YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

PING G15 9゜Project X 6.0

2010-03-31 21:08:20 | ゴルフ
冬の間、通っているドーム式の打っ放し (Driving Range) で、Ping の無料フィッティングが今週月曜に有る事を知り、勢い込んで行って来た。

予約よりちょっと早めに着いたので、他の人がフィッティングをしている間に、ウームアップしていたのだが、力が入り過ぎたうえに打ち過ぎで、自分順番が来た時には少しバテ気味。

Ping のアイアンには余り興味が無いので、ドライバーだけやってもらった。

ドームで70ヤード程しか球筋が見えない事もあり、Vector というアナライザーでの球筋をコンピューターでチェックしながらのセッションだった。

PING(というか、契約している近くのゴルフ場から)の人が二人。一人はベテラン、もう一人は若いあんちゃんで見習い中という感じ。このあんちゃんが取り敢えず対応してくれた。

先ず、自分のドライバー(Callaway Hyper X Tour Driver Stiff 9゜)を打つのだが、力んでいるせいか、いつもよりやや低めの打ち出し角度。スピン量も多い。

打ち出し角が低いという事で、最初にロフト11.5゜をトライ、相変わらず打ち出しは低く、スピン量も変わらず。そこで、あんちゃんがベテランに相談して、ロフト9゜のスピン量を押さえるシャフトに変える。

何発か打っても変化が無い。ここでベテラン登場。先ず、ポスチャーを右の傾ける様に言われてる。アドレスが気持悪くて、2,3発チョロ。

Stack & Tiltを2年もやっていてやっと馴染んできたので、左体重じゃ無いと打てないと言うと、ベテランのおやじから「データ見ると Stack & Tilt は上手くいってるねー」ときつい皮肉の洗礼。「Stack & Tilt は忘れろ」という追い打ちも。

スイングスピードは、95 M/H (42.2 m/s) なのだが、打ち上げ角度が 10゜しかなく、スピン量が 3,300 RPM もあり、絶望的な飛距離 (キャリーで190 Yards)。(ホンマかいな?)そこで、おやじが見本スイングという事で、私と同じスイングスピードで(この辺はプロを感じた)、同じドライバーを打つと、14゜の打ち出しで、2,700 RPM 、230 Yard のキャリー。同じスイングスピードでの比較なので「スイングのポテシャルはあるね」とニヤニヤしながら慰めてくれた。

顔で笑って、心で怒りながら、「スイングパスの調整でやれはず」と反論し、調整しながら打ち込んでいくうちに、おやじと同じ様なデータが出だした。それで、この9゜のコンビネーションが良いという結論になった。(ベストは、14.9゜の打ち出し、2,850 RPM 、222 Yard のキャリー)

という事で、Ping G15 9゜Project X 6.0 (Graphite)に決定。(そう言えば、長さが書いてないが、普通の45インチだと思う)

でも買いません。($299、ちなみに)

これなら、今のドライバーと基本的に同じではないか!? スイングパスを変えた後での自分のドライバーのデータはチェック出来なかったが、感触は自分のドライバーの方が良い感じだった。

ドームが文字通り畳まれる前に、もう一度行って、打ち出し角を確認(ドームの向こう側に当たった高さで)する予定だ。

おやじに皮肉は言われたものの、データを見るのは役に立った。このオフシーズンはドライバーが随分コンスタントに打てる様になって喜んでいたのだが、必ずしも飛距離に繋がらないという事が分かった事は大収穫。即売会ではないので、気楽なのもプラス。

スイングを調整しながら打っている時に、バックススイングでピックアップし過ぎていた事、フォローを低く取ろうとし過ぎていた事に気づいた。(アイアンでは良いのだが、ドライバーではだめ)帰ってきて、早速、地下室素振りしながら、スイングパス調整後のスイングを再確認してみた。良い感じ。

「Stack & Tilt は忘れろ」の言葉を心に刻みつつ、Stack & Tilt で勝負の年との思いを強くしたPing の無料フィッティングであった。

4月4日の日曜日に今シーズンの初ラウンド予定。前日土曜日はドームで、ドライバーの打ち出し角、確認して臨む予定だ。

おかねのこねた 再び

2010-03-30 21:55:28 | 雑記
私は、春山昇華のブログ『おかねのこねた』の大ファンです。(以前のエントリー)

最新著作のタイトル『社会主義化するアメリカ』が頭から離れず(読んでないからかも)、質問をしてみました。即日に回答をいただきました。自分の期待した答えとはちょっと違っていたのですが、それ故に、その真摯なコメントに改めて春山さんの誠実さに感動した。(商売熱心な出版社の方は、違う意味で鋭いかも)

私の質問と春山さんの回答は以下の通り。


春山様
最初に、『社会主義化するアメリカ』も読んでいないのに、青臭い不躾な質問する事をお許し下さい。

春山様がこのタイトルを選ばれたのは、政治的、経済的な結論としてでしょうか?それとも宗教的な考察もあっての事でしょうか?

勉強不足で、マルクスも読んだ事がないのですが、社会主義は宗教を否定していたと思います。私自身は社会主義は啓蒙思想の執着駅と考えており、社会主義化するアメリカというタイトルは、アメリカ建国の精神であるジュデオークリスチャンの考え方が変質する事を暗示している様に思えてならないのです。

今週、健康保険改革法案が成立した事で、その勢いは取り敢えずの頂点を迎えたのですが、この先、本格的に社会主義化するのか、保守回帰をするのかアメリカ永住を決意したものとしては、身近な問題としてあります。

宗教の話は、政治以上にヤヤコシイのですが、お考えを頂ければ幸いです。


YSJournalさん、
このタイトルは出版社が決めました。私はそこまで強くは言いたくないと思ったのですが、販売戦略的にインパクトを必要としたのでしょう。

社会主義は宗教を否定しています。共産党の上に位置する神は困るのです。
この先、本格的に社会主義化するのかはわかりません。現在1900年ごろからの歴史を再度勉強しています。

わかったことは、
(1)入植~1900年ごろまで:純粋放任暴力的収奪的資本主義
(2)1900年~1980年:いわゆる社会主義化、ニクソン政権が頂点(=共和党なのに皮肉ですね)、
(3)1980年~2007年:社会主義化によって起こった非効率の修正
(4)2008年~****年:効率化追求で落ちこぼれ多発により民主主義の復権&金主主義バッシング(ここは本に書いているのでお読みください)

一旦大きく変化した流れは長期間継続すると思います。大きなトレンドの中にも小さな波(=反作用)は頻繁に起こります。


「おかねのこたね」ブログで、再勉強の成果をエントリーされているので、そのうち上梓されるのではないかと期待している。

おかねを追って政治を理解する事は王道かも。

先週の NHK 大河ドラマ『龍馬伝』で、龍馬が久坂玄瑞を尋ねて、なぜ攘夷なのかを尋ねる場面があった。幕末当時の日本での金と銀の交換比率(1:4)と国際比率(1:16)の違いを根拠に説明であった。不平等なので攘夷という事であったが、金の流失でインフレが起こり、武士の生活が苦しくなった事に、特に武士階級の不満が爆発したのが、攘夷の原動力である。(当時の武士に因果関係が分かるはずも無いが、開国して生活が苦しくなったというのは実感としてあったのだろう。)

この場面は全くの創作で、『大君の通貨』を参考にしたのだと思うが、思想よりも「腹の空き具合」が政治に大きなインパクトを与える良い例かも。(複合作用であるのは重々承知しているが)

政治をハスに見ている人の政治に関する発言、特に全く別の分野の大家の発言に、はっとさせられた。

英語教育、日本語教育、在留外人の選挙権

2010-03-30 06:41:44 | 教育
人の褌で相撲を取るエントリーです。(謙虚な気持があるので、思わず「ですます」調)

Lilac さんのブログ、My Life in MIT Sloan 『じゃあ中高の英語教育をどう変えるべきか考えてみる』で、英語教育ばかりでなく、日本語教育に話が展開してきたので、このエントリーで紹介した『小学生のための会話練習ワーク』の著者の一人である小学校の教員をしている友人に紹介したところ、以下の様なメールをもらった。ちょっと長いのですが、さすが国語が専門、読み易いので、紹介します。


引用始め

日本の英語教育は僕らの学んだ頃とはだいぶ変わって、とりあえず日本人の先生は文法を教え、会話や発音はALT(Assistant of Language Teacher)が全てやってます。小学校ではもう10年ほど 前からALTが会話を中心に授業(英語で遊ぼう的なコミュニケーションプログラム)しているし、去年からは英語の教科書も出来たので必須科目になりました。とは言え、韓国のように教員の研修が年間300時間を超える制度は全く整ってないので、ALTと打ち合わせをして授業するのが精一杯です。

 で、最初の頃は問題が多かったよ。何と言っても日本の教員は「和訳」したがる。せっかく、日本語の上手なALTがわざと英語だけで45分間授業しようとしているのに、いちいち通訳しちゃう。「ペンソー」とか「フラゥワー」とか、聞きゃ分かるっつーのに、変なカタカナで書いちゃう。

 当然ながら、授業研修で「アホンダラ、ソンナコトデハ、ニホンノ、エイゴキヨウイクニ、ミライハナイノデス、アナタノ、ハナクソノヨウナジュギョウネ」とこき下ろされ、日本の小学校教師も頑張った。今ではとりあえず英語だけで45分間何とかしようと頑張ってる。

 で面白いのは、英語を始めたことによって、国語科教育で培わなければならないコミュニケーション能力不足が指摘され始めたんだな。つまり、英単語や英語の構文を教えても、それを使って会話したがらない。なぜか?そもそも、日本語でだって文で会話しないから。やっぱ、外国語と同様、母国語である日本語を大切にしなきゃ。ということで、全ての教科で言語活動を大切にしましょう。という教育の流れが起こって来たのがここ2年ほどかな。

 ところが、国語科教育は物語文や説明文の読解・言語事項の知識理解・作文技術の習得という分野には力を入れてるんだけど、話す聞く分野は教材も教師の能力もイマイチ。話し合い活動とか、プレゼンテーション、ディベートなど教材としては入っているけれど、それは、やはり国語科の時間でしか使えない。もっと、日常生活に即した場面での会話や、それを支える言葉の力を意図的に育てないと言語生活が貧しいものになってしまう。

 というわけで、日常生活でありそうな場面を想定したロールプレイング教材『小学生のための会話練習ワーク』の登場になったわけです。この本の目的は、もちろん子どもの会話練習のためだけれど、本当は教師の「はなし言葉」を聞き取る感覚を鋭くするのがねらいです。

 子どもの話に耳を傾け、その時々にきちんと適切な話し方指導のできる教師がもっと多ければ、話し下手の日本人が少なくなるはず。昔から言われていることだけど、ちゃんとした話の出来る、普通の会話の出来る子どもを育てることですよ。日本語でも英語でも同じだな。

 ともかく、日本の小学校における英語教育は始まったばかり、目標にしている韓国は10年先を走っています。いつから日本の教育はアジアのトップじゃなくなったんだろう。アメリカから見れば日本のアジアでの位置がもの凄く客観的に見えることでしょう。経済も教育も社会保障も軍事力もアジアのトップじゃなくなって悲しい限りです。

 まずは日本経済が立ち直らんと、教育や社会保障の予算が付かぬ。田舎はジジババばかりになる。米作りは廃れる。狩江のみかん農家だって、今やベトナムやフィリピンの労働者に頼ってるからね。本当は、狩江小は英語じゃなくタガログやベトナム語を勉強した方が、将来のためになるんだけど・・・。とりあえず英語は必要なんだろう。でも、高校まで行ってみかん農家を継ぐ子に必要な語学はやっぱり、タガログやベトナム語や中国語だと思うよ。

引用終わり


教育の現場では、英語教育の前に日本語教育、それも会話練習という問題があり、地方にいくと(うちの田舎だけではないと思う)過疎化の話から、タガログ語、ベトナム語という、想像も出来ない事態が進行している。

昔(20年くらい前)、宇和町(人口1万8千人)にフィリピンバーが2軒(?)あると聞いて、日本全国でどの位のフィリピン女性が働いているのかを考えて卒倒しそうになったけど、狩江のみかん農家の話を聞いて、同じ思いにかられました。一体、どのくらいのフィリピン人、ベトナム人が日本の農場で働いているのだろう。(追加情報をもらった:狩江のベトナム人やフィリピン人は基本的に農業研修生なので皆すばらしく礼儀正しく、地域にすっかりとけ込んでます。3年程度で次の人と入れ替えみたい。とにかく夏の暑さにめっぽう強いので、夏の段々畑の労働では最強です。地域のお年寄りも皆大喜び。冬の町内駅伝大会にも外国人選手枠で出場したりしてなじんでますよ。治安面の心配などみじんも感じません。)

小沢民主党が、在留外国人に選挙権をと言っているのは、このような膨大な票田を知っての事かもしれませんね。そういう意味で、小沢は鋭い。(都会育ちなのに、田舎をよく知っている)

英語に話を戻そう。

はっきり言おう。アメリカにいる日本人で英語が必要な人で、最終的に英語の出来ない人なんか見た事がない。その他の才能やスキルがあり、アメリカで活躍する人は実用レベルの英語になる。例えば、ゴルフの青木功、ノーベル賞の利根川進、指揮者の小沢征爾の英語を聞いたら、椅子から転げ落ちる。でも、この人達に英語のハンディなど一つもない。甘ったれている場合ではないのである。

英語がどうのこうのという前に、みかん畑で、フィリピン人やベトナム人を使って、みかんを収穫した方がよっぽど役に立つ。

人の褌で取り始めた相撲だが、これまでで一番と言って良い程熱くなった。

ミシェル・ウィー

2010-03-29 10:29:58 | ゴルフ
昨晩夜中に、LPGA の再放送を観ていたのだが、ミシェル・ウィーがペナルティーの事で、、揉めていた。

状況はこうだ。ハザード内で水に半分使っているボールを打った。スタンスは右足が水の中、左足が斜面(どちらもハザード内)で、バンカーショットの様にブラスショットをしたのだが、ボールは一度ハザードを出たが、斜面を転がって再びハザード内の斜面に止まった。打った後で、彼女はクラブを杖の様にハザード内に付いてしまった。

競技審判員との話し合いは、ラウンド終了後、ビデオを観ながら、約20分程続いた。

ミシェル・ウィーの言い分は、打った直後水しぶきが激しく(事実その通り)目をつぶった事でバランスを崩しそうになり、思わずクラブで体を支えたと言うもの。

審判員の言い分は、スタンスは安定しており、故意では無いにしてもグラウンドであるので、ペナルティーストロークを付け足す必要があるとのもの。

映像を見る限り、ミシェル・ウィーに地面を検分する意図の無い事は明らかであるが、バランスを崩してクラブで支えたというのには、ちょっと無理がある。結局、ペナルティーストローク2打を加算してホールアウト。2位タイが6位タイ、金額で約10万ドル(約900万円)の損失となった。

ゴルファーとして、意図的でないハサード内のグラウンドでペナルティーを取られる事は、承服し難いのは痛い程分かるのであるが、20分も議論しているミシェル・ウィーの姿を見て、情けないやら、悲しいやら。

お金が惜しい訳でも、順位にこだわる訳でもないと思うのに、なぜ、あんなに頑なにペナルティーを否定しなければならないのだろう。自分の意図が無い事とルールは別物である。即座に自分の解釈の誤りを謝罪していれば、印象はもっと良くなるはずである。折角昨年初優勝をし、キャリアリハビリも順調だっただけに残念である。

スタンフォード出身(ミシェル・ウィーは在学中)のゴルファーは、ちょっと祟られてるか?(というより、自業自得か、タイガーも)

Michelle Wie's expensive penaltyの記事 (映像は発見出来ず)

Michelle Rhee

2010-03-28 21:23:14 | 教育
上の娘が 4th Grade, 下の娘が Kindergarten (幼稚園年長)で近所の公立 Elementary School に通っているのだが、幸いな事に何の問題も無い。小学校レベルなので、成績がどうのこうのという時期でもなく、個人面談で担任の先生の対応や、行事等でその他の先生や校長先生とも話す事もあるが全般に好印象である。殆どの先生が、この学校での経験が長く、近所で悪い評判も聞いた事が無いので、今のところ安心している。

一方、全米で公立学校の荒廃が激しく、特に都市部では著しい。デトロイト市の公立校は、市制が破綻している事もあり、酷い事になっているらしい。

(うちの娘が通う学校区は、デトロイト市と同じ郡内にありながら、荒廃の問題は今のところないので、公立校の荒廃問題は、都市部特有の貧困問題と結びついていると考えている。都市の貧困問題は、教育、人種、犯罪など全ての問題の温床でもある。)

そんな中で、数年前まではデトロイトとワーストを競い合っていたワシントンDCの改善が著しい。ひとえに、数年前にワシントン市教育監(具体的にどのようなポジションか想像出来ないが、教育委員長みたいなものと理解しているが学区の権限が強いので権限も強いと思われる)に就任した Michelle Rhee の手腕によるものである。

日本では余り話題になってないようなので、日本語の関連記事 1日本語の関連記事 2を参考に貼付けておく。

ワシントンDCの問題が厳しいだけに、対策も劇薬風にはなるのであるが、自らの教員体験から導き出した方法論には迫力がある。

今、私がアメリカで最も尊敬する人の一人なのだが、その大きな根拠は、自分の子供二人もワシントンDCの公立学校に通わせている事にある。自分の信ずるやり方に嘘偽りが無いという現れだと思う。(子供が親の理想主義の犠牲になる可能性も否定出来ないが)

オバマが大統領に当選した時、娘二人をワシントンDCのどの学校に行かせるかが話題になった。結局、クリントン大統領の娘チェルシーも通ったワシントンDCの名門のプライベート(私立)に通っている。警護の問題等もあり、公立に通わせるのは難しいと思っていたが、オバマ自身も Michelle Rhee の事を以前から高く評価していたので、残念であった。(オバマ夫妻は両方とも、小さいときから名門プライベート出身という影響があるとも思う。)

韓国移民の子供で、オハイオ州トレドの公立学校出身、現在はシングルマザーという背景も凄みがある。荒廃した学校区の立て直しに毅然と挑戦する彼女に、本当に頭が下がる。

健康保険改革法案 憲法違反訴訟

2010-03-28 21:22:55 | アメリカ政治
昨日のエントリー:神なきアメリカでは、健康保険改革法案を、リベラルの流れと宗教の視点の中で考えた。

法が成立したのだが、果たして憲法に適合しているのかという問題が残っている。基本的な問題点は健康保険改革法案 憲法違反?で示している。既に、いくつかの州が司法長官の訴えとして、憲法違反の訴訟を起こしている。州によっては、州法を改定して、特に健康保険購入の義務付けを出来ない様な条例も成立している。今後、連邦の場ばかりでなく、連邦対州の対決もある。

今朝、ブログ散策していたらこんなインタビューを見つけた。健康保険改革法案の憲法違反の議論としてはこれまで観た中で一番まとまっていると思うので英語ですけど、興味の有る人はどうぞ。

神なき国アメリカ

2010-03-28 10:24:59 | アメリカ政治
健康保険改革法案を追っていくうちに、この議論は健康保険改革の皮を被った宗教闘争ではないかという思いが強くなった。(このエントリーの追記に少し書いた

ジュデオークリスチャニティー(judeo-christian)を建国精神の基盤としたアメリカが、建国理念を離れ、神なき国になる分岐点に立っている。

政府が神の座を取って代わろうとしているのである。

啓蒙思想が民主主義の始まりであった。フランス革命の混乱を経て、アメリカ独立があるのだが、アメリカは、フロンティアであったため、当然、王族や貴族と言う特権階級が存在せず、まず手始めに排除する人々がいなかった幸運があった。又、啓蒙思想の基本は、人間の理性には普遍性があるということから始まるが、時代的なラッキーもあり、建国の父たちは啓蒙思想そのものには毒されず、キリスト教を基盤に建国する事が出来た。(興味ある人は独立宣言を読んでみて下さい)

アメリカの建国がユニークなのは、ジュデオークリスチャニティーを建国精神の基盤としながら、建国の父たちのそれぞれの教派が違ったため、それぞれを容認する事となり、結果的に、他宗教をも容認すると言う事になるのである。しかし、拡大解釈しても、アメリカは神のご加護にある国であると言う事になる。

一方、民主党の基盤であるリベラルは、基本的に啓蒙思想に毒された上に、(本人がどういおうと)完全にキリスト教徒ではなくなっている。

一番分かりやすい例で、カソリックを取り上げてみよう。カソリックを巡る話題で大きいのは、同性愛(ゲイ)問題と中絶問題である。カソリック協会は、ゲイの存在さえも認めておらず、中絶には反対の立場である。

自分の信じる宗教を政治信念よりも根本的なものと考えるのが、人間らしい生き方ではないかと信じている。幸い、凡庸な日本人の宗教観は、融通無碍なので、ゲイにしても中絶にしても、宗教観まで遡って考える事はしなくて良い。ゲイの場合は、世界的な人権の流れのなかで処理できるし、中絶は経済的や世間体と言う観点から現実的に対応出来る。

キリスト教の場合、その辺は厳格なはずであるが、どちらの問題も特にカソリックのリベラルは、軽々と神の教えを無視している。

まず、ゲイの問題であるが、これはカソリック教会の対応の悪さがあるので、理解は出来る。人権問題の最終問題として、ゲイを受け入れ準備をするべきであったが、未だに存在を否定すると言う時代錯誤ぶりである。これがリベラルに逆に免罪符を与えた事になったのではないか。奴隷、人種、性別と次々に解放してきた流れからするとゲイ解放は、当然の帰結であった。

宗教の自由を気にするあまり、政治的に積極的になれなかった事、元々考えていなかった人権問題が出てきた事で、寡黙になってしまったのである。

いろんなことから自由になれることを経験したリベラルが、中絶、つまり望まない妊娠から自由になる事を望むのも当然のことのように思われる。(典型的なリベラルのオバマ大統領はインタビューで、自分の娘たちが間違いを犯した時の選択肢として中絶は必要であると述べている。)

よって、リベラルにとって宗教的、キリスト教的な縛りは何も無いのである。つまり自分たちの考えだけが正しいのである。

健康保険改革法案に話を戻すと、全ての人が健康になる権利があるという究極の理想的な考えがそこにある。

そういった考えの勢力が、政府を運用するとどのようなことが起こるかは簡単に想像出来る。運営にお金がいるので、健康、命の合理化が絶対に始まるのである。例えば、70歳以上のガン治療をしないとか、ティーンや遺伝子異常の妊娠は中絶させるとか、と言う事になる。つまり、運用上人間の生き死にをコントロールする事に正当性が与えられる。

このような政府による神をも恐れぬ行為に反発が出るのは当然の帰結である。中絶を容認するカソリック議員といった偽善がまかり通っている事への不信感もあり、保守系つまり信仰心の強いと思われる人々のつ積もり積もった不満、我慢が限度に達しているのである。キリスト教でもなく、凡庸な日本的宗教観しか持たない私であるが、キリスト教を冒涜する政策、その上、宗教問題として議論出来ない、保守派の欲求不満は痛い程理解出来る。

アメリカの世論、政治が余りにも政治的に不適切な発言に神経質な事で、宗教色を出す事がタブーになってしまったが、建国の精神を論じると避けて通れない道であるはずで、遅かれ早かれ、宗教論争は出てくると思う。

一つ言えるのは、人智を超えた存在(神と考えるのが手っ取り早いが)を認めない人々が行う政治は危ない。

リベラルは、人智を超えた存在を認めない人たちである。神に代わる事が前提であるので、自分を全知全能と考える人たちである、よって頭の良い、勉強の出来るエリートたちが絡め取られた上に、同類を増やす方向(洗脳)に必ず走るのである。

今、アメリカは神を信じない人々が神の役割をしようとしている。その人々は、ホワイトハウスに居て、連邦議会の過半数を占め、司法の場にもいる。歴史は、政府(独裁者でも同じ)が神の座を占める事が出来ない事を証明しているが、歴史は違う顔をして同じ過ちを繰り返すのである。アメリカがそうならないこと祈るだけである。

オバマ大統領を社会主義者と批判する声があるが、社会主義が啓蒙思想の究極、つまり宗教(神)を認めないということで、結実したものと考えると、当たっていないわけでもない。

健康保険改革法案の成立で、リベラルは正当性を証明したと考えているようであるが、保守回帰の流れはより強くなるような気がする。

キリスト教でもない私が、「神なきアメリカ」を心配するのも変な感じなのだが、アメリカは今こそ、本格的な宗教論争をすべきだと思う。いろんな変遷、危機を乗り越えてきたキリスト教が、その最強の実効部隊であるアメリカの変質から救えなければ、日本の葬式仏教、結婚式神道みたいになる。イスラム教に普遍的な救いが無い以上、キリスト教には頑張ってもらうしか無いのである。

ゴルフ インターネットで指導ビデオ販売

2010-03-27 02:09:35 | 概念的ビジネスプラン
タイトル見ると、10年前の十束一絡げのインターネットを使ったビジネスプランの様ですが、内容はもう一歩踏み込んで陳腐だ。(改めて、自分のビジネスセンスの無さを感じる。先月の羊頭狗肉に続いて、今月は時代遅れの付和雷同だ。)

自分でもいくつかのゴルフインストラクションDVD(VHSも)を持ているので、購入者のモチベーションはそれなりに理解出来ると思う。効果的なプロモーションは大きく分けて二つ、一つ目は有名ゴルファーの指導者である事(これは、実は本末転倒で、既に売れる下地(プロモーション)がされていて、指導ビデオ製作は只の二次的金儲けである)、二つ目はゴルフチャンネルのインフォマーシャル(30分の宣伝番組)だ。

では、私の様な素人ゴルファーの我流ゴルフ指導ビデオを売る為にはどうすればよいか?

答えは簡単だ。自家製の我流理論で上手くなれば良いのである。現在ハンディキャップ10の私(プロフィール)が、US Senior Open の応募資格が出来る再来年までに、最低でもハンディキャップ3.4、そして、何かの大間違いで US Senior Open の本戦に出れば、最高の宣伝になるだろう。(日本のゴルフ雑誌も放っとかないだろう)

私は、無名の素人が数年でシングル、スクラッチになったと言う本を2冊も持っているので(恥ずかしい)、 US Senior Open の予選出場でもそれなりのインパクトがあると思う。

YouTube でサワリだけ流して、インターネットで映像を売る感じで如何でしょうか?(出版の用意も怠らず、一粒で二度美味しくしなくては)間違えても、スイング映像を送ってもらい購入者への指導サービス等は考えません。有料でもやりません。一方通行です。(プロモーションとして先着とか抽選で数名は良いかも)

一つ奇跡を起こすと、可能性が抜群に広がるという事かなー。これでこそ、毎日の素振りに力が入るというものである。

映像制作権、出版権を取得されたい方は、是非お問い合わせ下さい。今ならお買い時です。(面倒くさいし、レベルの高い商品を目指すので自主制作はしない予定)

(インターネットは、映像や紙媒体の保管、流通を簡単に低コストにしたが(低コストの恩恵これから)、製作、特に映像制作の技術には余りインパクトを与えていない。商品にする為のプラットフォームは絶対に必要である。購入していただく為の商品はやはりプロの手を通らなければならないと思う。書籍の電子化で一番懐疑的なのは、このプロの手間を飛ばそうと考える人が多い様な気がするからだ。ロングテールの話は、完成品のその後であって、頭と胴体は完成されていないと俎上にのらない)

自己評価では、理論の完成度はまあまあ、出演ゴルファー(自分の事ですが)の才能は未知数(遅咲きでも咲いたら奇跡の類い)、熱意は感じられるが継続的努力に疑問符、といった所だ。大化けの可能性、非常に低いがゼロでは無い。英語出来る(?)のはプラス。

時代遅れな上に、ビジネスのキッカケが神頼み、絶望的なビジネスプランだ。(奇跡を起こす人、奇跡を起こす人を掘り起こせる人の参考になれば、望外の幸せ)

日経 経済教室『ものづくり』再論 トヨタ問題の含意

2010-03-26 09:36:38 | 新聞、雑誌から
日経新聞で3月15日から18日までの4回連載で、一連のトヨタ問題を『ものづくり』の視点から論じたシリーズである。

△ 第1回 技術開発 消費者とともに 吉川 弘之
◯ 第2回 強すぎる品質の呪縛解け  畑村 洋太郎
X 第3回 複雑化が組織能力を超越  J・P・マクダフィー 藤本 隆宏
◎ 第4回 システム思考の革新急げ  木村 英紀

たったの4回連載なのに、玉石混交の珍しいシリーズであった。(私なりの評価を付けている)

△とXは、問題を観念的だけに考えているので、対策に具体性が無く、ゆえに顧客(海外を含む)に視線を向ける事で、設計や製造を突き詰め、問題を解決しようという提起である。これらの考えの延長線上に今回の問題があった訳だから、タコツボをより深く掘る事で問題解決につなげようという考えである。

一方、畑村氏は、消費者視点ではありながら、製品の出来ではなく、消費者の利便性からの見直しを提言しており、絶対品質を目指す事に今回の問題点を求めている。機械と人間にインターファエイスについての考察の初歩が示されており、高度化する機械とそれに追いつかない人間にジレンマに対する問題提起がある。

木村氏は、増大する「複雑さ」(機械そのもの、ユーザーとのインターファイス)に対応するシステム技術の遅れを問題の本質として捉えている。結論として、日本の工業技術が「匠の技」に頼るものと規定し、未だに個人の技と経験に依存していると指摘する。(『ものつくり敗戦』が面白そうだ)

まさに、『ものづくりの国際経営戦略』の書評の書評で感じていた事である。

肝心のトヨタ問題は、普通(?)に大型リコールの道程を辿っており、販売への長期的な影響、意味不明のカリファルニアのクラスアクション訴訟などは、後処理的に残ってはいるが、事態としては沈静化してきている。

トヨタがタコツボ的にやっているのか、日本の工業技術史から紐解いてやっているのかは、未だ見えてこないが、やっぱりトヨタらしくハイブリッドな対応なのではないかと思う。5-6年後に登場するフルモデルチェンジの車種が答えとなるのだろうが、その頃、この一連の問題の事を誰が思い出すのだろうか?(私は蛇の様に執念深く観察し続ける予定)


余談:今回のトヨタ問題を日本叩きだという論調があったが、既に的外れであった事はハッキリしている。(実は、深く沈降して着々と次の手が準備されているというパラノイヤもいるだろうなー。)悲しい事に、アメリカにおける日本の相対的地位は、低下の一途である。自惚れている場合ではないのである。

釜本邦茂のシュート練習

2010-03-25 07:05:15 | 新聞、雑誌から
「釜本邦茂のニッポン FW 論」は、日経新聞、豊田泰光の野球コラム「チェンジアップ」と並んで、大好きなコラムだ。

もう、日本のサッカーはおろかアメリカのサッカーから25年も遠ざかっているので回顧的ではあるのだが、(1998年のアメリカでのワールドカップは一戦(スイス対アメリカ?だったかな)だけ観にいった)昔、西が丘サッカー場で見た釜本のことは忘れられない。試合よりもウォームアップ中シュート練習が凄かった。釜本本人は、軽く感触を確かめるようにシュートしているのだが、飛び方や、バーに当たった時の音が全く別物であった。

中学、大学(同好会)でサッカーをやっていた事もあり、大学時代は、日本リーグ、天皇杯、トヨタカップなど、結構、試合を観にいった。日本の一流選手、海外のそれなりの選手も見ている。西が丘での釜本のピュアーなパワーのディスプレイは、本当に迫力があった。技巧が上手い南米系の選手も結構見ているが、圧倒されたのは釜本のパワーだけである。

当時の西が丘サッカー場は、東京オリンピックの試合が本当にここであったのかと疑うくらい小さく、高校のグラウンドの様で、練習も試合も目の前で楽しめた事も大きかったと思う。(今はどうなっているのだろう?)

同じ頃に、横浜三ツ沢球技場で、金田 喜稔を直ぐそばで見たことがある。試合前の場外で、偶然私の横に立っていた知り合いと思しき女性ファンに、ジャージ姿で駆け寄って来たのだが、全身がゴムで出来ているような感じであった。こんな人その後も見た事が無い。世界で通用するドリブルの切れのよさは、こんなところから来ているのだと、納得したものである。

自分の想像を超える身体能力を見れるのは、プロスポーツ観戦の醍醐味である。(どちらも最後までアマでしたけど)

釜本は、その後国会議員になったりしたので、人間としてスケールの大きな人だったのであろう。その当時、世界の一流のサッカー選手だった事もあり、日本サッカーの将来を真剣に考えている人の分析、洞察が面白くない訳が無い。単刀直入なのも良い。

現在の代表チームのメンバーを知らないばかりか試合も観た事も無いのに、このコラムを通じて日本のサッカーの問題点がはっきりと分かる。

ワールドカップが近づいた事で、サッカーが話題になる事も増えるだろうが、「釜本邦茂のニッポン FW 論」や釜本のコメントは見逃せないと思う。ベスト4は夢のまた夢だと思うが、代表チームには価値のある試合をして欲しいものだ。

ロンパールーム

2010-03-23 22:25:21 | 非常に個人的な昔話
ロンパールームは、1963年10月7日から1979年9月28日の放映で、みどりお姉さんも6人いるそうだが、私にとっては、二代目お姉さんのうつみみどりがロンパールームであった。

田舎臭い名前の私は、魔法の鏡で名前を呼ばれる事も無く、うつみみどりへの憧れだけが残った番組であった。ロンパールームの後、彼女も私生活などで色々あったが、どうしても憎めないのは幼い頃の刷り込みがあったからだと思う。

観ていた頃は勿論、その後も全然考えた事も無かったが、ロンパールームの番組スポンサーは、野村トーイであった。(野村トーイは1992年にバズブロに買収され、その後、98年にはバズブロも解散している。)なぜこんな話になるかと言うと、大学の同級生の野村君、何と創業者の孫がいたのである。大学中は大変お世話になり、一時は豊島園にある野村君の家にに居候させてもらった事もある。私だけでなくクラスの何人もがお世話になった。

野村ママ、その節は大変お世話になりました。(余談だが、野村トーイの創業者は、内臓が左右逆、つまり心臓が右側にあったそうだ、見た事も触った事も無いけど。(ブラックジャックのそんな人の話があったと思う))

この友人には弟がいて、何と、二人ともスポンサーの特権で、ロンパールームに出演した事があると言うではないか。本人達は、事の重大性が全然分かっておらず、それがどうしたという感じであった。その上、魔法の鏡で名前も呼ばれたらしい。

番組の終わりに牛乳を飲むコーナーがあるのだが、弟の方は、牛乳が嫌いで、スポンサーの特権でカルピスにしてもらったとケロッと言っていた。何と言う理不尽。

田舎者の歪んだ芸能界への憧れは、自分の友人(とその弟)のロンパールーム出演を知った事で一段と歪み、そのまま現在に至っている。未だに有名人や芸能人と会う度(そういう機会が極端に少ないという要因もあるが)に、距離感が取れずに変な感じになる。宿命と諦めている。

上の娘が、NHK「おかあさんといっしょ」第15代うたのおねえさんで、現在デトロイトに在住されている森みゆき先生に、もう3年も歌を習っているのだが、みゆき先生にお会いするたびに奇妙な感覚があるのは、ロンパールームを巡るトラウマが原因ではないかと思っている。

Viva La Vida - Coldplay

2010-03-22 10:57:47 | 音楽関連
ここ数年で一番気に入っている歌がこの曲だ。Viva La Vida - Coldplay Official Promo (このYouTubeは、貼れない様になっている)

歌詞もいけてると思う。

I used to rule the world
Seas would rise when I gave the word
Now in the morning I sleep alone
Sweep the streets I used to own

I used to roll the dice
Feel the fear in my enemy's eyes
Listen as the crowd would sing:
"Now the old king is dead! Long live the king!"

One minute I held the key
Next the walls were closed on me
And I discovered that my castles stand
Upon pillars of salt and pillars of sand

I hear Jerusalem bells a ringing
Roman Cavalry choirs are singing
Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can't explain
Once you go there was never
Never an honest word
And that was when I ruled the world

It was the wicked and wild wind
Blew down the doors to let me in.
Shattered windows and the sound of drums
People couldn't believe what I'd become

Revolutionaries wait
For my head on a silver plate
Just a puppet on a lonely string
Oh who would ever want to be king?

I hear Jerusalem bells a ringing
Roman Cavalry choirs are singing
Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can't explain
I know Saint Peter won't call my name
Never an honest word
But that was when I ruled the world

I hear Jerusalem bells a ringing
Roman Cavalry choirs are singing
Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can't explain
I know Saint Peter won't call my name
Never an honest word
But that was when I ruled the world

(ruled the world で意味も無く、Tears & Fears の "Everybody wants to rule the world" を思い出した。こっちもイギリスのバンド、25年も前の曲だ。ボーカルのピンクのポロシャツ、この髪型でのポニーテールに注目、シブい。)




曲の感じからクラシックで楽しめると思っていたら、やっぱり。

聞いてみて下さい。

プレビューではキチンと貼れているのですが、なぜか、ブログ上では変な事になる。(Lilacさんに大感謝、貼れる様になりました。)



このバイオリンのお兄ちゃん、Eric Wuest って言う名前らしいだが、いろんなカバーをやっている。売り出しているCDには入ってないようだが、↓も↑に劣らず良かった。



昨晩、家族が寝静まった後で、健康保険改革法案の行方をすっとテレビで追っていて、失望感もあって疲れた。自分でも恥ずかしい位、手抜きなエントリーでした。やはり疲れた時は、管では無く弦かなー。

健康保険改革法案 上院案が下院で可決

2010-03-22 10:36:26 | アメリカ政治
ついに、上院案が下院で可決された。

これで、理論的にはオバマ大統領がサインをすれば、正式に法律となる。但し、同時に下院で可決された修正案 ( Reconciliation ) がこれから上院で審議される。一応、この修正案が上院で可決されるのを待って、オバマ大統領が署名する予定になっている。(結局、 Deem and Pass という事態にはならなかった。)(追記:結局、上院での修正は無かった)

共和党や保守派は抵抗を諦めていいないので、これからも混乱が続くと思われる。

議会ばかりでなく、法廷闘争も控えている。既に、30州以上が違憲で訴訟すると宣言している。保守派の団体等も同様な準備をしている。基本的に、政府は国民に、サービス(健康保険)の購入を強制出来るかという論点だ。上院案では、Public Option (政府運営保険)が無いので、国民は民間の健康保険会社からの購入を強いられる事になる。

今後の展開は予断を許さないが、アメリカ政治の恥部を炙り出す事だろう。(既に炙り出されているが、懲りずに押しす埋めた民主党首脳とオバマ政権の蛮勇に驚愕。共和党も彼らがここまでする馬鹿だとは思わんかったのだろう。)

アメリカは衰退の大きな一歩を踏み出したかもしれない。しかし、この国の人々の底力を侮ってはならない。勝負は下駄を履くまで分からない。

絆回廊(新宿鮫 X ):大沢 在昌

2010-03-20 06:08:51 | 書評
絆回廊(新宿鮫 X )は、糸井重里の『ほぼ日』で連載が始まっている。毎週金曜日更新で、今週で第五回目だが、何回まで続くのだろう。

連載開始前の大沢、糸井対談は、面白いのだが、大沢在昌はひょっとして限界を感じているか、新宿鮫をぼちぼち終わりにしようと思っている印象を受けた。

ここまでの新宿鮫9作は、多分全部読んでいると思う。単行本だったり、ノベルスだったり、新刊だったり、人に貸したりで、全部揃えて持っていない。(特に確認はしていない)1作目は、売れる理由は分かった様な気がしたが、登場人物が上手く書けているのに、密造拳銃の描写が拙な過ぎたイメージがある。(これはアメリカにいて銃に対する体感温度(?)が違うからだと思っている)

初めて読んだ時は既に大ブレークしていたが、新宿鮫を読むキッカケは、シカゴで大沢在昌の講演会(90年代後半?)で話を聞いた事だ。この講演会、今考えると豪華であった。大沢在昌と伊集院静の講演会であった。どちらかと言うと伊集院静目当てで行った覚えがある。なにせ、松田聖子やユーミンのコンサート演出をし、故夏目雅子の夫であったし、篠ひろ子の旦那である。(実は、未だに著作を読んだ事がない。全く関係無いが大学の先輩でもある。)

だが、講演は、大沢在昌の話の方が面白くて、これが読むキッカケになった。完全にネタになっている永久初版作家の話もその時聞いた。うだつの上がらない時代が続いて、乾坤一擲の思いで書いた『氷の森』もやっぱり売れず、ほうけた状態で新宿鮫を書いたら、当たったとの事であった。律儀な私は、本人が永久初版作家の汚名を雪ぐため全力を投入して書き上げた『氷の森』もキチンと読んだ。(日本出張の時にわざわざ探して購入)力作ではあるが、これはこれで売れないという事が良く分かる作品であった。(新装版で復活したりしている。勝てば官軍、新装版?)

作家の事務所の事も、このとき聞いたと思う。所属の宮部みゆきや京極夏彦も、その後結構読んだのも因縁(怨念ではない)を感じる。

新宿鮫シリーズであるが、登場人物も分かっているし、レベルは高いし、日本の知らない情報というか雰囲気も入手出来るし、いろんな意味で安心して読める。だからといって、特に思い入れの有る作品がある訳ではないし、読み返す気も余り無い。

で、今回のウェブ連載であるが、ファン層を増やす意図もあるそうだ。『ほぼ日』の中心読者の30代女性を狙っているとの事だ。(私の印象と違って、新宿鮫フランチャイズはまだまだ続くのか?)今後の30代女性を引き付ける展開になるのかわからないが、出だしとしてはハードボイルドの香りプンプンなので、順調な(?)滑り出しと言えるだろう。

連載されているので読み続けると思うのだが、ウェブ連載の意義が見つけられない。やっぱり本の方が良い。1-2時間、自由に幸せな読書をさせてくれる新宿鮫の方が、何倍も良い。まあ、最終結論は連載終了まで保留しておこう。

オバマ大統領 外遊再延期

2010-03-20 02:10:31 | アメリカ政治
オバマ大統領 外遊日程変更で、インドネシア、オーストラリア訪問が3日遅くなった事をお伝えしたが、6月に再延期が決定した。

Snowbeeさんからコメントで、オーストラリアの記事を紹介してもらったが、今度ばかりは、オーストラリアもご立腹のようだ。(但し、今回は首相のコメントではないが)

さすがに、オバマ政権のオーストラリアの優先順位が低い事があからさまになった事で、怒り心頭のようだ。オーストラリアをないがしろにするのはブッシュと同じだ(これはオバマにとって最大の侮辱では?)、みんなを満足させようと思って誰も満足させられない、言葉だけでなく行動しろ、オージーの本領発揮である。

その上、最初に延期決定したときに、今月の外遊は出来ない事はわかっていたはずだと、明らかに嘘つき呼ばわりまでしている。国内ばかりでなく海外でも、オバマ大統領の本性が見抜かれてきているのは、本当のこととはいえ、アメリカ永住民としては悲しい事だ。

アメリカ合衆国は、本格的にBanana Repablic になる一歩手前だ。(Tーシャツ屋さんになる訳ではない。念のため)