YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Dejavu - Recover Summer 2.0?

2011-08-31 12:58:14 | アメリカ政治
台風の影響でメイン州でのバケーションを5時間も短縮せざるを得なかったオバマ大統領は、Labor Day weekend 明けの来週、雇用及び景気対策の発表をする予定になっている。発表の場として、来週水曜日に、連邦議会上院及び下院議長に合同セッションを要請している。

偶然にも、この日は共和党の大統領候補の討論会がカリフォルニアで予定されている。原則として、連邦議会合同セッションは、上院、下院の議長が要請を承諾し、大統領を招待した形でしか実現出来ないので、下院の共和党議長がどう対応するかも見物である。(それにしても、オバマも、余りに安っぽいトラップを仕掛けたものである)

追記:結局、大統領が折れた形で、9月8日(木)となった。下院議長の大統領の7日開催要請への回答は、Labor Day 連休(月曜日が休み)明けで、審議日程上の都合となっている)

去年の夏、就任直後に打ち出した超大型景気対策の効果が上がって来ているとして、"Recover Summer" と自画自賛していたが、サッパリであった。果たして、今夏も "Recover Summer 2.0" と、恥ずかしげもなく言えるかどうか。

昨年の夏も、なかなか上向かない景気と雇用について聞かれたオバマ大統領は、Labor Day weekend 明けに対策を発表するとコメントしていらしい。効果がなかったばかりが、発表した事も対策内容も思い出せない。

政策も演説も焼き直しばかりになって来たが、政局的な小賢しい手はまだまだ豊富にありそうだ。

Dick Cheney - In My Time 本日発売

2011-08-30 09:55:40 | 雑記
昨年、ブッシュ大統領の回想記 "Decision Points" 「決断のとき」が出版された時は、買っても読まないだろうという気がして、そのままになってしまった。

でも、チェイニー大統領の回想記 "In My Time" は、猛烈に興味があり、早速発売日当日の今日、たった今、アマゾンでキンドル版を購入した。(キンドルをオンにして待ち構えていたら、ほんの10秒程で、ダウンロードされた)

先週から、ブックツアー(宣伝の為に出版前後に著者がインタビューやサイン会をする巡業)が始まっており、テレビやラジオでも取り上げられていた。本人も「ワシントンでは、何人の頭が爆発するだろう」と物騒な事を言っていた。

今朝の WSJ にも、A12 の全面を使って、書評(というより要約そのもので、只の味見宣伝?)をのせていた。その上、編集委員がコラム欄の半面を使って、提灯コラムの様なものを掲載していた。(いくら、保守系の新聞といっても、やり過ぎの様な気がする。保守、リベラルを問わず話題作では同じ様な事をするにはするのだが)

ブッシュ政権の闇の支配者、石油利権、軍事産業の大御所で、アメリカ政界、保守系ダースサイド代表のイメージが強いので、保守系は勿論の事、リベラル系も熱心に読む事が予想される。(私も保守系ながら、チェイニーのダークなイメージにやや洗脳されている)

読み終わったら(と言っている本が一杯あるが)、改めて書評を書くつもりであるが、提灯コラム( "I Didn't Change. The World Changed" )に、日本絡みの記載があり、ホワイトハウスと国務省が必ずしも一枚岩ではなく、それぞれの思惑で動くの例が出ていた。

コンドリーザ・ライス国務長官に関してのなのだが、北朝鮮との交渉において、アメリカが6カ国協議を離れて、独自に2国間協議に傾いた事を酷評していた。2006年に、功を焦ったライス長官にクリストファー・ヒル国務次官補が、不適切なアドバイスをする事で事態がこじれたらしい。(チェイニーは反対だったが、この方針をブッシュは最終的に承認)

北朝鮮問題、6カ国協議については、フォローしていなかったので全然疎いのであるが、この辺の事情をアメリカ側、それもホワイトハウスの内側からの情報と照らし合わすと、当時、何が起きていたのかを理解するのに役立つかもしれない。(日本外交の分析、対応の検証の意味でも)

チェイニーの日本での知名度はイマイチのようであるが、多分翻訳も出る事だろう。

冒頭の数ページを読みながら、もうすぐ 9・11 の10周年という事に思い当たり、発売のタイミングの絶妙さに感心しながらも、あざと過ぎるのではないかとも思った。

2011年、ゴルフリーグ終了

2011-08-30 06:38:15 | ゴルフ
事情があって、7月からゴルフは月曜日のゴルフリーグだけになったのであるが、これも昨日で終了。

プレーしないと練習もしない。(地下で少し素振りとカーペットの上でパットの練習を少しするくらいだ)ゴルフリーグをやるコースには打ちっ放し (Driving Range) もないので、チッピングと素振りをしただけで、いきなりプレー開始となる。

波はあるのだが、不思議な事に、9ホールではあるが、パーとか2オーバーとか、良いスコアが出ていた。何年も同じコースなので知り尽くしている事が大きいと思う。崩れる時もあるので、良いスコアは、良いプレートと慣れのコンビネーションという事であろう。

球を打つ練習もあまり必要無い事に気が付いた。結局、打ち始めると一発一発調整しているだけで、何か目的を持ってスイングしていないのに気が付いた。前日とか、プレー直前(ウォームアップの域を超えて)にやり過ぎて疲れる弊害の方が大きい事に気が付いた。

ある程度自分のスイングが固まったという事かもしれない。

先週と今週はプレーオフで、先週2オーバー(ネットで-3)の2位に付けており、優勝の望みがあったが、ダブルーダブルのスタートで早々脱落。しかし、途中で持ち直して、最終ホールのパー5でダブルイーグル(アルバトロス)であれば優勝の可能性が残されていた。

500ヤードを切る短いパー5なのだが、ティーショットはほぼ完璧(レーザーで計ると270ヤード飛んでいた)、残りは198ヤード。3番のハイブリッドで、ダブルイーグルに挑戦したものの、ややフック気味に飛び出てグリーンを少しオーバーして万事休す。そこそこのチップで3フィート位に寄ったのだが、バーディーパットを外して結局パー。

プレーしない事、練習しない事で、気付いた事もあった今年のゴルフシーズンも取り敢えず終了。

早起きしたら日本の次の首相が決まっていた

2011-08-29 05:04:02 | 政治の話題
事前の日本の雰囲気が全くわからず、事前に情報を収集しようと思っても、ニュースを読んでもブログをウロウロ探索しても、サッパリであった。但し、決選投票になる事は正しく分析しているものが多かった様な気がする。(小沢は終わったという事なのだろうか?)

で、野田佳彦ですか。唯一知っているのは増税派という事だが、これはマズいだろう。

一般会計歳入の半分を借金で賄っているのを増税で解決するとすれば、最終的に国民の税金負担は現在の倍になる計算である。アメリカもそうだが、日本も歳入の問題ではなく、間違いなく歳出の問題なのだが、議論がそちらの方向には行きそうに無い。

増税の方法として、一番手っ取り早いのが消費税アップだ。

日本の方々は、国の財政が大変だという事を重々承知のようで、財政再建の為に増税は仕方ないと思っていらっしゃる方が多い。(何かの世論調査の結果で驚いた事がある)よって、数%のアップは、割とスンナリと受け入れられると思われる。

だが、しかし、他の税収や消費が変わらないとして、単純に消費税を27%にしないと均衡しないのである。(2009年度で、消費税での歳入が約10兆円、国債での(借金による)歳入が約44兆円)

現実的には、段階的に消費税を均衡する所まで上げて行っても、今のままだと社会保障費は増えるし、歳入が増えると、何とか理由を付けて歳出を増やそうとする輩がわんさか出てきそうだ。最低でも財政均衡をセットにしておかないと大変な事になりそうだ。

増税派ということで、比較的長期政権になるという憶測があり(この憶測も凄いけど)、消費税の大幅アップと言う大仕事を成し遂げるかもしれない。(最低でも5%アップ?)

再び、アメリカの10年先を行きそうです。(それと、上では、未だに良く分からない特別会計の事には触れてません)

櫻川昌哉

2011-08-27 22:24:03 | 経済の話題
郵便で来る数日遅れの日経新聞で、久しぶりに骨のある「経済教室」を読んだ様な気がする。

8月23日付けの櫻川昌哉による「ドル体制終焉の引き金に」である。

ポイントとして3点が挙げられいる。

1、対外依存度高い米国債に増発の余地は少ない
2、日米欧の財政問題の中では日本は解決容易
3、円高は日本に国際的流動性を期待する動き

米国債の増発余地が少ない事から、将来のドル流動性不足がもたらす世界的な景気の後退への懸念を表している一方で、円高はその流動性の肩代わりを期待しているのでは、と結論付けている。

大恐慌を流動性不足から説明しており、2008年以来、大恐慌研究の専門家であるバーナンキ・米連邦準備制度理事会(FRB)議長がやろうとしている事がやっと少し理解出来た様な気がする。

この記事では具体的に述べてないが、別の所で、100兆円(2009年:$10,494,000,000)近くもある外貨準備高を担保に円建てで海外資産を買えと主張している。(つまり、円でもって流動性を供給してやれと言っている)この辺は最近の著作「“円”国際化で日本は復活する!」に詳しいのであろう。(読んでみたい)

これって、抜群のアイデアであろう。(日本の倍の外貨準備高がある中国がこの事に気付いて始めたら、それはそれで大変だ)

櫻川昌哉、今後注目の経済学者だと思う。

黒檀、紫檀

2011-08-26 14:27:32 | 新聞、雑誌から
本日の WSJ の記事 "Guitar Frets: Environmental Enforcement Leaves Musicians in Fear" によると、今週、ギターメーカーの Gibson の工場と事務所に U.S Fish & Wildlife Service のガサ入れが入ったらしい。

2008年に強化された Lacey Act という絶滅の危機にある樹木の保存に関する条例の違反があったのではないかと、疑われているらしい。(Gibson は合法的に入手したものであると主張している)

この条例のおかしい所は、世界中(アメリカだけではなく)の保護区から切り出した材木については、2008年以前のものであっても、伐採及び輸入の書類がないと違反になるそうだ。滅茶苦茶である。

高級なギターの指板(フレットボード)には、マダガスカル産の黒檀(Madagascar ebony)、ブラジル産の紫檀(Brizilian rosewood)が使われるので、狙われたようだ。

絶滅種の保存に熱心なギタリストは多いらしいのだが、いざ自分のギターになると、同じ音が出なくなるといって、プラスチックなどの代替品への切り替えを拒絶するケースが多いらしい。ギターメーカーも大変だ。

記事の中で、法学部教授でありギタリスト(絶妙のコンビネーション)が、「所有しているビンテージギターに対象になる木材が使われている可能性もあるし、勿論書類などないので、(入国時に)摘発されるのが怖くてアメリカ国外に持ち出せない」とのコメントを出していた。罰金は $250 だが、もし違反してればギターは没収となるとの事。

日本のミュージシャンの皆様、もしビンテージギターを抱えてアメリカに録音とかに来る場合は、お気を付けあれ。

Hurricane Irene

2011-08-25 23:12:51 | 雑記
台風と聞くと昔から胸騒ぎがしたものだが、ハリケーンにもソワソワする。まして今回は、毎年バケーションで行くノースキャロライナの Outer Banks を直撃しそうなので、尚更だ。

Hurricane Irene は、現在フロリダの沖にいて、アメリカの東海岸を舐める様に北上する予報が出ている。(最新情報は、The Weather Channel で)数年前のカトリーナ程では無いが、かなり大型で強いハリケーンの様だ。

毎年夏の終わりがハリケーンのシーズンで、2年前も Outer Banks から帰ってくる日に沖を通過しており、道路が冠水している所があった。去年はやはり8月下旬に接近したのだが、かなり沖にずれて殆どダメージがなかった。(去年もテレビに釘付けになっていた)

今年はちょっと大変らしい。ノースとサウスキャロライナの州境からメインまでの海岸沿いを北上する様だ。(プィラデルフィアとか、ニューヨーク、ボストンも直撃しそう)問題は、強風(最大瞬間風速毎時125マイル(200キロ!))と、風の方向が海から直接となる南東にからになるので、高潮による浸水の被害が広範囲のになりそうな事だ。通常、ハリケーンが上陸すると急激に勢力が弱くなるし、沖合を通ると北東(海方向から直接ではないので)からの風となるので、浸水し難いらしい。(ハリケーンも低気圧なので、反時計回り)

今回は、海岸線上の進路予想なので、勢いが弱らない上に南東の強風という最悪のパターンらしい。ここ100年で最悪のハリケーン被害になると予想する気象専門家もいる。想定される最高被害総額は $10B(約7,700億円)と言っていた。広範囲の停電(それも長期)も予想されている。気が南東の風に慣れていない(?)のでたくさん倒れ、あちこちで電線をなぎ倒すらしい。

Outer Banks には既に避難命令が出ている。アメリカ軍も海岸に近い基地から、飛行機を移動させたり、軍艦を沖合に退避させたりしている。

今週末、土曜日午後にノースキャロライナ、日曜日午後にニューヨークを通過するそうである。


ムーディーズ、日本国債を格下げ

2011-08-24 08:08:04 | 経済の話題
ムーディーズは8月24日、日本政府の自国通貨建て・外貨建て債務格付けをAa2からAa3に引き下げた。見通しは"安定的"に変更した。(これまでは"不安定的"だったのか?格付けを下げて、見通しをネガティブから安定的にした組合わせが理解出来ない)

8月上旬のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による米国債の格下げでは、基本的には関係の無い Debt Ceiling (国債発行残高上限)問題とごっちゃになって、米国債「デフォルト」の話題が、アメリカより日本で大騒ぎになった、という印象があるが、今回肝心の日本の格下げは、日本でも冷静に受け止められている感じがする。

株価にしても、アメリカは格下げ直後に大きく下がったのだが、日本はそんな気配もない。株価にしても、為替にしても、直接的には関係無いので、日本の状況の方が正し(?)そうだ。金利など直接的な反応は勿論皆無であった。

では、アメリカの騒ぎは何だったのかという事になる。

今週、S&P CEO Deven Sharma の辞任(今年末)の発表があり、そこはかとなく騒がしいのであるが、政治的、政局的な要素が多かった事を匂わせている。(辞任はその前に決まっていたらしいが)

格付け会社の国債への評価が正しいかどうかを判断する事は出来ないが、どのようなモデルを使ったとしても客観的な評価が出来るとは思えない。政府や中央銀行の対応を織り込んだモデルなど出来るはずがないからだ。冷静に考えて、現状のままで各国の財務状況が劇的に良くなる事はないので、歳出カット(もしくは増税)を政治的にどの様に解決して行くかを評価していく事になるだろう。以後の格付け会社の国債に対する評価は、財務分析の皮を被った政治分析にならざるを得ないだろう。

今後の注目は、次の格付けの変化であろう。

今回のアメリカ、日本の格下げは、政治に対するエール(?)とも考えられる。歳出カットにしろ増税にしろ、政治的困難を伴うが、どのようにやれるのかをみてますよ、その結果として数字が改善されるかをみてますよ、ということだろう。アメリカは来年の大統領選挙で大きく動く可能性があるが、日本はどうなる事やら。

米国債「デフォルト」で大騒ぎした日本の方々は、今回の日本国債の格下げをどのように評価されているのか気になる所だ。(アメリカの陰謀だと騒ぎたい所であろうが、余りに平穏なので拍子抜している感じがする)

サイマル出版

2011-08-23 20:27:31 | 雑記
今日、本の整理をしていて、結構サイマル出版の本を持っている事に気が付いた。(11冊あった。半分は翻訳もの)

現存はしてない事は知っていたが、改めて調べてみると1998年に廃業している。随分と昔の事だ。

サイマル・インターナショナルという通訳派遣専門会社から派生した出版社という事で、必然的にアメリカ絡みの翻訳や外国人が書いた日本の事の本が多かったと思う。学生の頃からのファンで、何を読んだかは覚えていないのであるが、普通の本屋で購入出来なかった覚えがあり、共同通信の近く(アメリカ大使館といった方が良いのだろうか)にあった事務所の片隅にあった本屋とも呼べない直販所みたいな所で、本を探したり、買いに行ったりした記憶がある。

すっかり忘れていたのだが、調べているうちに、とっても恥ずかしい事を思い出した。

大学四年の時、卒業出来るかどうかも怪しくて、ろくな就職活動をしていなかったのだが、唐突に物書きになりたいと思い付き(昔からの物書き指向と突拍子の無い所は変わらない)、新聞社や出版社を受けて、当然の様に全てダメであった。

そこで、何と無く馴染み(こっちの勝手だが)のあるサイマル出版に履歴書を持って、飛び入り押し掛けで就職活動を掛けた事があるのだ。結局、受付だか事務員だかの女性が、新卒の採用はしていないと言われてそのままスゴスゴと帰って来た。

あのとき卒業を控えて何をしたかったのか、今考えてもよく分からない。(今は分かっているという事でもないのだが)

馬鹿は死ななきゃ治らないという事か。(死んでも治りそうにないけど)

あらっ、池田信夫先生もビッグマック指数を

2011-08-22 10:09:08 | ブログ探索
"The Big Mac Index" (8-13-11) のエントリーで、現在の為替レートは円高ではなく、適正なレベルである可能性を考えてみたが、尊敬している博学強記系の池田信夫先生も同じ考え方の様だ。

8月22日のブログエントリー『今は「円高」ではない』で、歴史的な円高であった1995年を基点として、16年間でアメリカの物価上昇40%、日本0%から、名目レートでは歴史的な円高だが、実質実行レートが3割下がっている事を根拠に、円高になっていない事を説明、その簡易的な根拠として、購買力平価の簡単な指標であるビッグマック指数を使われている。

日本の物価上昇0%をどう考えるかであるが、先のエントリーでも書いた様に、日本の物価が16年掛けて世界水準になった、つまりデフレがずっと続いたのだと思う。よって、とっくの昔に世界水準の物価になっているアメリカが、今後デフレになる可能性はほとんど無い。金利の動きだけに注目して、アメリカも日本と同じ様になるというのは杞憂だと思う。

Where is Hillary?

2011-08-22 02:51:37 | アメリカ政治
来年の大統領選に向けて、共和党の予備選は序盤から激しい展開になっているが、民主党の方は無風状態である。

現職大統領を予備選で追い落とす事が非常に難しい(多分、前例がなかったと思う)のは分かるが、オバマの支持率低下をみるに、民主党の中でも少しぐらい動きがあってもと思う。(世論調査では、民主党内でも予備選をするべきとの意見が多くなっている)

問題は、有力な対抗馬がいない事である。Hillary 位しか思い付かないところが、民主党の人材払底の悲惨さを象徴している。

で、肝心の Hillary であるが、表舞台に姿を現さなくなってきている。以前のエントリー "www.hillaryclinton.com" (2-9-11) で、全くその気が無い雰囲気が漂っていたし、それ以前の公式コメントでも、国務長官が最後の公職であると言い切っていた。

それでも、国務長官になりたての頃は積極的に、外遊していたが、最近はニュースにもサッパリ出てこない。気になって調べてみると、体調を崩しており、外遊も控えていると言う噂もあるようだが、この日程を見いると、そんな事は微塵も感じさせない。但し、国務長官に就任してからは、化粧や服装にもあまり気を使わなくなっている感じがあり、一気に老け込んだ印象があるのは否めない。

今の時点で音無なので、大統領になる事は諦めたのだろう。

Peggy Noonan "The President's Island Retreat"

2011-08-21 09:48:51 | 新聞、雑誌から
WSJ 8月20日に掲載された Peggy Noonan のコラム "The President's Island Retreat - Is his visit to Martha's Vineyard a sign that he's giving up? " を読みながら、奇妙なデジャブを感じた。

アメリカ経済がふらつく中で、批判が高まる事に意も介せず、夏休み恒例になっている超高級別荘地で10日間の休暇をとる事を、オバマが再選への意欲を無くしていると彼女は結論付けている。今回のしょぼくれた休暇の様に、来年の選挙戦もしょぼくれものになるだろうと、締めくくっている。

"不可解なオバマの言動に関する愚考" (5-25-11) で、オバマ自信が再選を諦めたと考えているだけに、政策や政局で、再選が厳しくなって行く状況だけで無く、やっと、オバマの再選意欲の低下に的を当てた論評が出て来た事が不思議に思えるくらいである。

もう一度言おう、オバマはアメリカ大統領という職に飽きたのだ。

自分の理想を語る気はあっても、根気強く政策として実行していく気など全くないのである。チヤホヤされる事は好きでも、批判される事に耐えられないのである。

オバマが大統領任期中にやれる事、否、やらなければならない事は1つだけであろう。それは、最高裁判所での ObamaCare の合憲性の審議をする事である。手続き上の問題で、最高裁の審議を任期中にしないのは、合憲性の如何にかかわらず、アメリカ市民への裏切りばかりか、唯一成し遂げた大仕事でありながら自分自身への裏切りにもなるからだ。

もし、オバマが ObamaCare の最高裁審議を任期中にする様に努力するのであれば、その一点だけで、オバマへの評価を180度転換しても良い。オバマは、やはり大統領として、最後にはアメリカ市民の事をキチンと考えていたのだと。

"極東ブログ"「茶会党(ティーパーティー)バッシングという都合のいい物語」

2011-08-20 07:37:54 | ブログ探索
過去に何回も取り上げている "極東ブログ" の最新エントリー「茶会党(ティーパーティー)バッシングという都合のいい物語」を読んだ。

今月行われた、ウィスコンシン州の共和党議員リコール選挙の経緯を的確に分析している。

新聞は見出しではなく、ベタ記事を丹念に読めば正確な状況が把握出来ると聞いた事があるが、正にそれを地で行く感じである。日本語ばかりではなく、英語の記事も読んでらっしゃるので、複眼で多重的な分析が出来、自分の住んでいない国の事まで、極めて的確に把握出来る能力に、いつも感嘆してしまう。

取り上げる話題の幅も広いので、意外な話もあったりするのも良い。

こういう人こそ新聞社の編集者として最適なのではないかと思うが、ブログで活躍されている所が今風なのだろう。

遅ればせながらブックマークにも追加したさせて頂いた。


過去に極東ブログを紹介(参考?)にしたエントリー

「極東ブログ」” (6-27-11)
"季節外れ、スパゲティのエアイプリルフールジョークの元ネタを発見" (6-16-11)
"使用済み燃料プール" (4-14-11)
"エジプト暴動で分かる日本のインテリジェンス風景" (2-7-11)

金相場、ボラが激しくなっているのは、何かの兆し?

2011-08-19 18:55:43 | 金(GOLD)の話題
$1,220/Troy Once を当面の最高値と予想したのは、2009年12月14日であったのだが、全く外れていたので、その後、積極的に予想をしていない。それでも $1,850/Troy Once を越えているし、荒っぽい値動きを見ていると、さすがに何か起きる様な気がする。

株がダメ、通貨がダメ、(米国債は値上がりしてますが)という事で、金の一人勝ち状態が続いているが、果たしてどうなるのだろう。(金よりも世界経済の方がよっぽど心配なのだが)

以前グリーンスパンが、アメリカが住宅バブルだといったのが、2003年くらいだったと思うが、崩壊したのは3年も4年も後の事だった。10年前に $300/Troy Once もしなかったことを考えると、バブルと考えざるを得ない。

金が最後にバブッたのが1980年。30年に一回くらいで起きると考えると自然なのかも。金で大損した記憶がある人達が死に絶え、記憶が薄れたという事だと思う。

バブルが弾けて20年くらい経ったら買い始めて、底値の5倍で売り抜けるというのが、金投資の極意の様な気がする。

70歳くらいで死ぬとして、その時残せる様な財産があったら、全て金にして、子ども達や孫(!)にこの極意を遺言として金と伴に残そうかしらん。

Green Card 更新

2011-08-18 11:40:22 | 雑記
家内のグリーンカードが10月に切れるので、現在更新中。

私も8年前に一回更新しているのだが、全然要領が違っているので備忘録的にエントリーしておく。

まずは、Green Card Renewal でググると U.S. Citizenship and Immigration Services のこのサイトに辿り着く。

"Green Card Renewal Application Guide" を購入する事を勧めていたので、取り敢えず $59.95 を払い、ダウンロードして印刷(約100ページ)までしたが、これが全くの無駄。

名前などの変更が無く、単に更新するだけなら、Form I-90 をオンラインでファイル出来る事に気付いたが、後の祭り。

7月27日にオンラインでファイルしたのだが、驚いたのは申請料の高騰。申請料そのものが $365、Biometrics と呼ばれる犯罪歴等を調べる料金が $85、合計で$450 。(オンラインなので、クレジットカードで支払い)8年前は $80 位だった。

申請の2週間程度で、申請受理の連絡(I-797C )が郵送されて来た。その翌日に、同じ I-797C ではあるが、"Notice of Action" が やはり郵送されて来た。(この辺はお役所仕事を感じる)

どのような Action が必要かというと、最寄りの Application Support Center に Biometrics (指紋採取)をしに来いというのである。その指定日時が、本日8月18日午前10時。正直言って、申請から一ヶ月も経たないうちに、このような展開になるとは思っていなかった。

8年前に私の更新は事務所で申請書を提出し、その場でカードを取り上げられてパスポートに更新中と言うスタンプを押してもらった。(スタンプの内容は、1年間はグリーンカードと同等ですというビザみたいなものだった)その上、11ヶ月経ってもカードが届かなくて最初のスタンプの有効期限が切れそうになり、再度出向いて、もう1年延長をしてもらった直後にカードが届いた記憶がある。

手違いで更新出来なかったら大変という思いがあるので、アポの日が近づくに連れ、家内と一緒にやや緊張気味であった。 Application Support Center は U.S. Citizenship and Immigration Services 内にあり、デトロイトのダウンタウンの外れになるので、勿論私も同行(というか引率)、必然的に一家総出となり、昨晩など、子どもに、遅刻が許されない事をきつく申し渡して寝付かせた。

8年前の小汚い事務所から、近くに引越をしており、新築で建物も大きくなっていて、ちょっとビックリ、簡単なセキュリティチェックを通過して、Application Support Center に無事10分前に到着。大きな建物とは裏腹に結構ガラガラで、 Application Support Center の方は、待っている人すらいなかった。

受付で、I-797C ("Notice of Action") とグリーンカードを提出すると、簡単な書類を記入させられて、家内だけ別室に呼ばれた。

娘2人と待つ事5分。指紋採取と写真撮影(新しいカード用と思われる)を終えて、出て来た。(写真は正面からの撮影。昔は、右耳を出す様に言われた。耳の整形が出来ないのでという理由であったと思う)指紋採取は、警察署でやってもらってこいと、指示されていたと思う。(申請時に、警察署で指紋採取した規定用紙を添付しなければならなかったと思う)

現行グリーンカードに来年の2月までの延長を示したシールが貼られていた。受付で確認した所、1-6ヶ月以内に新しいグリーンカードが届くとの事。

時間を見たら10時15分であった。

一家総出で緊張していたので、時間が短かった割にはヘトヘトであった。子どもは、夏休みですっかり寝坊助になっているので、そう言う意味でヘトヘトのようであった。

延長の手続きにやきもきしなくて良い位で、届いてほしいものである。(U.S. Citizenship and Immigration Services のサイトで状況確認が出来る様になっているので、試してみるつもり)