YS Journal アメリカからの雑感

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釜本邦茂のシュート練習

2010-03-25 07:05:15 | 新聞、雑誌から
「釜本邦茂のニッポン FW 論」は、日経新聞、豊田泰光の野球コラム「チェンジアップ」と並んで、大好きなコラムだ。

もう、日本のサッカーはおろかアメリカのサッカーから25年も遠ざかっているので回顧的ではあるのだが、(1998年のアメリカでのワールドカップは一戦(スイス対アメリカ?だったかな)だけ観にいった)昔、西が丘サッカー場で見た釜本のことは忘れられない。試合よりもウォームアップ中シュート練習が凄かった。釜本本人は、軽く感触を確かめるようにシュートしているのだが、飛び方や、バーに当たった時の音が全く別物であった。

中学、大学(同好会)でサッカーをやっていた事もあり、大学時代は、日本リーグ、天皇杯、トヨタカップなど、結構、試合を観にいった。日本の一流選手、海外のそれなりの選手も見ている。西が丘での釜本のピュアーなパワーのディスプレイは、本当に迫力があった。技巧が上手い南米系の選手も結構見ているが、圧倒されたのは釜本のパワーだけである。

当時の西が丘サッカー場は、東京オリンピックの試合が本当にここであったのかと疑うくらい小さく、高校のグラウンドの様で、練習も試合も目の前で楽しめた事も大きかったと思う。(今はどうなっているのだろう?)

同じ頃に、横浜三ツ沢球技場で、金田 喜稔を直ぐそばで見たことがある。試合前の場外で、偶然私の横に立っていた知り合いと思しき女性ファンに、ジャージ姿で駆け寄って来たのだが、全身がゴムで出来ているような感じであった。こんな人その後も見た事が無い。世界で通用するドリブルの切れのよさは、こんなところから来ているのだと、納得したものである。

自分の想像を超える身体能力を見れるのは、プロスポーツ観戦の醍醐味である。(どちらも最後までアマでしたけど)

釜本は、その後国会議員になったりしたので、人間としてスケールの大きな人だったのであろう。その当時、世界の一流のサッカー選手だった事もあり、日本サッカーの将来を真剣に考えている人の分析、洞察が面白くない訳が無い。単刀直入なのも良い。

現在の代表チームのメンバーを知らないばかりか試合も観た事も無いのに、このコラムを通じて日本のサッカーの問題点がはっきりと分かる。

ワールドカップが近づいた事で、サッカーが話題になる事も増えるだろうが、「釜本邦茂のニッポン FW 論」や釜本のコメントは見逃せないと思う。ベスト4は夢のまた夢だと思うが、代表チームには価値のある試合をして欲しいものだ。