YS Journal アメリカからの雑感

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健康保険改革法案 アップデート 憲法違反?

2009-12-23 11:20:32 | アメリカ政治
アメリカ時間の日曜の夜、民主党が審議打ち切りの出来る60議席を確保し、Filibuster Proofとなったためクリスマスイブに上院での可決見通しとなりました。下院は既に違う法案を可決しているので、今後、上院案と下院案の擦り合わせが行わて統一された法案となり、下院、上院でそれぞれで改めて可決が必要となります。

現在、上院で共和党が法案可決を阻止するために、法案自体の違憲性を問おうとしております。問題点は大きく分けて2つ有ります。

1 政府が民間私企業(保険会社)のサービス(健康保険)購入を市民に義務づける事が出来るのか?

2 連邦の法案なのに、州によって格差があってよいのか?

2については、先ず審議開始の60票を確保するため、又、審議打ち切りの60票を確保するために、態度を保留する民主党議員票を確保する為に、かれらの出身州を優遇する改定を追加した結果です。アメリカ上院で民主党首脳部(ホワイトハウスも含めた)とこれらの議員の間に贈収賄行為が、白昼堂々と行われました。

下院案と上院案の主な違いは、下院は未だ政府運用保険(Public Option)の可能性が残っている事、上院案は中絶へ政府補助金の可能性がある事です。最終的に,上院での可決が必要なので、現在の上院案に近いものでないと、最終可決出来ないと言われております。(上院案が下院で通るかと言う話も有りますが、単純過半数で良いので民主党は比較的楽に出来ると考えているようです。)

木曜日の上院案の採決で今年は終わりそうですが,来年早々からまだまだ一悶着も二悶着も有りそうです。