CDショップで推薦されていて買った。一番聞いている。ラファエル・クーベリック指揮。ピアノはクリフォード・カーゾン。
今はこれがベストの様に思う。ジョージ・セル指揮。ピアノはロベール・カサドシュ。
モーツァルトの作品の中でピアノ協奏曲というのは特別な存在だと僕は思う。たぶんモーツァルト本人もそう思ってこだわって作曲していたのではないか?と思う。根拠は無いが。とても素晴らしい曲がそろっていると思うのだ。僕は今20番から27番までのピアノ協奏曲を毎日聞いている。今までは23番が一番良いと思っていた。しかし、よく聞いていると短調の20番も24番も良いし、最後の27番も良いのだ。今一番気に入って聞いているのは22番と23番だ。今回は23番について記す。
今まで一番聞いてきたのがラファエル・クーベリック指揮、ピアノがクリフォード・カーゾンの23番と27番だった。カーゾンのピアノには誠実な印象を持っていた。しかし、ジョージ・セル&ロベール・カサドシュを知ってからは、こちら一番良いのではないかと思っている。これは3枚組で21番~24番、26番、27番が入っている。セルの指揮だからなのか、カサドシュのピアノの特長なのか、シャキッとしているのだ。クーベリック指揮よりもスピードも速い。止まる所はピタッと止まる。カーゾンのピアノがしまり無く感じてしまう。カサドシュのピアノは、録音状態の差なのか?ピアノの音が明瞭で粒が揃っているというか、鮮明、明瞭、切れ味鋭いと感じるのだ。クーベリック&カーゾン盤しか聞いていなかった時は、それを素晴らしい演奏と思っていたが、セル&カサドシュ盤を聞くと、こんな洗練された軽快な演奏があったのか!と思うのだ。今はカーゾンはカーゾンで着実、確実、誠実で味のある演奏だと思っている。
この二種ばかり聞いていたが、最近はそれ以外も聞いている。
ニコラウス・アーノンクール指揮、ピアノはフリードリヒ・グルダ
フリードリヒ・グルダ指揮&ピアノ(ライブ盤)
デイヴィス、ロヴィツキ指揮、ピアノはイングリット・ヘブラー
ネヴィル・マリナー指揮、ピアノはアルフレッド・ブレンデル
カール・ベーム指揮、ピアノはマウリツィオ・ポリーニ
イシュトヴァン・ケルテス指揮、ピアノはクリフォード・カーゾン
まだどう違うのか自分の言葉で表現出来ない。グルダはライブの方が良い感じはした。ヘブラーは誠実で温かい感じがした。マリナー&ブレンデルはペースは速め、あとの二枚は持っているがまだ聞いてない。いずれも悪くは無いと思うが、聞きこんでからまた記したい。