弁護士の城戸(妻夫木聡)は、かつての依頼者・里枝(安藤サクラ)から、亡くなった夫・大祐(窪田正孝)の身元調査をして欲しいという奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経験後に子どもを連れて故郷へ帰り、やがて出会った大祐と再婚、新たに生まれた子どもと4人で幸せな家庭を築いていたが、大祐は不慮の事故で帰らぬ人となった。ところが、長年疎遠になっていた大祐の兄(眞島秀和)が、遺影に写っているのは大祐ではないと話したことから、愛したはずの夫が全くの別人だったことが判明したのだ。城戸は男の正体を追う中で様々な人物と出会い真実に近づいていく。
窪田正孝演じるXさんが亡くなるのは、映画が始まって25分くらいのところだったと思う。妻夫木聡が主役なのかもしれないが、窪田も準主役くらいの存在だから、幸せな時間が終わってしまったという感じがした。その後も生前の映像としてたくさん出てくるけど。
Xは殺人犯の息子である事を苦にして、別の人の人生を生きたかったのだと思う。仲野太賀演じる本物の谷口大祐がなぜ曽根崎義彦を名乗るようになったのかは描かれていない。そのあたりは観客に自由に想像させるという事だろう。そういう事をする理由は人によってだ。
僕も人生を途中からやり直したいと思う時があるが、こういう方法は取れないと思う。実際にはやり直すことは出来ないから、今から出来る事をやるのみ。
僕は設定というか原作本のストーリーに興味を持った。帯とかに書いてある事を読んでぜひ読みたいと思った。本は確か一度読んでいるはずなのだが覚えてない。今また読んでいる。
映画は面白かったと思う。有名な役者が沢山出ている。知らない役者でも(あくまでも僕が)、けっこうせりふがあって強烈に印象付けられた。眞島秀和、カトウシンスケ、でんでん、真木よう子、清野奈名が非常に良かった。子役も。
窪田正孝 今年僕は『劇場版ラジエーションハウス』、『マイ・ブロークン・マリコ』に続いて3本目。顔はそんなにかっこよくないと思うが、ボクシングのシーンで体見たら鍛えてて締まってて良かった。なぜ売れてる?