年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

そこまでやるってか

2010-04-06 00:00:00 | Weblog
 朝のTVニュースを見ていれば、就活のための塾が流行っているのだそうだ。びっくりした。その塾でやっているのは面接の受け方とか、お辞儀の仕方とか、応募書類の書き方とか、志望動機やら自己PRの方法とか教えているらしい。そのようなものは他にもある。例えば婚活塾などもその類にあるのだろうか。画面を見ながらふと思う。生きる知恵とか方法は、教室の中で身に付いて行くものなのだろうか、はたまた教えるべきものだろうかと疑問が湧く。方法やら知識だけを教えて促成栽培するが如く若者に対処しなければならなくなったのは、いったいどこに大きな問題があったんだろうか、とついつい考えてしまう。問題点を短期間で表面だけなぞって修復加工するやり方を人に当てはめることの愚かしさを思ってしまう。すごいスピードで人が幼稚化しているのを感じる。簡単にやり方やら方法の知識を頭で覚えることより、様々なことを考え続けることが重要だと私は思っている。お腹が減ったら飯を食う方法を考えたり、結婚する感情より、人を愛することと死ぬまでいっしょに生活したくなる感情を育てたり、就職する方法よりも、仕事する意味を些細な日常生活の中から体験することの方が重要だと自分は思っている。
 これらの塾に行く前に、自分自身と直接対話ができる時間を数多く持つことのほうが重要ではないのか・・・などと。柔道や剣道は道場で礼儀作法の尊さをきちんと教えられているなど、昔から私達の周りではあったのに・・・温故知新、ハウツーの塾を展開することで当面の課題を処理することではなく自分達の先輩達が若者に向かって教えていたものや、方法などもう一度、出来ないだろうかと、自分は思う。
 玄関前のモチノキの赤い実は全て小鳥達に食べ尽くされた。何も教えてはいないのに小鳥達はきれいに食べ尽くした。