YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

アメリカ最高裁判所の判決

2015-06-28 21:53:12 | アメリカ政治
先週、立て続けに政治的に重要な判決が出た。一つは、ObamaCare の補助金を法律の文言を超えて合法とする判決、もう一つはアメリカ連邦レベルで同性婚を合法という判決である。

アメリカ最高裁判所は、現状に迎合する形での判決を出す方針になったようだ。

実質的な生活への影響は少ないが、少しづつ少しづつ蝕まれている様な感覚がある。人々は豊かになると政治は阿呆な事をしでかすようになる。政治はその国の人々の反映である以上、アメリカ全体が豊かさゆえにトチ狂った事が所々で勃発するのだ。

映画「グラディエター」で、コロシアムで人が殺されるのを楽しむ民衆にパンをばら撒くシーンがあるが、今日のアメリカのデジャヴの様だ。そんな時代からローマが滅びるまで何百年も掛かっているので、自分の中でも現実味が乏しい。

私に出来る事は、アメリカ国民となり比較的真面な人に一票を投ずる位しかない。

人物か、メッセージか

2015-06-14 08:52:22 | アメリカ政治
昨日、ヒラリーが改めて大統領選出馬のキャンペーンをスタートさせた。

大統領になるため(大統領として何をやりたいかは相変わらず不明)の戦略の柱は二つ。一つは女性である事。もう一つはポピュリズムを前面に出す事。

オバマの選挙キャンペーンスタッフを雇ったので、メッセージまで同じになってきている。

2008年までは、実力のある実務的な政治家として売ってきたが、オバマ政権下の国務長官として何一つ目立った成果が無かった。

オバマは、特に2008年ではそれまで無名であった事、黒人である事、カリスマ性で、"Hope and Change" のスローガンだけで大統領選を勝ってしまった。いろいろと怪しいエピソードもあったが、人の興味を引く経歴があった。

ヒラリーの場合、長年スポットライトを浴びているが、スキャンダル以外に興味を弾かれる話題が無い。そんな中でポピュリズムで支持層を刺激してそれぞれのグループに迎合した政策で票を稼ぐ戦略を選んだようだ。

極論すると、オバマの三期目を目指す訳だ。これが(オバマ政権、民主党の)選挙プロが結論付けたアメリカの状況であり、もし、ヒラリーが大統領になれば、アメリカはポピュリズムに毒されていることになる。