朝4時半起床。今朝は早めに出発しようなどと昨夜妻と決めたものの、結局出発したのは5時半も過ぎてからであった。瀬戸大橋経由して、3男が運転する車のナビの示す通り、言うがままに車を走らす。途中の瀬戸大橋の中の与島SAで朝ご飯を食べたり、おみやげ物を漁っていたので、妻の母親1人が住む吉野・大淀町の家に着いたのが14時。埼玉の長男家族が来るのを待って、私には初体験の吉野の桜を見に行く。長男とお嫁さんとマゴが着いたのが15時であった。吉野口に向かう道路は、橿原あたりから車が渋滞していたのを途中に見ていたので電車で行くことにする。終点まで4つの駅があるけれど、すれ違う電車は、どれも花見が終わったお客さんで満員である。時間的に花見客は帰途につく人が多く、行く人は少ない。しかし吉野口に降りてからが大変であった。圧倒的に人が多い。人をかき分けかき分け暗くなる前に桜を見物しようと歩く。下千本の桜の木の幹周りは一抱え以上もある。ナルホドこれらの花を見に秀吉も来たのか、皇族の方々も、文人も・・・などと急いで中千本、上千本を見る。ミゴトだわ、ヤッパリ。圧倒的な桜の花の中に佇むと、自然に気持ちもハイになってくる。しかし、ちょっと違う光景は、ここでは桜の木の下で飲めや歌えのドンちゃん騒ぎはまったく見つけることが出来なかったこと。たくさんの花見客は、桜の花を愛でるためのみ、という光景に感動すら覚える。この世界遺産のエリアは団子より花である。マゴのW君も泣くことを忘れてキョロキョロ見渡しながら黙って見ておった。W君もジイもはじめて見る景観であった。