YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

ふしぎな岬の物語

2015-01-24 08:16:11 | 映画
琴線に触れる場面はある。それだけの映画である。

演技として成立してたのは、父娘役の笹野悦史と竹内結子だけ。海外在住の私にも分かる様なキャスティングのギャグもあるので、もう少し微笑ましく鑑賞出来るのかも。

日本出張帰りの飛行機で観たのだが、選択ミスだったかも。

フランス週刊新聞「シャルリー・エブド」襲撃テロ

2015-01-13 09:45:12 | 雑記
偶発的な事件には必然的な背景があり、必然的な対処は偶発的な恣意によって事態は悪化する。

今回のテロで、イスラム過激派への根本的な対応が変わるような気配がある。もし、もう一つダメ押しの事件でも発生したら、ヨーロッパ各国の移民政策が国粋的な方向へ大きな転換をするのは間違いない。

追悼デモ行進の報道で、ヨーロッパ各国のトップのなかにイスラエル首相の姿があったのは意外であった。その上、パレスチナ大統領もいる。宗教で括ると根本的に間違うような気がするが、イスラムの名を借りたテロ組織の活動は、キリスト教、ユダヤ教に限らず、本来のイスラム教にとっても脅威へと変貌を遂げ、容認出来なくなってきているようだ。(パレスチナもある意味テロ組織なので皮肉ではある)

デモ自体には実質的な意味は無いが、アメリカの顔が無いのはいただけない。今回は珍しくホワイトハウスもそれなりの人物を参加させなかったミスを認めている。

アメリカ(と言うかオバマ政権)の無関心振りは、イスラム過激派にとっても、ヨーロッパの右翼にとっても、それぞれの正当性を強くさせる意味があり、未必ながら多大な悪影響を及ぼすだろう。

世界は、よりそわそわするのだ。

大規模なテロ活動がある度に、資金源の事を思う。今回のような山猫的な事件も、セルと呼ばれる活動拠点が世界各国に点在しているとするとそれなりの資金が必要であろう。

大掛かりなところでは、イスラム国、パレスチナ、リビアやアフリカでの大規模な活動の資金はどこから来ているのだろう。

イスラム国は占領地区の原油をブラックマーケットで取引していると言われているが、本当だろうか?未だにテロが起きていないサウジを筆頭とする産油国が、自国でテロ活動させないために資金を提出してると言うのは本当だろうか?

石油の取引以外にも、武器の調達等はどうなっているのだろう?

"Follow the money"、実は意外なところにウィークリンクが存在しているのかも。

実は、みんな分かっていて、何らかの(正当な)理由で手を出さないだけなのかも。うーん、陰謀説にのめり込みそうなので、この辺で。

2014 アメリカ自動車販売数

2015-01-10 10:48:55 | アメリカ自動車業界
16,531,070 昨年比6%増である。

景気循環型である成熟産業としては上出来である。去年の8%増と併せて考えると、非常に好調であったと言わざるを得ない。

それにしても、高揚感がない。

今年も原材料不足、キャパ不足の話がなかったので、自動車関連業界全体としては十分な生産能力があるのであろう。2006年のピークには戻っていないので、2008年から6年を経てやっと元に戻ったイメージ。

OEMではFCA(クライスラー)とNissanが好調である。両社とも魅力的なモデルを連発してリリースしている。特に、SUVでのラインナップが良いので、来年も頑張れそうだ。

ユーロ安なので、北米現地生産が日系に比べて遅れているヨーロッパ系が、怪我の功名で売り上げを伸ばすかも。去年も、BMW、ベンツ、アウディは伸びている。(VW全体としては微減)

個別車種ではこれと言って目立ったものがない。日系売れ筋では、カムリ、アコード、シビック、アルティマは堅調だし、CR-Vのバカ売れは継続中、ローグ、RAV4も順調。

ハイブリッド、電気自動車も技術的には一服しているし、それ以外に革新的なものは出てきそうにないし、新たなセグメントの誕生や、数年前にブレークした小型SUVのような事もなさそう。


まあ、2014年は微増の予想をしていたが外れであった。今年は横ばいの予想をしておこう。

自動車販売数と、GDP、株価、金利とかの関連性がどうなっているか知らないが、過去の知見が役に立たなくなって来ている。低金利はいろんな分野でノイズとしてランダムに影響を与えていると思うのだが、ノイズだけに予想が難しい。

よって、好況感がないままアメリカ経済は堅調に推移し、自動車販売への影響はニュートラルであろう。

と言っても、車ローン不良債権化がゆっくり進行しているので、もし、特にサブプライムへの貸付が細るリスクがある。

一方で、歴史的な原油暴落によるガソリン安は、販売数より売れ筋に大きな影響を与えるだろう。景気上昇の気配があると、アメリカン自動車マーケットは大型車へのシフトが必ず起こることもあるので、相乗効果で顕著な変化がありそうだ。


関連エントリー

2013 アメリカ自動車販売数 (12-30-2014)

Surface Pro 3 使用レポート

2015-01-06 00:07:14 | 雑記
2月から仕事環境が大きく変わるので、現在準備中。

コンピューター関連用品については選択の自由度が高いので、マックかウインドウズかを悩んだ末、ビジネスなのでウインドウズを選択。仕事では与えられたウインドウズをずっと使っているが、個人用はずっとマックだったので大決断であった。

これまで、仕事用と個人用は完全に分かれていたのだが、クラウドの利用等で一台のマシーンで使い分けがキッチリ出来るので、最初から兼用にしようと考えながらの選択であった。(こういう意味でも自由度が高い)

出張も多いので、先ずはラップトップ一本に絞って検討を開始。

スマホは当然のように iPhone を使っているので、当初マック生態系での統一を考えていたのだが、iPad を持っていないので、マックブックにすると、現在の PCラップトップ+iPhone と代わり映えがしない。

そこで考え始めたのが、Surface Pro 3

数ヶ月前、家内のラップトップがご臨終となり、ノンタッチスクリーンのウインドウ 8.1 のラップトップに買い換えた。ウインドウ 8.1 は、タッチスクリーンを前提に設計された OS なので、ノンタッチスクリーンのラップトップでは、見慣れない上に、操作性がイマイチの印象が強かった。

あちこちの店頭で Surface Pro 3 デモ機を試しているうちにタッチスクリーンの操作にもなれ、ブラウザーマシーンとしてのタブレットの使い勝手の良さに惚れ込んでしまった。

Surface Pro 3 は、元々ラップトップの代用(置換!?)出来るコンセプトが売りなので、純正キーボードカバーには違和感があるものの、正当なウインドウ 8.1 コンピュターでもある。

問題は、メインコンピューターとして使えるかどうかである。スペック的には全く問題が無くドッキングステーションを使えば、周辺機器(キーボード、マウス、DVD、プリンターはWifi)の接続、モニターの二台使いもコネクターがあれば全然問題無さそうであった。(YouTube にデスクトップとして使っている人が何人も登場している)

個人的にも仕事でもゲームはしないし、基本的にコンピューターに過大な付加を掛けるような場面は考えられないので、Surface Pro 3 に決定。念の為、CPU は最上級の i7 (必然的に 8GB)で 256 GB を購入した。

パソコン黎明期が大学時代と重なり当時から普通に使ってたので、コンピュターには詳しいと根拠の無い自信があったのだが、ちょっと目を離した隙に置いてきぼりにされたままで、何周遅れているかも分からない位の周回遅れの IT 無知であるのだが、時期尚早の不完全使用レポートは以下の通り。

先ず、ハードドライブがソリッドなので、HDに比べると動きが軽い。

1. Windows 8.1
タッチスクリーンを覚えたら止められない。マイクロソフト独特の操作を覚え切れていないのだが、プログラムとアプリが混在しているスクリーンは必要情報が常にモニター出来てよろしい。

2. OneNote
手書きでしか考えがまとまらない私にとって、これが一番重要な機能かも。段々と字が大きくなり紙が足りなくなる所までコンピューターで実現出来る日がくるとは思ってもいなかった。

3. OneDrive
家内のコンピューターの時から、どうしても自分流での同期の方法が分からない。直感的に理解出来ないのがウインドウズだと、自分に言い聞かせている。仕事用は 1TB あるので暫く心配ないが、個人の無料分は 5GB しかないので、OneNote 以外は別のサービスを考えるかも。

4. Office 365
今年から仕事で使っているし、ファイルをコンピューター内のドキュメンツに入れているので、特にこれといった違いは無いが、Outlook と iPhone の同期振りには感動してしまう。(こんなの当たり前?)

5. Tablet
よく言われることだが、やはり、ちょっぴり重たい。Kindle app を入れたのだが、本を読む意欲が湧く事はないだろうなー。(アプリの出来もイマイチ)

6. Laptop (Keybooard Cover)
全体を浮かせるとボードがフレックスするので、タイプしにくいし、トラックパッドも強めに押す必要あり。人によっては Bluetooth キーボードを使う人も居る様だ。

7. Desktop
モニター2台設定、一台は Surface Pro 3 の画面そのもの。(3台別々画面も楽勝だと思うが、この辺が私のキャパのようだ)

ウインドウズを積極的に選択する日がやって来るとは思ってもみなかった。

ウインドウズは仕事でしか使わなかったので、こんなに使い易くなっているとは想像してなかった。Surface Pro 3 はマイクロソフト製なので、ウインドウズとの相性も問題無さそう。

仕事、プライベート兼用で、一台で3役(デスクトップ、ラップトップ、タブレット)の利便性はかなり高いが、ここまでの結論。

ほめる文化の功罪

2015-01-05 00:23:50 | 教育
アメリカ流のほめて育てるやり方は、大半の子供たちにとっては、叱って育てるよりは効果が高いと思う。

豚もおだてりゃ木に登るで、能力以上の結果が出る事がある。しかし、キチンと叱られた事がないと、人としてのバランスが悪くなり、大人になって厳しい状況に置かれると言い訳ばかりのになる可能性が高い。特に、頭が良く、成績も良く、素行も良い子はスポイルされること間違い無しだ。

この様なひ弱な輩が、政治の世界に入ったりすると大変なことになる。結果とか、効率とかではなく、言葉で捏ね回すだけの仕事をするのだ。特に、リベラルのイディオロギーに毒されていると目も当てられない。オバマ政権に群がったのはこんな輩ばかりだ。

学校を出て、政府機関とかで働いたりして、オバマ政権で実力以上のポジションを得たのは良いが、空虚な発言を繰り返すだけだ。典型的な例がこの人。(てんぱった顔 (9-7-2014))

最近の大学教育はこの手の輩を大量生産しているが、オバマ政権が終わると過剰になるだろう。高学歴リベラルの食い詰め浪人の大量発生だ。この人たちは、そうなったら、そうなったで、コミュニティーオーガナイザーとかインテリ穀潰しになるのだ。

親の圧倒的な権限で、子供を厳しく叱る事は絶対に必要だ。(私は、体罰について、特に男の子へは、肯定的である)子供は5歳頃までは、ある意味動物と同じだと思う。

一番肝心なのはバランスであり、現代で子供に厳しく接せるのは親しかいないので、重要な役割として感情的にならずにやるしかないと覚悟している。

褒めてばかりの育て方は、甘いばかりの料理の様なものだ。ほんの少し塩味が無ければ料理は耐えれないものになる。子育てもそんなものではないか。

教育論は難しい。我が家でも意見が一致しているわけではないし、私が叱った事が、トラウマになる可能性だってある(娘は怒られたとしか思っていない様子)。でも、頭の良さを無駄遣いしている可哀想な人々を見ると、親の教育が透けて見える気がしてならない。

The Interview

2015-01-04 00:41:42 | 映画
金正恩第1書記暗殺を描いたコメディ映画を制作したソニー米映画子会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)へのサイバー攻撃は、北朝鮮の犯行と FBI が断定し、オバマ大統領は経済制裁の大統領命令に署名をした。

但し、北朝鮮は関与を全面否定しており、解雇された元社員によるハックという噂もある。

公開中止宣言、相変わらずノリの軽いオバマの公開を鼓舞するコメント後に公開を決断したりして、ソニーの右往左往振りには、目を覆うばかりだ。

北朝鮮が映画侵入阻止に躍起になっているニュースもあるし、FBI、ホワイトハウス、北朝鮮、その上、中国、ロシアの関与も取り沙汰されているが、映画の内容からすると、個人的には解雇された元社員のハックの方がずっと収まりが良い。

もし、サンバー攻撃騒動がなければ、正当な泡沫二流コメディとしての運命を辿っていたであろう。迷作 Hot Shots! とは出来が違う。

あらすじは、金正恩がアメリカで人気の芸能インタビュー番組の大ファンであり、出演を承諾する。番組作成の為、司会者とディレクターが北朝鮮に招待される。CIA は、この二人に金正恩暗殺を強要する。ドタバタ喜劇が展開した後、最終的に金正恩が爆殺され、北朝鮮に民主主義の兆しが訪れるという顛末である。

何箇所か笑える場面はあるのだが、数の数え方が日本語だったりするシーンとか、アジアの国々を区別出来ない勘違い系入っていたりして、低予算振りを暴露している。

映画は論外、ソニーの対応はお粗末、調査不完全な状態で経済制裁までやっちゃったオバマ政権は時期尚早で拙攻、実際に起こっている事の方がパロディの様相を呈している、何とも不思議な国際紛争である。

言論の自由を守るという、近所の良く行く映画館の心意気で、入場は無料、いつものラージコーラ、ラージポップコーンのコンボ #1 が$10.75。

日本での公開がどうなるのか知らないが、タダじゃなければパス。

4年前と同じ!?

2015-01-03 01:28:23 | このブログについて
一年の計とかを殊勝に考えるのだが、お正月だからと言って目新しい事を思いつく訳でもなく、仕方なく過去の決意を振り返ってみると、全く進歩が無い事に唖然。

去年の正月に決意したポッドキャストは、ソフトの使い方にまごまごしているうちに尻切れトンボになっているし、4年前の誓いは実現しないまま、ダラダラとこなしている状態だ。

ここ数年行き当たりばったり人生のフラクタルだ。

冷静に分析すると、ポッドキャストの様に始めようと思ったことが出来ないのは怠惰以外の何物でもないのだが、4年前の目標は一年という時間軸で考える方法論に無理があった。自分としては機が熟したとの思いもあった様な記憶がある。期限を緩やかにする事で、得意の自分への甘さが露呈するのを嫌った節もある。

仕事、ゴルフ、自己表現手段、結局、生きていくために必要な事と生きている事の意義の二点に終極するのだ。私の場合、境界線がスッパリあるわけでも、全然無いわけでも無く、滲む様に存在している感じだ。時として、やっている事の意味が反転したりして、相変わらず混沌とはしているのだが。

今年は仕事で大きな変化があるが、基本的なスタンスは変わらない。でも、折角節目のお正月なので、今までより何事も少しだけでも真面目にやることを今年の決意としよう。


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