灰色のロバ・EOは、心優しい女性カサンドラと共にサーカスで幸せに暮らしていた。しかしサーカスを離れることを余儀なくされ、ポーランドからイタリアへと放浪の旅に出る。その道中で遭遇したサッカーチームや若いイタリア人司祭、伯爵未亡人らさまざまな善人や悪人との出会いを通し、EOは人間社会の温かさや不条理さを経験していく。
旅をしながらロバのEOが見た人・物を映し出した映画かな?
ロバのEOは何もしゃべらないから、そこで起こっている事についても、EOがされた事についても、それに対しての見解というか感想は、映画を見ている観客に委ねられる。というか、観客に丸投げという事。どう思うか?どう感じるか?は観客次第。制作側は汚いとも言える。
ロバはかわいい。馬みたいに大きくないから、大きめの犬みたいな感覚で家で飼えそうな感じに見える。田舎で運動出来る広々とした草が生えてる山でもあれば、世話するの楽そうに思った。肉食でもないから、おとなしそうだし。
最後は観客に見せない。観客に想像させる。EOは殺されちゃったのかな?と。
あまり幸せではないロバのロード・ムービー。僕は悪いとか酷いとは思わなかった。もう一回くらい見たいと思った。心に残った。