ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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名文、美文、

2012-02-22 23:55:22 | 日記

「本日、天気晴朗なれども波高し」

日露戦争時、ロシアのバルチック艦隊との一戦を前に、参謀・秋山真之が大本営に送った電報の一節です。
秋山真之は、司馬遼太郎の小説やNHKドラマ「坂の上の雲」などでも知られている軍人。
当時、かなりの名文家としても有名だったそうです。
「天気晴朗なれども、、」の一節は、“単なる作戦文”を“文学”にしたと評価されました。

さて、私が組合非専従役員になり、併せて、このブログを担当することになって半年あまりです。
ブログは、内輪(=組合関係者)の人くらいしか見てないだろうと思っていましたが、ちょくちょく「ブログを見たよ」と声をかけられることが出てきました。

「面白いよ」「いいね」など概ね好意的な感想を頂戴します。ありがたいことです。
“社交辞令”という素敵な文化を持つ日本人で良かったなぁ、と思う瞬間であります。

ただ、私に対して社交辞令など使うことのない間柄の友人も中にはいるわけです。
そういう輩は、「まぁ、面白いこともあるけど、(全体が)大概長いわぁ。お前のは見た瞬間、読む気にならん。」と正直な感想を浴びせてきます。
正直で良いんだけどさ、、もう少し歯に衣着せてもいいと思うよ。

しかし、そういう意見は実は大切だったりします。(傷つくこともあるけどね。)
なるべく長い文章にすることで、“頑張った感”を出そうとしていた面がないとは言えない。
自分では頑張ったつもりでも、目にした人が全く読む気にならないのでは無意味ですね。

ところで、我々公務員。良くも悪くも文書だらけの環境で過ごします。何をするにも文書中心。
文書で申請、文書で承認。文書で記録、文書で開示。文書で指示、文書で報告。
「口頭じゃなく、文書出してください。」何てことを言ったり、言われたり。

私は、つい最近まで、本省への報告書を担当と一緒に頭を悩ませながら考えていました。
自分でも分かっているのですが、私の作る文書・文章は無駄に長い。。
今回の報告書でも、1つの文章が長い部分が多々ありました。
「何か、“立派な”文章じゃね、、、」と苦し紛れの感想をもらったりしました。そりゃ読みづらい。

文章を作成したり、スピーチをする場合、とかく自分本位に陥りやすくはないでしょうか。
少なくとも私は、相手に伝えるべき内容を伝える、という本分がいつの間にやら、自分の言いたいことだけを言いっ放しになっていたり、考えた長い文句に独りで酔っていることがある独りよがりな人間です。

冒頭の秋山真之のような美文でないにしても、少なくとも内容はきちんと伝える。
それでいて、一見して「読みたくない」と思わせる駄文にならないよう気をつけたいものです。

今回は、一つひとつの文を、いつもより短くするよう気をつけたつもりです。
どうだったでしょう?読みづらくなかったでしょうか?
まぁ、また例の友人に感想を聞いてみることにします。

「文章もだけど、全体が無駄に長いんだって。」
聞く前からそんな感想が聞こえてきそうです。。。

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