都内の一等地にある幹部宿舎について、周辺家賃と比較しての宿舎料や幹部の年収との関係など批判的に指摘されますが、あたかも宿舎全体が同様な状況にあるがごとく偏った報道によって国民の皆さんから批判を受ける一般公務員、組合員の皆さんの気持ちを考えると忸怩たるものがあります多くの組合員の皆さんは古くて狭い宿舎で生活しており、2・3年で異動を命じられ、次の勤務地一週間という極めて短い内示期間の中で、事務引き継ぎと転居準備を進め円滑な業務運営に努めています
全国各地に異動する組合員にとって赴任地に宿舎があることは、円滑な業務運営に資するとともに、短期で異動する転居負担の軽減にもつながっています
東日本大震災からの復旧復興が最優先課題であるなかで、復興財源と増税論議、その中で公務員人件費削減や宿舎問題が議論される構図ですが、全国各地の公務員は震災発生以降、被災地支援のため日夜、職務に精励しており、そうした一面には光が当てられず、批判の矢面に立たされる現実をみて、もう少し冷静な議論をいただきたいと願うばかりです
政治もポピュリズムに陥ることなく、何が本当に無駄で何が必要なのか、中長期的かつ俯瞰的視点で是非、判断いただきたいと思います。折しも、今臨時国会では給与特例法案と国公制度改革4法案の取り扱いも気になるところです。同時成立に向け、こちらも冷静な議論で早期決着を図っていただきたいものです【谷】