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Hillary、メールサーバー問題の本丸

2016-09-26 05:13:45 | アメリカ政治
アメリカ大統領選は、明日の第一回候補者討論会で最大の山場を迎える。

1年半前に発覚し、未だに燻り続けるヒラリーのプライベートメールサーバーを公務で使っている問題で、FBI が煮え切らない不起訴としている。一方で、FBI 捜査の資料や情報公開法に基づき、過去のメールが五月雨式に発表されている。(メールサーバーのデータは、ヒラリーが特殊なプログラムでキレイに消去している)

以前、ヒラリーは、オバマ大統領もそのサーバー上の彼女のプライベートメールアドレスに送信したことをコメントしていたが、オバマ大統領からのメール受信が公表され(内容は非公開)、オバマは、ペンネームを使っていた事実も明らかになった。

ヒラリーの機密漏洩の嫌疑で始まった一連の疑惑は、ホワイトハウス、オバマ大統領をも巻き込んだ根深い問題であった可能性が高い。仮にヒラリーが訴追されると、必然的に彼女の個人的なメールアドレスに機密扱いのメールを送信した人々も同罪となる。

非常に不適切な個人メールサーバーのセットアップを、少なからずホワイトハウスは知っており、適切な対応をしないばかりかアクシデンタルな共犯者になっている。

この問題に関し、ヒラリー不起訴でFBI捜査は一旦終了したものの、別の角度から捜査が再開されようとしている。ヒラリーは限りなく黒に近いのだが、一方で、メールの性質上余りにも広く、深く絡みあっているので、ホワイトハウスまで巻き込んだ一網打尽はないと読んでいる節がある。

シナリオとしては、何もなった事にする(取り敢えず、現在の状況)、トカゲのしっぽ切り、徹底的に再調査が考えられるが、その行方は、大統領選の行方次第という情けない状況である。