので、この場でしまうことを説明・確認し、お客様が立ち上がるタイミングで、こちらも立ち上がる。(9)お礼をいって、頭をさげ(60度)お客様が窓口を出て見えなくなるまで、姿勢を保つ。

これに、声のトーンは抑えめにし、表情もやや微笑みな感じ(三田さんな感じ(!?))にする。

とまぁ、こんな感じだ。そんじょそこらのホテルマンには負けないつもりだ。だいたい1件につき、何百万円の支払いがザラなので、さすがにこちらも気が引き締まる。

そんな、徴収業務でびっくりしたことを、ここで軽~く紹介したい。一つは外見はおばちゃんなのだが、何億という小切手をポケットにしまってもってきたこと(後日そのおばちゃんはすっごい作家だったことが発覚)、もう一つは新年の契約で、振出日が昨年になっていたこと(当日、すぐに銀行支店長がすっ飛んできた)。どんなお客様でも、お客様は神様です。興味あれば、ぜひ一度、徴収業務を経験あれ!

[A.Okada]

 

 

 


会議報告。

2012-02-10 23:43:55 | 日記

お疲れさまです。

本日iPhoneからの投稿です。便利な時代になりました。

さて、昨日、今日と中央委員会、委員長書記長会議等にご参加された皆様、大変お疲れさまでした。私は業務の都合で2日目からの参加でしたが、大久保先生のトップセミナーと、委員長書記長会議で各地本役員さんより様々なご意見を伺うことができ、非常に内容の濃い1日であると感じました。
大久保先生のトップセミナーでは、現在の欧州経済危機は日本経済にとっても他人事ではなく、国債金利の利率が上昇することで国の借金がさらに増える恐れがあること、現状において多大な借金を抱える日本の財政にはダブルパンチとなり、社会保障費の増加と併せて、このタイミングでの増税論議は不可避であること等、財政金融の観点から貴重なお話をいただき、非常に勉強になりました。
委員長書記長会議では、所定の時間に収まりきらないほどのご意見をいただき、各地本の良い情報交換の場となったと思います。組織率の向上に向け、出向帰還者や新採用者の確実な加入をお願いすることを再確認し、出向者とのコンタクト方法等、各地本の対応について改めて検討する機会となったのではないでしょうか。そういえば以前、出向されていた先輩から、家庭の事情で東京から戻る必要が出てきた際に、組合が後押ししてくれたことに今も感謝しているという話を聞いたことを思い出しました。出向帰還者へただ闇雲に組合加入を勧めるのではなく、出向中も組合との繋がりを何らかの形で残すことで、いざという時に組合が頼られるべき存在になるのだと思います。
 
会議終了後は、大学の同級生と3年振りの再会をし、みんな頑張ってるんだなーと刺激をもらいました。それにしても久々に行った渋谷はものすごい人で、圧倒されてしまいました。
【にゃんきゅう★】

第10回国公連合中央委員会

2012-02-09 20:23:22 | 日記

 立春がすぎ、暦の上では1年で最も寒い季節から抜けつつあるわけですが、東京では先週までの寒気もゆるみ、道ばたの日陰に残っていた雪氷も溶け、春に向かいつつあることを感じます。

 私たちの労働運動も「春闘」がスタートし、民間春闘交渉の佳境となる3月に向けて、集会やオルグが毎週のように行われることとなります。連合は、2012春闘方針として、全ての労働者を視野に入れ、格差是正、底上げ・底支えの取り組みをすすめるとともに、適正な成果配分を追求する闘争を強化し、内需拡大、日本経済をデフレから早期に脱却し、持続可能な成長をめざすため、すべての労働者のために1%を目安に配分を求め、労働条件の復元・格差是正に向けた取り組みをすすめることとしています。歴史的な円高や欧州諸国の財政危機など、日本経済を取り巻く情勢の厳しさから、経営側は国内雇用の確保を優先し、そのため定期昇給の凍結や延期を表明するなどこれまでにない厳しい交渉が予想されています。

 私たち国家公務員給与については、すでにこのブログ上でも何度も示していますが、2011年5月に、来るべき自律的労使関係を先取りする交渉を行い、政府において自律的労使関係制度を措置することを約束させ、給与については削減原資が東日本大震災の復旧・復興に当てられることから、被災地の早期復旧・復興を図るため、被災者と共に歩む決意のもと、2014年度末までの間、平均7.8%の給与削減を行うことで合意しています。この合意からすでに8ヶ月が経過していますが、国会審議が始まらず今日に至っています。この間、人事院が労使合意の存在を顧みず「2011勧告」を行い、政府においては人勧不実施を閣議決定したものの、与野党協議の過程において、人勧実施のうえ、給与削減を実施することで合意に至ったとの報道が各所でなされたこともあり、各地域で業務に精勤されている多くの組合員の皆様には本当に不安に思われたことと思います。

 本日、東京にて開催された、第10回国公連合中央委委員会において、森永書記長から方針の提案において、5月の合意における我々の決意は、何ら揺るぎないものであることが力強く示されましたが、全財務を含む構成組織から出席している国公連合中央委員からは、率直な現場組合員の声として、国公連合としてもっと主体的に行動してほしいとの意見や、いたずらに組合員が動揺しないよう、もっとタイムリーな情報提供に努めてほしいといった意見が出されました。これも全て、来るべき自律的労使関係制度下において、国家公務員の処遇改善については当然に国公連合が主体的に行動することになることへの期待の表れであり、そのために強固な体制を早期に整備して欲しいという気持ちの表れでもあります。

 そのために乗り越えなければならない課題等は山積していますが、私も国公連合中央執行委員の一員として、精一杯、できるだけのことを行っていきたいと思います。

(東海の釣好き)


継続はチカラ。

2012-02-09 00:19:46 | 日記

今年の1月からランニングを始めました。
三日坊主で終わるはずでしたが、予想外に続いているのは、人間ドックで、医者から「痩せろ」って言われたのが思ったよりショックだったことも要因のひとつ。

ちなみにコースは、広島市内を流れる太田川の河川敷にあるランニングコースを使用します。
川に架かる橋から橋を1周する3kmほどのコースです。
とある橋をスタートし、川の左岸を1200mほど真っ直ぐ走り、上流にある200mほどの長さの橋を渡ると半分終了。今度は川の反対側である右岸を走り、スタートした橋に戻り、渡り切ったら、はい1周。ゴールイン。
約3km、ご苦労さんという内容。
夜に走ることが多いので、周りは真っ暗で、明かりといえば橋の街灯くらいです。

で、スタートして橋までの1200mと、半分終えてから戻りの1200mはツラい。真っ暗の中、1200m先に小さく光る橋の光を目指すのです。体力的というより気分的にウンザリです。遠すぎる!!

毎回、走りながら考えることと言えば、だいたい一緒。
 「さ、寒いよ、寒すぎ。ブルブル(((( ;゜Д゜))))
 「き、キツい。何で走ってんだっけ、、、 ハァハァ(;´Д`)」
 「まだ、半分ですか? ガ-ン (((゜ロ゜;)))!!!!」
 「ありゃま、ゴールじゃん。ヤッター--ヽ(*´∀`*)ノ」
実に他愛もない。ただ、他愛のないことを考えている間に、ちゃっかりゴールしています。

で、最近気付いたのが、走り続けていれば必ずゴールがやってくる、ということ。
始めた頃は、小さく見えるゴールの遠さに唖然としていましたが、このところは、「なんだかんだでゴールに辿り着くんだよね」と思えてきました。

当たり前といえば、極々当たり前。
でも、何か始めようとしたり、目標にするものがある時、結論や結果だけ考えると、ふりかかる難題や必要な時間に呆然となりがちです。
少なくとも私は、やる前に考えてみて、結果に至るまでの大変さに途方に暮れてしまい、手を付けることなく止めてしまうことが多々ある残念な人間です。
ところが案外、最初に感じたほど大変じゃなかったり、いつの間にか目標達成!なんてこと、ないですかね。

話が漠然としてきましたが、何かに取り組んでいる方々、頑張って続けていれば必ず成果は得られるはずです。結果の重要性などに押しつぶされることなく、日々の取り組みを続けてみましょう。

私もいつの間にか痩せちゃった、まぁ楽勝だったね。フッ(-。-)y~~
そんな日が、、来るのかな、、??

【ikemoTTo=@】


また雪か・・・

2012-02-07 22:51:58 | 日記
 最近、朝目覚めると条件反射のように外をみる。雪がどのくらい積もっているかを確認し、ようやく1日が始まる。明日から日本海側はまた雪の予報であり、北陸の平野部でも50cm程度積もるようだ。やれやれ、早く4月になってくれ・・・。
 先週は北陸線の特急「はくたか」や「しらさぎ」が豪雪のため2日くらい運休で動かなかった。木曜日は間違いなく雪なので予定どおり東京へ行けるか心配になってきた。
 それに比べ、太平洋側は雪もなくうらやましい。先日、所用で名古屋市へ行った時も雪はほとんどなく、空も快晴であった。なぜこうも違うのだろう。

 インフルエンザも流行している。ウチの小学2年の子も学級閉鎖で2日間休みになった。(本人は大喜び)自分も通勤に電車を利用しているが、マスクをした乗客が1/4くらいはいるので、いつ感染してもおかしくない状況だ。さらに心配なことは、外で冬眠させているイシガメが無事かどうか・・・。春になったらケースを開けて無事を確かめようと思っていたが、連日、氷点下の冷え込みが続いているため、中で凍り付いていないか。。。ケースを開けるのが怖い。

 それにしても北陸の冬は大雪、凍結、乾燥、晴れ間なし。移動するにも雪で車は渋滞、電車は遅れる又はストップとロクなことがない。幸福度1位とか言っているが、不幸度1位ではないかと思ってしまう。

 不幸といえば、理不尽なバッシングに晒されている我々国家公務員も不幸と言えるかもしれない。人件費の削減や出先機関の統廃合、公務員宿舎の問題など、メディアの報道もとにかく公務員は“悪”というレッテルを貼っている。
 では行政ニーズはどうかというと、ニーズが減っているわけではなく、むしろ社会保障関係をはじめ増えているのである。財務局の仕事でも、ニーズが減っているところなどないのである。要するに、世の風潮は、公務員は悪いからけしからん。だけどアレもしてほしい、コレもしてほしいとダダをこねているのである。だけど、ほしいものは無料で手に入ることはない。我々はボランティア活動家ではないのだ。
 だからきっとわかる時がくる・・・そう信じたい。

≪北陸ナマズ≫

考え五両

2012-02-06 23:09:10 | 日記
先週末、気分転換を兼ねて都内・広尾にある山種美術館に行ってきました。ここは近現代の日本画を中心に収集している美術館で、今回も明治から第二次世界大戦終結後間もない頃までに制作された作品を中心とした企画展示が行われていました。
この美術館は、旧:山種証券(現:SMBCフレンド証券)の創業者である山崎種二氏が収集した作品の保存・管理を目的に設立された財団が源流となっています。山崎種二という方は、戦前、米相場や株式相場で成功し、一代で財を成したひとで、絵画の収集についても、元々興味を持ったのは、相場師らしく作品の「値上がり」が狙いだったようです。しかしながら、収集を進めるうちに本格的に絵画に興味を持ち、戦前、既に大家であった横山大観と親交を結んだり、当時無名だった奥村土牛を支援するなど、いわゆるパトロンの役回りも演じるようになります。その相乗効果で収集作品の数も増え、美術館の開設にまで至ったという次第です。

山崎種二氏は経営者ですが、元来は相場師です。1936年の二・二六事件の発生直後、世情は騒然とし株式相場も乱高下する状況であったにもかかわらず、冷徹な売買で巨万の富を得たひとです。そんな兜町で名をはせた相場師ですから、いくつかの格言を残しています。そのひとつに「働き一両、考え五両」というのがあります。「肉体だけを使って働くよりも、頭も使って働けば5倍稼げる」という趣旨です。いささか拝金主義的な印象は否めませんが、それはさておくとしても、「考える」ことは、成功するために重要な要素であるということは論を待たないと思います。

さて、当ブログにおいても、いろいろな方が何度も言及されているとおり、公務員を取り巻く環境は厳しさを増す一方です。そのようななかにあって、起死回生とまではいかなくとも、現状を少しでも変革できるような「知恵」が必要とされています。皆で考え抜いて、その「知恵」を何とか絞り出せるように努力していかなければならないと思います。難易度は非常に高いですが・・・。

【ふく福】


北の国から

2012-02-03 22:25:36 | 日記
 最近のブログを見ると、雪について言及されている方が多いですね。そこで、北海道生まれ北海道育ちの私が、このトピックスをブログテーマにしない手はないと思い、今回は雪について触れてみることにしました。北海道中川郡美深町は、旭山動物園で有名な旭川市を約100km北上したところに位置し、町面積のほとんどが森林で、冬になると真っ白なキャンバスに、真っ白な絵の具をぶちまけたように白雪で覆われる小さな町です。そんな私の故郷である美深町の2月3日22時時点の積雪深は101cm、日最高気温は-9.6℃、日最低気温は-27.1℃(日本気象協会HPより)。この気象情報を聞いてどんな印象を持つかは分かりませんが、これはいたって日常茶飯時でそれほど珍しいことではありません。私が小学生の頃は、朝6時の気温が-30.0℃以下の時は学校が2時間遅れでの登校という事もありました。ギリギリ-30.0℃に届かない日は、鼻の中を凍らせながら登校したものでした。ちなみに今から10年前の平成13年には、最低気温-33.4℃、積雪深158cmを記録している(美深町HPより)ようです。故郷の豪雪極寒振りは、誇れる自慢のひとつではありますが、ここ最近の報道では雪害について大きく取り上げられているため、豪雪極寒が自慢とはなかなか言えたもんじゃありません。それ以前に、近隣市町村の冬はだいたい美深町と同じくらい100cm超の雪が降り積もり、-30.0℃近くまで冷え込むため、別に珍しくとも何ともないのです。

 今年、その雪害のせいで一気に全国区となった市があります。北海道空知地方に位置する岩見沢市です。先月16日に観測史上最高の194cmの積雪深を観測しました。194cmも雪が積もると、屋根の雪が下ろせません。なぜなら地面から194cmも雪が積もっているわけですから、そのまま雪を下ろすと、家全体が雪に覆われてしまいます。そこで、この除排雪の対応に自衛隊が出動することになり、災害派遣という言葉を東日本大震災振りに聞いたような気がしました。自衛隊の派遣については、北海道と陸上自衛隊とで派遣要請について連携ミスがあったことから、行政の稚拙な一面を市民に見せてしまいましたが、兎に角、自衛隊の派遣により、多くの世帯が除排雪についての徒労がやわらいだことが本当によかったです。

 本日の北海道新聞朝刊函館面では、函館市の除雪費が1月末でほぼ底をついたという記事が掲載されていました。今年度予算で計上していた3億4千万円のうち1月末までに2億8200万円超をすでに支出しているようです。残額についても2月中に確実に支出してしまい、このままだと3月は除排雪は困難な状況になります。この対応に市は他の予算を転用して除雪費に充てるようですが、昨年度と同様の除雪費(5億5900万円)ということになれば、市の財政状況が困難な状況に陥るでしょう。市民は自宅前の除排雪に苦慮し、また、屋根の雪下ろし中に誤って二階から転落し、亡くなられた方もいます。早急に手を打たなければなりません。そこで、政府は豪雪被害に見舞われている自治体への、災害復旧などの特別な財政需要に対して交付される特別交付税について増額する方向性を示しました。国と地方の関係はまさにこうあるべきだと、噛み締め、少しでも雪害に悩む方々(特にお年寄り)を助けてあげて欲しいと思います。


 さて、北海道の冬、特に雪の脅威について触れてみましたが、如何でしょうか。「日本海側のほうがもっとすごいぞ!」「都心に雪が積もれば何百万人にも影響を及ぼすから甚大だ!」等意見はいろいろあろうかと思いますが、雪が恐ろしいという事を言いたいのではなく、誰かが困れば、誰かが助けるという事が大切だという事を言いたい(以前、相互扶助の精神についてブログで触れましたね)のです。第180通常国会では、日本の再生に向けた討論が行われていますが、様々な事情を抱え苦しんでいる国民のために、穏やかに降り積もる雪のようなしんしんとした議論、内容の寒い議論ではなく、スピード感のある可及的速やかかつ慎重な議論を展開していただきたいと思います。継続、先送り、後回しはもう勘弁。【大将】

国家百年の大計はいずこへ・・・理念なき改革

2012-02-02 18:23:11 | 日記

先月31日、政府は行政改革実行本部を発足させ、2009年の衆議院選マニフェストで掲げた「総人件費2割削減」の達成を目指すとしています。一方、与党・民主党も行政改革調査会において、「行政構造改革実行法案」の骨子を1月中にとりまとめる予定でしたが、総会で異論があり、決定は2月以降に先送りされました。

今、政府与党の最大の課題となっている「社会保障と税の一体改革」を進めるにあたっては、消費増税を含む国民負担を求める必要があることから、その前提として「公務員に身を切らせる」改革を進めることで、国民の皆さんに理解を得た上で「消費増税=マニフェスト違反」との批判をかわす狙いがあるとも報じられています。

ところで、何故「総人件費2割削減」なのでしょうか?2009年のマニフェストが策定された時点からの疑問であり、民主党内でも明確に説明できる議員が何人いるのか不明です。2割で1.1兆円の歳出削減になると言われますが、社会保障関係費の自然増見合いなのかも、定かではありません。

そもそも、よく指摘されるとこですが、国際比較では、日本の千人当たりの公務員数(地方含む)は32人と主要先進国の中でも最も低く(仏88、米78、英77、独54)、OECD諸国における公務員人件費対GDP比も最低となっており、そうした意味では日本は小さな政府であり、むしろ、アウトソーシングの名の下で、公共サービスが低下しているのではないかと思います。

日本の累積する長期債務残高問題や急速に進む超高齢化社会に向けた社会保障関連費の増大など、厳しい財政事情は理解しますが、そうであるならば、国民の皆さんに「低福祉低負担」を求めるのか、「高福祉高負担」を求めるのか、国家百年の大計をもって、今後あるべき日本の将来像(ビジョン)を示すことが何よりも重要ではないでしょうか?

その上で、国の業務、地方へ移管する業務、民間へ移管する業務、そして公共サービスをどう提供し、その内容について(仮に公共サービスが低下しても)国民の皆さんが十分に理解し、それでも公務員は少なくてよい、公共サービスや福祉が低下してもよいという政策を選択されるのであれば、私たちも国民のみなさんの負託にこたえる観点から議論していくことになると考えます。

しかし、今、検討されているのは「当面の増税前の露払い的発想」による理念なき2割削減であり、私たちの給与や労働条件をスケープゴートにしているに過ぎず、これでは、まじめに公務・職務に精励している多くの仲間やこれから公務員になろうとする方々のモチベーションを低下させ、将来的な人材確保も困難になり、行政サービスの質の低下、ひいては国民の皆さんへ悪影響を及ぼす結果になるのではないかと危惧するところです。

旧松下電器産業(現パナソニック)の創業者である故松下幸之助氏は、将来の日本のため政治家を育成しようと私財を投じて1979年に「松下政経塾」を設立し、その卒塾生から現在38名の与野党国会議員が誕生しており、野田首相、前原政調会長、玄葉外務大臣など政府与党の中枢議員も卒塾生です。さてさて、その故松下氏は、今の政治状況、日本の将来をどのようにご覧になっておられるやら・・・最後に、生前、政経塾を設立する契機として氏が抱いていたと言われる危機感を披露して、コメントに代えたいと思います。

『日本の政治家は今日の問題を解決することばかりに追われている。100年先はおろか、5年先、あるいは10年先のことを考えている政治家がいない。この変化の激しい時代に青写真のない国作り、国家としての方向を定めない政治は、やがて必ず日本の国を行き詰まらせる』

【谷】