YS Journal アメリカからの雑感

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我流ゴルフ理論(4)左腕の引き下ろし方:Re-visit

2017-02-20 11:01:09 | 我流ゴルフ理論
我流ゴルフ理論(4)左腕の引き下ろし方 (12-13-2009)

アイアンのシャフトが同じ長さになったのだが、4番アイアンがスライスしてしまう。感覚とは変なもので、シャフトの長さが同じでもクラブのロフトが違うので、無意識に体が反応しているようだ。

スライスを右手の返しのタイミングで調整していたのだが、上手くいかない。いろいろと試しているうちに左腕の引きが弱くなっている事に気が付いた。

左手だけで打ってみると、インパクトでは必然的に左手の指に力を入れる事になり、両手での通常スイングでいかに左腕、左手(そして指)への意識を疎かにしていたかを痛感。

これに気を付けるとヘッドがきちんと返るではないか!

自己流なので同じ事に何回も気付きながら螺旋階段上に上達する事を目指しているのだが、これでは、ただの堂々巡りじゃないか。その上、8年も掛かっている。

気付いたことを喜ぶべきか、自分のアホ加減を嘆きべきか、悩ましい所である。スイング全体をでチェック出来るリストをラミネートしてゴルフバックにぶら下げる事を考えた事があるが、真剣に考えた方が良いかも。

右足に体重を残したままクローズでダウンスイング、インパクトで頭を持っていかれない様にする

2015-03-24 14:40:35 | 我流ゴルフ理論
2年続きで厳しかったミシガンの冬もようやく終わり、積み上がって小汚くなっている残雪も無くなった。という事は、ゴルフシーズンの到来である。

新しい事に取り組んではいないのだが、人から聞いた「クォーター理論」の桑田泉の YouTube にはまってしまった。登場するのは初心者向けの指導なので、真似をすると変な事になるのだが、ドロー、フェードの打ち分け方は、大いに参考になった。

特に、フェードを打つときに腰を早く切るというのは、コスリ玉系の私としては、逆説的に大きなヒントであった。いろいろと試しているうちに、インパクトまで右足に体重を残している方が、素直なリリースが出来る事に気が付いた。

トップから左足の踏み込みを行うと、ダウンでクローズを保つのが難しくなる。体が硬いせいも有り、踏み込んだ時に状態がツラれて開いてしまう。結果、腕を遅らすことでクローズを保持して、インパクトは腕のみに頼ることになる。踏み込みを我慢することで、上体がクローズのまま腕を下せるようになり、インパクトで一気に踏み込み、リリースが出来る様になり、力強いインパクトが生まれる。また、踏み込みを遅くすることで、インパクトまでに方向性が狂わない。

いつも思いっきり叩きたいので、知らず知らずに上体、頭ごとボールにぶつける、つまり、左にもっていこうとするのだが、踏み込みを遅くした結果、頭が流れる傾向にも気が付いた。

踏み込みに対抗するように頭を右上に残そうとすると、リリースが自然になる。

後藤修先生の言う「左に乗って、乗るな」、自分で考えた頭の残し方(右上へのリリース)、結局は同じ所をグルグル回っているだけだ。

願わくば、螺旋階段を上るように上達していきたいものだ。


関連エントリー

我流ゴルフ理論

左つま先の開き角45度、左腕の引き方、左肩の開き方、右手の返し、右肩の押し込み

2014-02-05 12:50:32 | 我流ゴルフ理論
今年の冬は厳しい。最低気温、一月の積雪量など、観測史上初のコメントを耳にする。アメリカ中西部(デトロイト、シカゴ)に住んで25年にもなるが、こんな冬は経験した事が無い。でも、極寒の週末の朝、大雪が降ってもゴルフドームではいつもの面子が揃っている。同病相憐れむと言うべきだろうか、不思議な連帯感が漂う。

ゴルフ関連のエントリーはご無沙汰しているが、スイングの事は常に考えている。

シーズンオフの打球はいつも素晴らしい。ドームの決まった所から打つので、アイアンの打ち出し角度が少し高くなっているのが一目で分かる。スイングスピードが上がったのかも。

さて、昨シーズン終了してからの最大の目標は、バランスの取れたフィニッシュである。昔からつま先体重で、フルスイングするとフィニッシュで前にバランスを崩す事が多かった。

かかと体重を意識したり試行錯誤の末、すっくと立てるフィニッシュを取るためには、右肩がキチンと回る必要があるという結論に至った。

右肩がキチンと回るためには右腕がすっと伸びる必要があり、右腕がすっと伸びると右手がちゃんと返る。右腕がすっと伸びるためには左腕の力強いリードが必要で、左腕の強いリードには左肩の開き、具体的には左肩甲骨が背骨に目一杯寄る必要がある。そのためには左腰も開くし、左腰を開くためには左足が邪魔をしないようにしてやらなければならない。

体が硬いので左股関節の可動範囲が少なく、スムーズに腰が開いていかない。(この左股関節の抵抗を「左の壁」と勘違いしている人も多いのではないか。実は私もそうであった)

そこで考えたのが、アドレスで左つま先を45度ほど開いてやるのである。下半身を動かす時、バックスイングの始動とダウンでの踏み込みで違和感があるが、すぐ慣れる。

(無意識にでも)下半身の開き方でラインを出している人は最初引っ掛けると思うが、打ち込んでいるうちに比較的簡単に調整が出来るだろう。

そこを乗り越えれば、後はのびのびと左サイド、特に左肩甲骨を引っ張ってやればチェーンリアクションで一気にバランスの良いフィニッシュが取れるようになる。(実際にはこんなに簡単ではないが)

左つま先の開きについては、傍証的ではあるがプロも苦労してる感じがある。スローモーションを観ると、殆どがインパクト直後に伸び上がったり、軽くジャンプしたりしている。その勢いで左つま先を開き、フィニッシュでは左足全体をめくった感じになっている。女子プロでも同じような動きになるので、股関節の柔らかさでは受けきれないほどの捻れなのであろう。

ビデオ、連続写真をいろいろと探してみたが、アドレスで左つま先が45度近くまで開いているプロは、カプルス、横峰さくら、樋口久子位である。

横峰さくらのスイングはユニークなので参考にはならないが、あれだけ縦に大きくバックスイングするにもかかわらず、遅れ気味の腕を体を開く事で、独特ながら安定したインパクトを向かえ、フォローが横に取れる最大の要因はアドレスの左つま先の開きにあるのは間違いない。下半身で引っ張れるから上体も腕も戻ってこれるのだ。

傍証ついでにもう一つ。阪神藤波のクロスステップ。賛否両論あるようだが、本人が安定しない原因として上げていた。投手は打者との駆け引きがあるので、リリースを見え難くくする利点はあるだろうが、コントロールと球威が安定しなくなる。左足を開かずにゴルフスイングするのと同じ理屈であろう。

インパクトまでクローズの感覚を保てれば、左サイドを思いっきり開ける事で上体が立ち上がり、左足が右肩の回りを邪魔する事がなくなるので、大きなフォローですっくと立ち上がったフィニッシュが取れる。

右肩の動きから始まったのだが、アドレスでの左つま先45度開きからのチェーンリアクション理論の完成をみたのである。

技術的は、左腕の引く方向、左手首のリリースの感覚等、細かな調整が必要である。但し、スイングプレーンを引きで作れるので、打ちにいった時の右サイドの悪さを最小限に出来そうだ。

テイクバックで頭を左に倒す

2012-03-08 05:25:12 | 我流ゴルフ理論
調子が悪いときの最大の要因は、バックスイングが浅くなる事である。

元々体が硬いので、ボールを見たまま頭を動かさないようにすると必然的にバックスイングが浅くなる。といって頭を一緒に回してしまうとボールが見えなくなってしまう。

捻転が無くなっているのに飛ばす気持ちだけあるのに、バックで手上げになる、ダウンではオーバーザトップ、腰を回しすぎ、といったいろんな症状が出てくる。

バックスイングの浅さで出た症状を対処療法で潰していくのではなく、深くする事で根本的に直すのだ。バックスイングで頭を左に倒す事が鍵になる。

後藤先生は「あごが左肩を探す」といって、安易な妥協を嫌っている。しかし、一方で二クラウスのチンバックからの始動は賞賛している。 ニクラウスの場合、少しだけ右を向くだけであり、ニクラウスの効き目が左目という形で語られる事が多いが、あまり関係無いと思う。片目では遠近感がなくなるので、体を理想的に回すという意味での頭を左に倒すと理解したするのが正解だろう。

顔だけではなく頭を積極的に動かすのだ。

インパクトの時は頭を残すというより積極的に右に振るようにしているので、テイクバックで左に倒すと反動で右への動きもはっきりと大きくなるので、右手のリリースはより強くなる感覚がある。

スイングでの頭と首の動きの解説をあまり見たことが無いが、思ったより重要なのではないかと思う。


追記 (3-19-12)

インパクト時にあまり動かしすぎると、逆にリリースが弱くなり、腰にも負担が来る様だ。意識して動かす必要はあるが、やり過ぎもダメ。


過去の関連エントリー

我流ゴルフ理論(5)頭の残し方 (2-9-10)
我流ゴルフ理論(2)後藤 修のスクェア打法 (11-20-09)

踏み込み

2011-04-08 11:19:56 | 我流ゴルフ理論
踏み込みは、後藤 修のスクェア打法の非常に重要な動きであるのだが、やっと理解が出来てたような気がする。結論を言うと、踏み込みは、腕がダウンの中間地点で降りてきて、ここからリリースすると言うところで終わってなければならないのである。

昨年からの個人レッスンで、グリップ、右手、シャフトの関係を直しているのだが、右手に意識がありすぎると左腕の引きが弱くなり、どうしても右手でこねてインパクトを調整する感じになる。そこで、左腕の引き方の基本に戻って、いかに早く引き下ろせるかを左手一本の素振りをしながら考えている時に、棒立ち、つまり下半身が止まっている時が一番早く振れる事に気がついた。

ダウンの中間地点でリリースを開始するタイミングで、下半身が止まれば、一番早く左腕が振れる事になる。

踏み込みの強さは、上半身とのレベレージを大きくするので、遠く飛ばしたい(早く腕を振りたい)時は、必然的に強く踏み込む事になる。肝心なのは、踏み込みの強弱に拘わらず、トップからダウンの中間地点までで、踏み込みが終わっていることである。あとは左腕を引き下ろし、そして右手の押し込みと続けばよいのである。

インパクトに向けて踏み込んでいく誤った感覚になると、下半身でクラブを連れて来る事にとなり、必然的に腰が開いたスライススイングになる。

いきなりフルスイングでは感覚が掴み難いので、ハーフウエッジで下半身をクローズに踏み込んだ形を作り、左腕の引きを強く意識した腕だけスイングをしてみれば、理解し易い。

やっと後藤先生が言っていた、「踏み込んでうっちゃり」スイングの真の意味が分かったような気がする。

PGA では、Dustin Johnson のスイングが一番参考になると思う。(マスターズ初日は、+2と出遅れているが)特に、バンカーショットは本当に手と腕だけしか使ってないのがよく分かる。(これが、ハーフウエッジでの手、腕だけドリルのイメージ)


左肩の動き (テイクバックとダウンスイング)

2010-04-30 23:52:03 | 我流ゴルフ理論
肩の動きは、ボールを打つ事と直接関係無いので意識する事は無い。野球等と違ってゴルフの場合、トップで切り返す動作があるために、ダウンスイングの方向に、つまりインからボールに向かって動く様な感覚を持ってしまう時がある。(私だけかもしれないが)

しかし、バックスイングが90度までであれば、背骨の軸に対して回転するので、左肩はバックスイングは右下に向かって下がるだけ、ダウンスイングでは、左上(アドレスのポジション)へ戻る動き、つまりボールから離れる様に、左上に上げる様に、の動きにならなければならない。

『我流ゴルフ理論(1)Stack and Tilt』では、重要なテイクバックの左肩を下げる動きを書き忘れている。(本日追記)昨年の時点では、私自身、左肩の動きの意識が無かったのだと思う。テイクバックの左肩を下げる動きが正しく出来た上で、ダウンスイングパスの正しい左肩の動き、ボールから離れて左上にという動きが出来るのである。

インパクトでスクエアになる為に肩はトップから開く動きになるのである。幾何学的には当たり前なのだが、スイングを作ろうと思って、意識的に練習する時には、キチンとした理解が必要である。スクエアに戻るだけのだが、トップからは開く事で、腕の動きが自由になる。

我流ゴルフ理論(6)どこも急がない

2010-02-22 12:20:51 | 我流ゴルフ理論
遠くへ飛ばしたいと考えると、体のどこかを速く動かせばという感覚になります。この気持が特に強く出るのが、腰(下半身)と利き手です。

腰が先行するので、どうしても上半身、腕が送れてきてスライスになります。利き手が先行する人は、ダウンの途中で煽るようになり、フックが出ます。

体の各パーツの同調が出来ないために、それぞれのパーツが正しいインパクトのポジションにならないのです。つまりコントロールが出来ないのです。ではコントロールするためにはどうすれば良いか、ズバリ、体のどこの部分も急いでは行けないのです。

ゴルフのクラブは長く、先が重くて慣性モーメントがあるので、各パーツの同調が無くなると、最後の砦は手と腕の力でリカバリーするしかありません。しかし長いクラブになればなるほど、リカバリーは難しくなります。(ロフトも立ってくるので、その要因もあります。)7番アイアンくらいまでは、シャフトの短さとロフトに助けられて、比較的リカバリーし易いのですが、6番良い上は難しくなります。(ターゲットが遠くなる精神的なプレッシャーもあり、尚更急ぐ動きが入る。)

しかし、偶然にリカバリーが上手く行く事があり、特にドライバーはティーアップしているので、融通が利き易く、偶然で出たナイスショットを開眼したと勘違いし、その感覚を追いかけてしまう事があります。

体のパーツも急がさないために一番必要なのは、全てをコントロールしたスイングの方が、実は飛ぶのであると言う事を実感する事だと思います。先ず、ウエッジでムチャ振りと渾身でのコントロールスイングの距離を比べてみるのが一番良いと思います。ある程度正しいスイングが出来ていれば、距離は変わらないはずです。(もし距離が違う上に、長いクラブが上手く当たらないのであればスイングを直す必要があります)これが実感出来れば、後は長いクラブでコントロールスイングをするだけです。

コントロールスイングの感覚が出来てしまえば、素振りが一番有効な練習法となります。スイングをコントロールしているので、ボールを打つ感覚が希薄となり、素振りと実際に球を打つスイングが同じになってきます。ボールを打たない事で体に衝撃が無いので、手軽に練習出来る上に、故障の心配も少なくなります。

勘違いしては行けないのは、コントロール出来る限界での渾身のスイングです。たとえハーフスイングであってもそれは渾身のスイングでなくてはなりません。

我流ゴルフ理論(5)頭の残し方

2010-02-09 09:44:55 | 我流ゴルフ理論
「頭を残す」は、はっきり言って間違ってます。右肩の上の方、スイングプレーン上の手とクラブがダウンスイングで下りて行く方向と逆に持って行くのです。つまり、残すのではなく、積極的に右上に傾けるのだ。(私は右利きです)

一番良い例は、セベ・バロステレスとフレディ・カプルスです。(正面から連続写真を見ればよくわかります。フルスイングであればどのプロも同じ傾向にある) インパクトでは、頭が右足の上近くまできております。残そうとして出来上がるポジションではなく、(無意識であっても)右上に引っ張って行っているから出来る形だと思います。

左足を踏み込み、左腕を反時計回りに捻りながら下ろしてくると、よっぽど体が柔らかいか、抜群にバランスが良くない限り、アドレスで作った軸は左に持って行かれます。このカウンターとして重たい頭を逆方向(右上)に持って行く事で、バランスが上手く取れます。

また、突っ込みたがる右肩を押さえる事にも繋がり、自然にインサイドからのダウンスイングとなります。

結果的に頭が残っている形となり、インサイドからのプレーンに載る事になり、インパクトで何の小細工をしなくても良いので、思い切ったリリースが出来る様になります。リリースの強さは、インパクト時のグリップと右耳の距離で測れる感じです。なぜ頭でなく、右耳かと言うと、ダウンして行くグリップに対して顔を右向き(クローズ)のまま残せるからです。

ダウンスイングは、究極的に捻り戻りながらの振り子の動きで、弧の中心は頭であるので、左に踏み込む勢いで引っ張られない事を考えなければならないのです。

頭は残すものでは無く、インパクトでは右上に踏み込むのです。(頭を踏み込むは妙な表現だと思いますが、ダウンでの力の入れ方は、左足への踏み込み、左腕の引き下ろしなので、それに拮抗するために踏み込むという感覚が、シンプルで体が素直に対応します)

尚、この頭のポジションはパットでも非常に有効です。アドレスは変えずに、頭を右上からつり上げられている様な感覚を作っておいてパット中ずっと保持しておくと、特にインパクトでリリースする感じが強く意識出来ます。

我流ゴルフ理論(4)左腕の引き下ろし方

2009-12-13 07:28:57 | 我流ゴルフ理論
バックスイングの時、クローズに上げようとオープンに上げようと、必ずどこかの時点で、左腕は時計回りに回転します。インンパクトではファイスはスクウェアでなくてはならないので、反時計回りに戻さなくてはなりません。(私は右利きです)

フックになる人もスライスになる人も、左腕の引き下ろしと反時計回りのの戻しが、体の動きに追いつかない事から起こります。スライスは体はインパクトまで戻っているのに腕が遅れてファイスが開いたままなので、この遅れを腕ではなく体をより先に引っ張る(回す)事で、修正しようとします。そのため、ファイスは開いたままインパクトとなります。フックの人は、ダウンの途中で引き下ろし切らないうちから右手のアオリが入り、インパクトではファイスがかぶさってしまっています。

どのようにして左腕を引き下ろし、捻り戻したら良いのでしょうか。答えは、インパクトの直前までに引き下ろすと同時に捻り戻しておきます。基本的にインパクトするまでは、左サイド引きのみです。左足の踏み込みが終わる時点が左腕の引き終わりです。踏み込みはクローズ気味で、上体はインサイドからです。踏み込み終わり、引き終わりは、左手がインパクトの5CM位前で、インパクトに比べてほんの少し、クローズな感じです。

引き下ろすだけでなく、捻り戻す要領は、左手の小指の方から、薬指、中指の順(といっても一瞬ですが)グリップを強く握って行きます。ダウンスイングのどの辺からかは、個人の左手の腕力によります。普通の人(私も含めて)はダウンスイングの真ん中くらい、グリップが体の右になった所が目安になると思います。一番大事なのは、ダウンスイングでは右手を動かす意識をしない事です。結果的に右腕が適当に伸びて、右肩の突っ込みや右手によるフリップの防止になります。

腕の引き下ろす、捻り戻す早さで、下半身や上体の早さを決めます。腕の動きに体の動きを同期させるのです。逆ではありません。早く振ろうとするばかりに、特に下半身が腕より速く動いて、遅れたまま(スライス)になったり、右手をフリップ(フック)になったりします。

繰り返しになりますが、ダウンスイングの途中から左手の小指からグリップを強く握って行く事で、左腕の引き捻り下ろしが出来ます。

ゆっくりしたスイングでも、ボンヤリ丸く弧を描くように振るのではなくて、しっかり踏み込んで、左手を引き下ろし捻り戻してインパクトです。そうすると、右サイド、右手の出る幕が少なくなり、タイミングに頼るインパクトでは無くなります。

ちゃんと引き下ろせると,矛盾したように聞こえるかもしれまんが、左手を引き下ろした後の右手は自由に使えます。特にウエッジで、右手をこれも反時計回りに早く回してやると、スピンが掛かります。

左足の踏み込みと左腕の引き下ろし及び捻り戻しの同期が肝心です。尚、右で打ちに行くと方向性を失いがちですが、いくら強く踏み込んでも方向性がわからなくなる事がないので、方向性との共立も出来ます。

我流ゴルフ理論(3)AJ Bonar 腕の動きだけ

2009-11-20 07:38:59 | 我流ゴルフ理論
数年前,ゴルフチャンネルで彼のインフォマーシャルで良く流れていたので、興味がありました。同じ時期にゴルフマガジンでAJ Bonar の記事(英文)を読んだのがきっかけで、DVDを購入しました。

では、AJ Bonar のゴルフスイング理論はどんなものなのでしょうか?

はっきり言って、スイング理論ではありません。フェースをコントロール出来るのは手と腕の動きだけなので、その動きを意識するだけだと言う事です。

1 フェースは、インパクトでターゲットラインに対して90度を保てない。特にプロは、インパクト前後でトウがヒールより速く動いている。つまり、シャフトを軸に回転させている。このシャフトを軸にした回転がクラブヘッドのスピードにプラスされて飛距離をうむ。
2 この回転を与えるために、インパクトでは右腕の肘から先を反時計回りに捻る。(私は右利きです)

これだけです。

この右腕の動きが、Stack and Tiltと良くマッチします。Stack and Tiltではインパクトで両手を伸ばした状態で迎えるのですが、これは、右肘の絞り、右手のコックをインパクトでほどいておきなさいと言う事です。インサイドから腕が下りてきて(正確には左のリードで引き下ろして)インパクト直前で右腕がやや余裕がありながら伸びていると、肘から下の反時計回りの動きは、比較的簡単に出来ます。

右腕の絞り過ぎ、コックのし過ぎをしないことで、右肩がインパクトにかけて落ちなくなります。青木やセルジオの様な強烈なコックからのインパクトは、よっぽど腕力の無い人でないと出来ません。私の場合、ドライバーで飛ばそうとして体の動きが速くなったりすると腕が付いて来れなくなります。

イメージ的には、ほとんどノーコックで上げて,ダウンスイングの真ん中くらいで、右肘も右手もほとんどほどいて居る感じです。この辺は、田原 紘 と言うゴルフプロが同じ事を行っております。(私が読んだのは「実践50歳からのパワーゴルフ」)

AJ Bonar の一つの欠点は、左腕の動きの話が無い事です。Stack and Tiltでもなぜか左腕の動き(引き方)の話がありません。(本には出て来るのか?)唯一、後藤先生が左のリードと言う形で出てきます。

左のリードが無くなり、右手、右腕だけの感覚になると、結局インパクトで詰まってきます。そのため体を変に動かして詰まりを解消しようとするスイングするようになり、めちゃくちゃになります。

我流ゴルフ理論の骨格は、こんな所です。次からは、もう少し細かい技術的な考えを散発的に書いていきます。まずは、左腕の引き方からです。


追記(10-19-10):この理論で需要なヘッドを右手でどのように感じるのかの写真を追加しておきます。



右手を煽ってヘッドを返すのではなく、右上腕の反時計回りでヘッドが返っていくイメージがわき易くなると思います。

我流ゴルフ理論(2)後藤 修のスクェア打法

2009-11-20 00:49:48 | 我流ゴルフ理論
後藤 修先生(勝手に先生と呼ばせて貰っております。)は、ジャンボ尾崎、中島を指導した事があり、日本でも数少ないプロを教えるプロです。それも海外の理論等を輸入するのではなく、日本人に適したスイング理論を構築されております。Stack and Tilt を骨格としながら腰のリリースをについて懐疑的なのは、自分の体が硬い事もありますが、後藤先生の称えるインパクト、つまり、半身を踏ん張って腕をさばく感覚を大事にするためです。数年前に爆飛び 奇跡の300ヤード打法を手にしてから、バイブルのようにしております。(不敬虔な信者ですけど。)

では、スクェア打法とは、どういうものなのでしょう?

1 スイングの弧のインパクト前後で、フェースがターゲットラインに対して90度になるゾーンをつくる。(インースクェアーイン)
2 日本人のほとんどは、スライス体なので、最初はドローを打つ所から始める。
3 テイクバックは右足首より始動し、下から上に力を貯めるように捻り上げる。
4 トップからは左のリードでし、クローズに踏み込んだ左足で踏ん張り、腕を体の前でさばいてインパクトをする。腰や肩を回すのではなく、腕を振る。
5 インパクトしたら上体を立ち上げる(キレ)

素振りを大切にしており、これは非常に大事な事だと思います。また、クラブを反対に持った素振りなど、スピード、キレを大事にするドリル、縮んでいる腕や肩を柔らかくするドリルは非常にすぐれております。

この本は、スイングの基本的な体の動きが書いてあるだけで、基礎中の基礎しか書いてありません。そのうち続きも書くとあとがきで宣言しておられますが、既に9年経っているので、怪しくなってきております。(お年のようですし)本やサイトを参考にしていただければ分かりますが、後藤先生の言葉は、もう哲学です。もちろんゴルフ理論としても全体像がしっかりしております。

私のスイング理論は、形而上は後藤 修先生、形而下は Stack and Tiltで出来上がっております。

後藤先生は毒舌なので、日本のゴルフ界から再び干されている様子で、最近雑誌でも見かけなくなりました。最近は後藤塾オフィシャルサイトをチェックするのみです。不肖の勝手な弟子なので有料会員にはなっておりません。エッセイは、的外れな所もあるのですがエンターテイメントとしては楽しめます。アメリカが北京オリンピックボイコットをしていれば、今頃時代の寵児だったと思います。あくまでもゴルフの師匠です。政治や経済への視点には?もありますが,スジの通った生き方は尊敬しております。

肝心な腕の振り(動き)については、大切とは書いてありますが、この本の中では具体的な技術論は書いてありません。次回のA.J.Bonarで書いていきます。

我流ゴルフ理論(1)Stack and Tilt

2009-11-19 09:16:26 | 我流ゴルフ理論
ゴルフ始めた翌年(10年以上前)に、シカゴでアメリカ人インストラクターによるプライベートレッスンを一年程をとりました。今思えば、全くお金の無駄でした。私が初心者だった事もあり基本以外は何も教えてもらえませんでした。体型もパワーも違う事もあり,彼のスイングが参考になる訳でもなく、デトロイトに引越し疎遠になりました。

それ以来、全くの我流です。とは言っても、自分で作り上げた訳でなく、いろんな理論や技術論の寄せ集めて自分の感覚に会ったものを手当たり次第に試して、何年も試行錯誤しました。そして行き着いたのが、Stack and Tiltです。一年半程前に、Golf Digestで知り、直ぐにDVDを購入しました。、理論がシンプルです。残念ながらStack and Tiltを教えるインストラクターを近くで探したのですが見つからず、自己流でマスターを目指しております。

DVDの出来はお世辞にも良いとは言ないので、解説書が出るのを待っていたのですが、やっと出版されました。(Stack and Tilt の本 )評判も良さそうなので、早速注文しました。現在、楽しみに待っております。

では、Stack and Tiltとは、どんなスイングなのでしょうか?

Stack:まず,正面から見た体の中心線、両肩と腰の真ん中を結ぶ線(正目から観た背骨の線)が垂直である。そして、ここ肝心なのですが、この正面から見た背骨の垂直をスイング中に変えない。又,横から見た背骨の傾きもスイング中変えない。当然頭も中心線上であるが,スイング連られて回転をするので、頭を残す、動かさないとはちょっとが違う。

Tilt:スイング中ずっとStackしているために、感覚的にはバックスイングで左に傾き、フィニッシュでは反返った感じになる。

具体的にどのようなスイングになるのでしょうか?(私は右利きです。)

1 アドレスでは,やや左足に体重をかける。左足体重は、スイング中変わらない。
2 テイクバックでは、左肩を下に動かす。左腰も同様に下に動く。左膝はボールに向かって曲げる。(自然にそうなる)
3 手は体を離れ無いように、内側に引く。
4 テイクバックで右足(右膝)を伸ばすことで、腰の回転をし易くする。
(追記(4/30/10): 左肩を下ろす。背骨の軸を中心にテイクバックすると必然なのだが、感覚的にも下ろす事を意識する。)
5 左足を踏みつける感覚でダウンスイングを開始。
6 インパクトは、両腕ともアドレス再現。よって両手とも伸びた状態。
7 インパクト後、右足を押し込むように、腰をリリースさせていく。

左足体重なので、ギッタンバッコンな感じがしますが、ダウンスイングからインパクトにかけて左足体重を意識すれば、右に体重が戻らず、明治の大砲にならなくてすみます。トップに行くまでは、リバースピボットなのですが、Stackしている事で、上体が伸びないので、左足に体重を掛け続けられます。

私の場合、体が硬いので腰の動きを大きくすとつられて上体も動くので、7の腰のリリースは小さくするようにしております。この辺は、次回で話題にする後藤 修の「スクェア打法」とのハイブリッドな所です。

日本では、Stack and Tiltがどこまで浸透しているか知らないのですが、グーグルでもしてもらえば映像も一杯あります。