ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

本ブログは全財務労働組合中央本部及び地区本部役員が持ち回りで掲載しています※PC版表示にすると背景がおしゃれになります

公務員は何故叩かれ続けるのでしょうか

2011-10-31 23:12:30 | 日記
最近のワイドショー化したテレビ報道など見ていると、公務員の宿舎不要論が横行し、感情的に議論されていることが残念でなりません
都内の一等地にある幹部宿舎について、周辺家賃と比較しての宿舎料や幹部の年収との関係など批判的に指摘されますが、あたかも宿舎全体が同様な状況にあるがごとく偏った報道によって国民の皆さんから批判を受ける一般公務員、組合員の皆さんの気持ちを考えると忸怩たるものがあります多くの組合員の皆さんは古くて狭い宿舎で生活しており、2・3年で異動を命じられ、次の勤務地一週間という極めて短い内示期間の中で、事務引き継ぎと転居準備を進め円滑な業務運営に努めています
全国各地に異動する組合員にとって赴任地に宿舎があることは、円滑な業務運営に資するとともに、短期で異動する転居負担の軽減にもつながっています
東日本大震災からの復旧復興が最優先課題であるなかで、復興財源と増税論議、その中で公務員人件費削減や宿舎問題が議論される構図ですが、全国各地の公務員は震災発生以降、被災地支援のため日夜、職務に精励しており、そうした一面には光が当てられず、批判の矢面に立たされる現実をみて、もう少し冷静な議論をいただきたいと願うばかりです
政治もポピュリズムに陥ることなく、何が本当に無駄で何が必要なのか、中長期的かつ俯瞰的視点で是非、判断いただきたいと思います。折しも、今臨時国会では給与特例法案と国公制度改革4法案の取り扱いも気になるところです。同時成立に向け、こちらも冷静な議論で早期決着を図っていただきたいものです【谷】

ブログの宣伝活動

2011-10-28 21:32:00 | 日記

スガシンさん、お帰りなさい。そして、お疲れさまでした。

オーストラリアは、春だったと思いますが、長野はすっかり寒くなりました。朝の気温は、なかなか低いです・・・

実は私は、ブログの担当日が近づくと組合員の皆さんに宣伝しています。異動前の職場でも、この組合のブログを宣伝していましたが、なかなか宣伝しきれませんでした。今の職場でも、とりあえず課内から攻めてみようと思い、課での懇親会の場で主張をしてみました。やはり皆さん知らないとのことだったので、自分の携帯で皆さんに見せました。そのことを覚えていた方が事務所の若手が集まる場所で聞いてみたが、誰も知らなかったと教えてくれました。そのため、書記長が皆さんに周知してくれるとのことなのでお願いをしました。せっかく情報を発信しているので少しでも皆さんに見ていただきたいと思います。

実は本部からの教宣紙にはきちんとURLを読み込むバーコードがあるのですが、スマートフォンだとそのアプリを持っていないと読み込めないとの話を聞きました。パソコンや携帯などに音痴な私は、何でもできそうなスマートフォンにできないことがあるのかと目からうろこでした!

やはり、仕事でも相手の方と雑談をする機会は多いので、いろいろなことを知って引き出しを増やしておかなけばいけないと思いました。仕事の知識だけでなく、時事的な会話にもついていけるように情報収集して頑張りたいと思います。

(こくざわ)


PSI-APRECONに参加して

2011-10-27 12:31:32 | 日記

皆さんお疲れ様です。前回のブログでも書きましたが、先週シドニーで開催されましたPSI(国際公務労連)のAPRECON(アジア太平洋地域総会)に、国公連合のユースメンバーとして参加してきました。

 

参加して驚いたのは、日本を含むアジア太平洋地域の課題がとても類似していることでした。

  

1つは、公共サービス従事者の権利が不当に制限され、ILOの提起する国際労働基準とかけ離れていることです。一部の国を除いた大部分の国が、労働基本権が厳しく制限され、まともな労使交渉が出来ない状況です。特にフィジーや韓国において、突然の解雇、給与未払い、過労死する程の長時間酷使が横行しているほか、公権力による組合潰しが平然と行われているとのことで、労働組合に対する政府の弾圧の凄まじさに大変衝撃を受けました。これらの問題については、今後もPSI加盟各国が力を合わせ、各国において国際労働基準が順守されるよう力を合わせて取り組んでいく必要性を感じました。

 

もう一つは、リーマンショック等の経済危機により、契約労働者等の不安定労働者が急増していることです。特に契約労働者の問題については、我々日本の公務部門労働組合においても、非正規労働者(非常勤・賃金職員)の組織化が課題となっており、大変参考になりました。各国で程度の差はあれ、これらは根本的に共通しており、アジア太平洋地域が共有する課題であるため、今後とも情報交換や意見交換をして課題に取り組んでいければと思いました。

 

また、今回私はユースメンバーとしてAPYN(アジア太平洋地域ユースネットワーク)の各行事に参加したのですが、、各国のユースメンバーがとてもエネルギッシュかつパワフルで、特に、ユースもPSIにおいて青年の視点でもっと積極的に意見を出し、存在感を発揮していこうという考え方に、大変感銘を受けました。今回知り合ったAPYNメンバーとは、今後もメール等で関係を維持し、積極的にネットワークの構築に励んでいきたいと思います。

 最後に、現代はグローバル社会と言われますが、労働者の軽視や、公共サービスの切り捨ても同時に国境を超え、国際社会の発展を妨げているのが現実であり、それこそが大きな問題だということが分かりました。会議への参加を通じ、国際的な労働運動の重要性を確信できた、大変有意義な5日間でした。以上(スガシン)


お引越しの手続き

2011-10-26 22:49:54 | 日記

まずは、たくさんの方々から、祝福いただきまして、誠にありがとうございます。

これを機に、一層給料問題と非常勤の地位向上に努めて参りたいと思います。(実は結婚相手、この3月まで非常勤職員で、辞めた理由は、今年から、採用は1年ごとになり、不安定さにありました(もっとも、辞めたのを機に付き合い始めたのですが・・・(苦笑))。

さて、現在、引越しの真っ最中。そこで、引越しの手続きについてご紹介。

まずは、引越しをするに当たって、まずは、転居希望カードを提出し、転居先を決めていきます。そして、転居先の宿舎が決まると、宿舎貸与申請を出し、許可をもらいます。この段階で、退去宿舎管理人さんに、退去立会い依頼、転居先宿舎管理人さんにカギ受け取りのお願いをします。また、退去届を作成します

そして、退去時、確認してもらい、退去届にハンコをもらいます。また入居時、貸与申請書を持参します。

その後、15日以内に、身上申告書変更届、通勤届、退去届、共済組合変更届等々を提出しなければなりません。

この外に、電気・ガス・水道の手続き、住民票の転出・転入手続き等も加わります。

ただでさえ、荷物まとめるのに一苦労な上、引越し手続きがこんなにやっかい(かつ、分かりづらい!!)なのは、閉口します。引越しが常の公務員、もう少し手続きを楽にして欲しいと切実に感じる今日この頃でした。

[A.Okada]


負けられない戦い。

2011-10-25 18:10:00 | 日記

 おつかれさまです。

 スポーツの秋、大将さんに負けじと私も23日(日)にマラソン大会に参加しました。今年初マラソンです。

先日ブログでも紹介した、国内最大級の照葉樹林の森とつり橋で有名な宮崎県綾町で開催された綾照葉樹林マラソンに、宮崎財務事務所ジョ部(←勝手に創設。)のみなさんと出場しました。季節は秋になり、心地よい気温のなかで爽やかに駆け抜けようと思っていたのですが、一昨日の豪雨から一転、夏のような日差しが照りつけるなかでのマラソンでした。「マラソンは自分との戦い。」のはずですが、自分に甘い私はそんなこと思っていられる余裕もなく、身近に走っている知らない方をライバルと想定し、その方に抜き抜かれつ、早く楽になりたい一心で10kmを走りました。

翌日から勲章の筋肉痛を患っていることは言うまでもありませんが、終わった直後の開放感はなんとも言えません。あのとき一瞬、自分が爽やか人間になれた気がします。特に走ることが好きなわけでもないのに、マラソン大会直前にはいつも憂鬱になるくせに、次の大会を申し込んでしまいたくなってしまうのは、きっとあの開放感と清々しさのせいです。

12月には未体験ゾーンであるハーフマラソンも控えています。次こそはちゃんと実感したい自分との戦いと、完走後の爽快感を目標に、もう少しトレーニングしなきゃなーと思った次第です。ジョ部のみなさん、がんばりましょう!!

 ご参考までに、ランニングの消費カロリー単純な計算方法の1つとして、「体重(kg) × 時間(時間) × 距離(km) = 消費カロリー」という計算法があるようです。 となると、??kg×ほぼ1時間×10km=・・・ 苦しかったわりに思ったほど消費してない。。終わった後のもつ鍋のほうが余裕で上回っています。現実はなかなか厳しいですが、自分への鍛錬とストレス発散のため、これからも地道に続けていきたいと思います。地道に、粘り強く、己に勝つ。近い将来仕事に活きる日がくるはずです。

おわり。 【にゃんきゅう★】

 


災害査定立会業務

2011-10-24 23:45:40 | 日記

 あと一週間で11月ですが、ここ2週間くらいは、週末が大雨で、雨が止んだと思ったら夏日の暑さの繰り返し。週中はそれなりに寒くなるので体調を崩されている方も結構多いのではないでしょうか。

 今年は3月に東日本大震災がありましたが、台風などによる豪雨災害も本当に多い年です。9月の台風は本当に大きな災害を引き起こしました。財務局は災害復旧補助にかかる予算の査定業務を行っていますが、このように災害が多い年、特に全国的に災害が多い年は経験者はもとより、全くの初任者も数日の研修で査定業務の応援に出かけることになります。中執のikemotto-@さんや、動員でお会いした方などからも現場では人繰りが大変だとか、来週から応援で出かけるといった話を聞きます。私も主計2課に配属されていたとき、2001年に東海豪雨による災害が発生し、災害査定とは関係のない業務をしていましたが、災害査定の応援に出かけることになりました。たった数度の研修で、県の担当者4~5名と地方整備局の副所長さんたちを相手にたった一人で査定を行うのはなかなかしんどかったです。もともと土木等の知識なんかほとんど持ち合わせていない即席の立会官ですから…。

 それでも現場の経験が増えていくと、何気なく川沿いを車などで走っていても、護岸の形状や工法、どこが被災を受けやすいか等といった見方で河川を見るようになっていました。今でも釣りで出かけた際に、道路法面や河川護岸をまじまじと見ては、ここは水が出やすいからこんな工法を採択したんだとか、一人で考えているときがあります。同じ河川や道路の延長数百メートルの間に数か所の被災現場が点在していると、連続性から似たような復旧工法を採択することが多いですが、災害の数だけ復旧工法があるといっても言い過ぎではないくらい奥が深い仕事であり、不断の勉強と現場の経験が本当に必要な業務だと思います。限られた人員の中で応援者を送り出すことは、応援で出ていく人にも、残された人にも非常に大変な負担がかかりますが、この部門の業務において、多くの経験者を生み出す機会にもなります。災害はいつ発生するか予想できません。今後、不幸にも災害が発生した時は、今回の経験が大いに役立つことと思います。

 これから秋が深まるにつれ、災害箇所の多い山間部は日没が早くなり、場所によっては雪が振るなど、現地で怪我をしたりする危険が増えてきます。現場に出られている方は非常に疲れもたまっていると思います。現地で怪我などないよう無理しないでお気を付けいただければと思います。

(東海の釣好き)


名選手、名監督

2011-10-21 22:45:17 | 日記

中日ドラゴンズが優勝。10ゲーム差を逆転。
落合監督、就任から8年で4度の優勝。見事と言うほかはない。

って、二日連続で「オレ流」ネタはちとマズい!!!

数日前から、ブログは野球ネタで決まり、と決め込んでいただけに、
ネタ探しを要する急な事態にあたふたです。
今年の日本シリーズは、中日ドラゴンズVS西部ライオンズで
04年以来の「オレ流VSレオ流」を見てみたい、というオチも使えない、、

慌ててネットを見ていたら、ふとサッカー関連の記事に目がとまる。
「ロベルト・バッジォ監督資格を取得へ」

20数年来のサッカーファンの私からすれば、R・バッジォの名は懐かしい。
90年代前半を代表するスター選手。今で言えばメッシか、Cロナウドといったところでしょうか。
※「バッジョ」と表記されることが多いですが、私はバッジォと表記します。

日本でもそのルックスから人気があり、サッカー雑誌ではR・バッジォが表紙を飾れば、
その月の売り上げは何割か増しになる、という話もあったほど。

私もR・バッジォのファンだった一人。
年甲斐もなく続けているソフトボールにサッカー、何れもユニホームの背番号は18です。
特にサッカーは、わざわざ18番を希望して貰ったもの。その理由がR・バッジォ。
スーパースター故に、バッジォは10番を背負うことが常でしたが、唯一ACミランに所属した時、
とある事情から10番をつけられなかったため、誕生日にあやかり18番をつけていました。
サッカーやってた人は分かりますかね?
9,10,11番や14番も良いけれど、お気に入りの選手の背番号をつけたがる気持ち。
私の場合、18番がそれです。

そのR・バッジォが監督に。。。早いですね、月日って奴は、、、
「名選手、名監督にあらず」と言われます。
ただ、オレ流=落合監督は、名監督でしょうね。稀有な存在です。
マラドーナは、名選手でしたが“迷”監督でしたね。
「私達はゲームを99%支配していた。負けたのは残りの3%のせいだ」
何度も笑わせてくれました。稀有な存在です。
バッジォはどうでしょうか?注目です。

さて、サッカーといえば、来週末、年に1度の5局対抗サッカー大会があります。
(北陸、東海、近畿、中国、福岡)
今年の幹事局は北陸さん。お世話になります。
実は、私、中国局サッカー部の監督でもあります。
名選手からも名監督からも程遠い、、稀有な存在です。。。


【ikem0tt0=@】


オレ竜

2011-10-20 22:23:14 | 日記

 爽やかな秋晴れが続く今日このごろ、プロ野球セ・パ両リーグでは、熾烈な優勝争い、3位争いが繰り広げられた。

 そんな中、我が中日ドラゴンズが球団初の2年連続リーグ優勝を決めた。

 

 思えば開幕カードの横浜戦、最低でも勝ち越すと思っていたが負け越し。5月に入り5割に復帰するも主力の故障や打線の低迷で上昇できず、結局借金で前半戦をターン。後半に入っても打線が振るわず8月には5位に転落。多くのドラファンはもうダメかと思っていたが、戦列を離れていたブランコや井端が復帰し打線が復調、吉見、ネルソン、浅尾を中心とした投手力や、経験豊富な谷繁とのバッテリーの力でスルスルと上昇し、10月にはいつの間にかの首位に立ち、最後は首位ヤクルトに4連勝、その後足踏みするもなんとか引き分け、リーグ制覇を成し遂げることができた。

 これも、球団一といわれる練習量のたまものだろう。一方で監督の「オレ流」は常に批判の的であり、特にメディアに対し不利となるような情報を出さないことに関しては徹底していた。まさに“勝つ”ことによって批判する者を黙らせ、自らのプロ野球論の正当性を証明してきたといえよう。

 ファンとしては、落合監督のいない来季を想像することが難しく、どんな戦い方をするのか心配になってしまうところですが、「オレ流」の浸みついた選手たちは来季の監督の下でもきっと結果を残してくれることでしょう。

もちろん、今季もまだCSと日本シリーズが残っており、是非とも監督自身がまだ成し得ていないリーグ優勝と日本一の連覇を期待し応援したいと思います。

 

 ところで、「オレ流」に対する風当たりも強いが、国民の公務員に対する風当たりも本当に強いものがあり、メディアによる公務員批判もエスカレートするばかりで公務員は特権階級であるかのごとく報道されています。

 朝霞の公務員宿舎問題に端を発し、公務員宿舎そのものの見直しを迫られるようになっているほどです。感情論に走るのではなく、冷静にB/Cを検証すれば正当性に対する答えは出てくるものと思います。

 我々は決して特権階級ではなく、国民のために真面目に一生懸命働いている労働者であることをもっと強くアピールしていくためにも、組合活動にまい進したいと思います。

 

≪北陸ナマズ≫


欧州から暴風雨が襲来しないことを祈ります。

2011-10-19 18:32:01 | 日記

米国の格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、イタリアに続きスペインの国債の格付けを引き下げたとのことです。G20財務相・中央銀行総裁会議の後も欧州の信用不安は収まる気配が見えず、フランスまで国債の格下げを懸念する状況に至っています。メディアの中にも、近い将来、リーマン・ショック以上の経済的ダメージを世界に与えるのではないかと、懸念する論調もみられるようになってきました。

他方、日本では、復興債の償還財源及び償還期間を巡る議論が続いています。今年度第3次補正予算については今月28日の閣議決定を目指しているようですが、増税は不可避となるようです。増税と不可分の関係で議論されるのが、歳出削減。そして、必ず槍玉に挙げられるのが公務員給与という構図になるわけですが、欧州のソブリン・クライシスが急速かつ世界的な信用収縮をもたらし、「震災からの復興対策」に加えて「経済対策」まで必要になった場合、どういう事態に至るのか。再び「財源問題」に焦点が当てられるのではないでしょうか。

明日、20日に召集される臨時国会の会期は予算編成前の12月上旬までとなると思われますが、経済は「生き物」ですから、その間、どういうことが起きるのか、予期することは困難です。経済対策が必要となったときに、給与の臨時特例法案が未だ審議中であれば、いわゆる「深堀り論」が生じてくるかもしれません。また、今年度の人事院勧告に盛り込まれた現給保障の廃止についても「一気にやってしまえ!」といった乱暴な議論が起きてくることも、あり得ます。しかしながら、給与引下げに関しては、われわれは東日本大震災からの復旧・復興に資するために苦渋の決断をしたのであって、経済対策となれば次元が異なります。現給保障についても、2006年の給与構造改革以降、該当者は給与が据え置かれたままであり、給与引下げに加えて二重の影響を受けるといった事態は過度の負担を強要するものであり、容認できないものです。

いずれにせよ、次期臨時国会については、制度改革法案の行方だけでなく、経済情勢にも目配りをしながら注視していかなければならないようです。「備えあれあば憂いなし」と言いますが、どう備えればよいのか・・・。難題です。

ところで、先日、「東海の釣好き」氏が語っておられた中央本部のデータサーバーですが、昨日、無事に戻ってきました。共有フォルダのデータにも影響は見られず、皆、作業を再開しておりますが、こちらの「備え」については、きちんと考えなければならないようです。

【ふく福】

 

 


痛みに耐える

2011-10-18 21:39:27 | 日記

 食欲の秋、読書の秋、芸術の秋・・・紅葉が鮮やかなこの季節、皆さんなんらかの秋を満喫していることでしょう。昼寝の秋もいいですね。ここまでくると「~の秋」と言ってしまえばなんでもありな気がします。

 

 16日(日)、私は北海道大沼グレートラン・ウォークに出場しスポーツの秋を満喫しました。この大会は北海道南西部、函館から約20㎞北に位置する七飯町、鹿部町、森町の3町にまたがる自然公園、大沼国定公園内をランニング又はウォーキングで一周(14.4㎞)又は約半周(6.3㎞)するというものです。競技会ではないので順位を競うものではありませんが、出場者全員が彩り溢れる沼の畔を全力で駆け抜けていました。私は14.4㎞ランニングの部に出場し、1時間9分56秒でなんとか完走する事が出来ました。

 

 ランニング中、9㎞付近を過ぎたところでしょうか。左膝に痛みを感じるようになり、徐々に減速し、後続を走るランナーに次々と追い越されてしまいました。「もうだめだ。歩いちゃえよ。」と頭によぎる甘い誘いと「まだまだ。あきらめるな。」と自らを労う激励が頭の中で交互にリフレインしていく中、ふと、ある顔が頭に浮かびました。それは鬼の形相をした貴乃花関(現貴乃花親方)の顔です。今から10年前の平成13年夏場所、13年連勝で迎えた14日目の取組の最中、貴乃花関は右膝を負傷しました。千秋楽は出場すら危ぶまれましたが、優勝のかかる大一番ということで強行出場しました。結果は武蔵丸関に惨敗し、まったく相撲を取る事が出来ませんでした。そして相星となった武蔵丸関との優勝決定戦では、誰もが数分前と同じ光景を想像していたことでしょう。ところが、勝ったのは貴乃花関でした。豪快な上手投げで武蔵丸関を破り、勝利した貴乃花関は右膝の激痛に耐え苦悶で顔を歪めていましたが、その表情がまさに鬼の形相そのものでした。貴乃花関の事を思うとなんとなくここで走るのをやめてしまうと自分が精神的に弱くなってしまうような気がして、結局「俺は貴乃花だ!絶対負けない!!」と訳の分からない気合いを入れつつ、走りきりました。

 

 さて、我々国家公務員は戦後から今日に至るまで労働基本権の制限という痛みを抱えてきました。しかし、その権利がもうすぐ回復されようとしています。20日(木)から当該権利の回復に係る特例法案について議論されるであろう臨時国会が開会します。法案が可決された暁には「痛みに耐えてよくがんばった!感動した!ありがとう!」とその喜びを噛み締めたいと思います。(大将)