逮捕される香港の活動家達
尖閣諸島の魚釣島に上陸あるいは領海侵犯した香港の活動家達は、強制送還だけの処分で終わった。海上保安庁の船に損傷を与えたとか、上陸の際にれんがをぶつけてきたいう報道もあるのに、入国監理法違反だけにして早々と帰国させてしまうなんて甘過ぎるし間違っている。傷害・器物破損・凶器準備集合罪未遂、公務執行妨害などで送検出来たのにしなかったのだ。
そんなに穏やかに、静かに、元通りに、あたらずさわらず、腫れものに触るようにしなくちゃいけないのか、中国には?
小泉純一郎首相の時も入国監理法違反だけにして早々と強制送還させた事があったが、高い支持率を背景にした強い政府が取るに足らないくだらない奴らをとっとと追い払ったのであった。国民からの支持率も高かったし、中国が何を言おうと毎年靖国神社に参拝を続けてきた。国民との約束である選挙公約のマニフェストを実現せず、党内から離党者が続出し、支持率が下がり続けて20%を割り込んだ政権が小泉元首相を真似しても駄目だ。
(メディアの調査による支持率の数値はあやしい。野田政権にそんなに支持率あるのだろうか?いつも疑問に思う。)
それと今回問題とされているのは、事前情報があったのに上陸させてしまった事だ。野田首相は上陸を許してしまった事を悔いているように発言しているが、海上保安庁は首相官邸の指示で上陸を許したのだ。
活動家達を海に落とすな、怪我させるな、活動家の船も損傷させるななどと海上保安庁には指示が出ていたらしい。警察官や海上保安官が30人くらい魚釣島に待っていて、上陸させてから逮捕する予定だったようだ。
上陸させてからもすぐに身柄を確保せずに、話を聞いてなんて悠長にやっていて、その間に中国国旗を立てられてしまった。日本人には上陸させないと言っていて、中国人は上陸させて国旗を立てられてから逮捕って非常におかしい。
今回上陸を行った香港人活動家は、反北京の民主活動家で反日の人達だったらしい。今までは香港政府(北京政府)の許可が出なかったが今回は出た。
メドベージェフの国後不法侵入、イミョンバクの竹島不法侵入があり、支持率が下がって、党内の求心力も低下、アメリカとの関係も良くない今の弱り切った民主党政権の様子を見て、北京政府は捨てても良い駒だから許可してやらせてみたら上陸までできてしまった、というのが真相のようだ。これにより、どういうルートで魚釣島まで行けば良いか、どこに上陸すれば良いか、海上保安庁がどんな事をしてくるのかなどがわかってしまった。中国は、尖閣は占領出来ると確信しただろう。
今回は一隻だったが、昨年には六月に世界中の華人が数百隻から千隻の船で押しかけてくるという計画があった。東日本大震災があったから、華人たちが国際社会の批判を恐れて中止したようだが、今後は容赦なく仕掛けてくるだろう。漁業監視船“漁政”という軍の船や本物の軍艦も出してくるはず。中国の凄い所は、一度決めた方針は政府首脳が交代してもきちんと引き継がれて何十年経過してもしつこく領土を獲りにくる事だ。
一時的に海上保安庁の巡視船が集まるぐらいでは対処出来ないだろう。自衛隊を恒常的に配備するのがベストだ。
はやく東京都が購入して、沖縄県や石垣市と連携して港や灯台などのインフラを整備し、企業や住民も誘致し実効支配すべきだ。
東京都に調査のための上陸をさせないとか、慰霊祭のための上陸を許さないとか、野田はやってる事がおかしい。日本人の日常的な上陸、滞在が実効支配というものじゃないのか。