YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

本屋の逆襲

2009-10-31 07:39:30 | アメリカ経済
ウォルマートのアマゾンアタックで、ウォルマートがベストセラーを破格の値段で提供す事をお伝えしたが、その後の展開について面白い記事を見つけたので紹介します。

現在、ウォルマートのウェブページでベストセラー(になるであろうと評判の高い)の予約受付を行っている。価格は、小売り希望価格の約3分の1(新刊$28が$9)である。アマゾンもこの価格に追随している。

普通の本屋がこれらの新刊を仕入れると小売り希望価格の半分($28が$14)なので、既存の本屋は、なんとウォルマートやアマゾンから仕入れを考えて大量の予約を入れているらしい。予約開始2週間目にしてウォルマート、アマゾン伴にこれらベストセラーの予約販売オーダー当りの上限を、それぞれ2冊、3冊にした。

ウォルマートの本安売りの話を聞いた時に、出版社をいじめ抜いて格安でも儲かるようにしているのだと考えていたが、実際は赤字でのプロモーションだったようである。

ただ、ウォルマートはこのウェブページの予約販売プロモーションで本の予約をした顧客への他の商品の販売も増えているとコメントしている。

仕入原価を割る様な売価は、思いもしなかった事を引き起こす例であろう。

This Is It

2009-10-30 13:31:49 | 映画
誰でもムーンウォーク練習した事ありますよね?知ってますよ。(特にマイケルジャクソン世代の人は)

This Is It 観てきました。ドキュメンタリーとなっていますが、立派なエンターテイメントに仕上がっていました。基本的にリハーサルを撮影したものなので、スパースターというより、細やかな心遣いや音楽のセンスあふれるマイケルが映し出されておりました。

リハーサルでもこんなに素晴らしいので、ツアーはコンサートというより一大スペクタクルという感じのショーになったと思います。但し、ツアーがどんなに大成功していたとしても、マイケルが現存していればたいした興味は湧かなかったと思います。私はマイケル世代ではありますが、カジュアルな一ファンに過ぎません。死んだ事でマイケル伝説は始まっているのです。

マイケル本人が観客の聞きたい曲をということで選曲しているので、地球環境の事を歌った新曲(?)一曲を除いて、全部知っている歌でした。アレンジもオリジナルに近いものばかりで、懐かしい中にも決して失われないホップ感が満ちておりました。歌も踊りも軽く流しているのですが、それでも特に踊りは驚異的なものがあります。50歳だったなんて信じられません。

ミュージシャン、ダンサー、コーラスとも当たり前ですがみんな一流です。ダンサーの一次予選の場面では、応募者全員何の指示もないのにミュージックビデオの踊りを揃ってやっておりました。コーラスにも、初めて人前で歌ったのがマイケルの歌だったという女性がおりました。こんなところにもマイケルが世代を超えたスパースターである証があります。

ミュージシャンではギタリストにびっくりしました。Orianthi Panagaris という24歳金髪の(マイケル世代なので、パツキンと言いたいところです)それも美形のオーストラリア女性でした。Beat It 等の有名なソロを楽々とこなしておりました。世界は広いですね。

マイケルが何年か前のテレビ番組で往年の素晴らしいパフォーマンスをした後で騒ぐ観客に向かって、You haven't seen anything, yet. (君たちはまだ何も見ちゃいないのさ)とコメントしおりましたが、あながち嘘ではありませんでした。なんで覚えているかというと、マイケルが裁判沙汰や財政が厳しくなっていたときで、歳も取りツアー等も全然していない時だったので、負け惜しみにしか聞こえなかったからです。でも、このセリフ自体は非常印象が強く、何かちょっと上手く言った時にもっとやれるんだという励ましの意味で、自分自身に言い聞かせておりました。

感傷的な上に、懐メロ趣味が入っている事は否定出来ませんが、観に行って損はないと思います。映画館のよるのかもしれませんが、もう少し音量が大きければもっと楽しめたと思えるのが残念です。

入場料は$9.50、ラージコーラとポップコーンのコンボが$9.75でした。

ジャーナリズムとオバマ大統領

2009-10-29 11:15:13 | アメリカ政治
朝日新聞はやっぱりオバマ大統領が好きとしか思えない記事を読んだので貼付けておきます。この記者が言っている事は正しいのであるが、ホワイトハウスの品のなさで指摘したように、アメリカの報道機関に対してホワイトハウスやオバマ大統領自身がやっているエゲツナイ事を認識していないとしか思えません。

まず、なんで朝日新聞の東京編集局にいてオバマ大統領がジャーナリズムの危機を心配している事を記事にするのかがよくわかりませんが、オバマ大統領のカリスマ性とレトリックの上手さは、まだまだ日本では人気が高い証拠でしょうか。

オバマ大統領訪日の日本での報道が今から楽しみです。突っ込みどころ満載になりそうです。

Filibuster

2009-10-28 12:36:46 | アメリカ政治
テッドケネディーの偽善で、テッドケネディー(というか民主党)がなぜ上院の60議席目(計100議席)に死ぬ間際まで拘った事を書きました。で、60議席を持っているとなぜ、法案が通るかという議会運営の事については、はっきり理解していなかったので、改めて調べてみました。

上院で60の賛成(100分の60)があると審議打ち切りが出来、強制採決に持ち込める規則がありました。これを阻止する事をFilibusterと呼ぶそうです。元々、Filibusterはスペイン語源で審議妨害の意味があるそうです。

今回の健康保険改革に関して、法案審議の最初からFilibuster Proofという言葉が繰り返し出てきておりました。民主党は、60議席を確保して上院で強行突破を最初から考えていたようです。

が、ここにきて、民主党内も分裂気味になってきました。政府運用の健康保険を設けるかどうかで意見統一が出来ません。骨格となる上院の委員会案では、政府運用保険をしない事で、共和党委員の一人が賛成に回って、一応超党法案というカッコはついたのですが、その他の委員会案と統合しているうちに、確信犯的に政府運用保険が復活してきました。既に賛成に回った共和党委員も反対を表明しており、民主党中道の2議員も反対表明をしております。

一方で、政府運用保険は各州の選択肢がまだ残されている事、加入義務への強制力が弱い事などで、民主党の中でも左翼にとっては生温いという事で、反対を表明する議員も出てきております。

結局どっち付かずでFilibuster Proofには至らない様相を呈してきました。今更ながらにオバマ大統領の指導力不足を批判する声が民主党の中からも再び出始めました。

いろいろ矛盾だらけの法案だし、中身を詳細に討議すると永遠に紛糾する事は間違いありません。一つの例として、政府運用保険で中絶出来るのかと言った、カソリックの人々には重要な問題も含まれています。Filibuster状態になれば、理論的にこれらの討議を永遠に続けられます。

オバマ大統領と民主党首脳陣は、民主党(というか革新左翼)の何十年もの悲願であった健康保険改革法案が成立が目前にあります。法案内容的には多少曖昧であっても、政府運用の保険を盛り込めば、究極のゴールである政府独占の健康保険提供(Single Payer System)への道が出来ると考えております。

政府独占の健康保険提供(Single Payer System)への道筋が出来る事こそが、今回の健康保険改革で揉めている本質です。つまり、政府が健康保険ひいては市民の健康、生命をコントロールする事に対する賛否です。

まだまだ予断は許しませんが、オバマ大統領と民主党首脳陣の暴走にストップが掛かりそうな気配が濃厚になってきました。

H1N1 予防接種騒動記(?)

2009-10-28 05:51:01 | 雑記
月曜日の朝、H1N1の予防接種が無料で受けれるという事で、現在住んでいるCounty(郡)の保健所(? Department of Public Health Wayne County)に娘2人を連れて行ってきました。今回は、幼子(生後6ヶ月以内の家族)、6ヶ月から24歳、喘息持ちなど健康状態が悪い大人、医療関係者、警察官、消防士に限り接種出来るという事でした。多分、保健所でのH1N1予防接種の初日みたいで、テレビ局の取材がそれも2局きておりました。

先着順で8時から受付との事だったので、ほぼ8時に到着。既に午前中分は一杯という事で、12時からの申し込み用紙を貰って娘を学校に送って帰宅。11時過ぎに娘を学校で拾って、マックのドライブスルーでランチを買って食べながら保健所に12時に到着。既に待ち合い室には結構人がいて、申込書を出したら自分たちの前に並んでいる人の申込書の束を見せられた上、注射出来る人(資格がある看護婦?)がランチ中で、開始は12時半との事。12時半位から三々五々と看護婦さんがランチから返ってきて結局始まったのが、1時。

結局、20人くらいのを3人の看護婦でやるのに50分位掛かって、1時50分に終了。娘を再び学校に送って行きました。10歳以下については4週間後にもう一度接種(今回と同じものだそうです)が必要との事、次は予約していこうと決心しました。

保健所では、通常のインフルエンザ予防接種等も無料で提供しているはずですが、今回のH1N1の様な事態は経験が乏しいみたいで、職員が多い割には要領を得ず、指示や作業を非常に非効率的でした。

H1N1予防接種については、従来のインフルエンザ予防接種に比べると危険性が高いとの噂もありますが、24時間以上たった今の時点でうちの娘(9歳、4歳)はいつもと変わりません。


アメリカ新聞発行部数の激減

2009-10-28 01:29:45 | 雑記
この半年で、アメリカ全体の新聞発行部数が10%以上減ったそうです。

要因としては、不況とインターネットの普及が挙げられています。不況に関しては、販売部数減のみならず、広告収入減で有力地方紙がいくつも倒産しています。インターネットの普及についても限られた広告を奪い合っていると考えられます。

現在、新聞社が生き残りをかけてインターネットとの融合をいろいろ試みているみたいですが、どんなものが出て来るのか興味津々です。私の頭では、eBookやアマゾンのキンドルの様なディバイスでデータを更新する事で、紙媒体をなして印刷、流通を省いてコスト削減くらいしか思いつきません。デトロイトでは、有力紙が宅配を隔日にして宅配サービスが無くなりそうな気配です。

慣れているかも知れませんが、やっぱり紙でこそ新聞、その利便性は捨てがたいものがあります。古くさいのでしょうか?

2012

2009-10-26 12:12:40 | 映画
1999年ノストラダムスの大予言を乗り切った世代としては、2番煎じな感が否めません。マヤ文明の天文学に根拠ありと言う事ですが、人類滅亡はやっぱり激しく琴線をかき鳴らすものがあります。

で、映画ですがアメリカ11月13日の金曜日に公開されます。公開日の意図は分かるのですが、オカルト映画ではないので、ちょっとセンスを疑います。(オカルト映画か?)当日無理でも、封切りされたら直ぐ観に行く予定です。日本では11月21日公開予定の様なので、一足お先という感じです。

予告編を観た感じでは、大スクリーンで観たい類いの映画ですね。"Independence Day"や"The day after tomorrow"を撮った監督との事なので、予想は出来るが期待出来そうです。

触手の動く映画が無くて、2ヶ月程映画館に行っていないので、バターをかけたポップコーンが恋しくてたまりません。

2012オフィシャルサイト

オバマはアメリカが原爆投下国という事実に耐えられない

2009-10-25 11:56:28 | アメリカ政治
オバマ大統領は、アメリカが唯一の原爆投下国である事実を受け止められないと思う。よって、絶対に広島、長崎の訪問など出来るはずが無い。

昨年、ナンシーペロシ下院議員が当時の河野洋平衆議院議長と広島を訪問した映像を見た記憶がある。河野洋平は、日米両議会議長による初めての広島訪問に意義を見出していたが、ペロシは終止居心地の悪い顔をしていた。ペロシこそ超左翼でオバマの師匠みたいなものであるから、オバマも本質的には同じだと思う。

左翼革新系の彼らは、一様に軍隊、戦争に嫌悪感があるので、過去の出来事に対してもどう対処していいのか、腹が決まっていないと考えざるを得ない。特にオバマ大統領に関しての証左としては、アフガンで捕獲したキューバ基地の捕虜収容所を何の次善策も無いまま、就任直後来年1月までに閉じると宣言している事と、戦争捕虜と考えられているのにアメリカ本土で市民裁判を行う事があげられる。又、アフガン増兵問題についても決断を延ばし延ばしにしている事があげられる。

アフガン問題については、先日訪日していたゲーツ国防長官がメディアを通じて、即断をするようにオバマ大統領に圧力をかけている。軍部は、ホワイトハウスに対して不満が溜まっていると伝えられている。ゲーツ国防長官はただ一人ブッシュ政権から引き続き任にあたっており、この事実からも民主党内に軍部を掌握出来る人物がいない事を物語っている。

オバマ大統領は日本でも引き続き謝罪外交を行うだろう。それはアメリカにとっても日本にとっても不幸な事である。

ホワイトハウスの品のなさ

2009-10-24 23:23:06 | アメリカ政治
アフガン問題、経済問題等、政権として緊急にやらなければならない事には事欠かないのに、FOX NEWS(アメリカ5大ニュースネットワークのひとつ)や商工会議所やに対してチンピラの脅しとしか思えない様な発言が、ホワイトハウスから次々に飛び出している。オバマ大統領も例外ではなく、インタビューで自政権に批判的なFOX NEWSについて批判的なコメントをしていた。

まず、FOX NEWSに対するホワイトハウスのコメント等は、言論、報道の自由をも踏みにじるもので、さすがに親オバマの他のニュース報道機関も反発をした。現在、アメリカには、5つのニュース報道ネットワークがある。従来の3大ネットワーク(ABC, CBS, NBC)にケーブル系のCNN, FOXである。ホワイトハウスの取材では、効率化のため共同取材、配信を行っているのであるが、ホワイトハウスからFOXを外せとの要請が出された。結局は5大ネットワークの反発で、実施されなかったがホワイトハウス内で誰も要請自体を止めれなかったところに、オバマ政権の本質を露呈させていると思う。

FOXは、オバマが民主党の大統領候補選に出馬した時から批判的な報道が多く、報道以外の意見番組では完全に反オバマ、反オバマ政策になっている。就任以来テレビに出ずっぱりのオバマ大統領であるが、FOXのインタビュー要請は無視している。反対意見に対してこのようにあからさまな圧力をかけるのはトチ狂っているとしか思えない。

オバマ政権の政治基盤である組合、訴訟弁護士、環境政策推進派は、基本的に事業主の集まりである商工会議所と対峙関係にある。オバマ大統領が進めている健康保険改革、炭素税、組合に有利な組合法への変更等については、商工会議所は反対の立場を取っている。商工会議所にたいしてホワイトハウスへのアクセスを制限する事をほのめかしていたりする。商工会議所への脅しに影響されたのかナイキ、アップルは数週間前に脱会している。

これらのあからさまな脅しはCulture of Corruptionの中でも、オバマと主席補佐官がシカゴ政界出身である事から、Chicago Wayと批判されている。シカゴは有名なキャングのアルカポネが活躍したところでもあるし、政界でも元知事が汚職で服役中、前知事が同じく訴追中という政治風土があり、オバマ政権がまさにこれらのやり方を踏襲しているという分析である。的を得てると思う。

また、就任して既に9ヶ月経っているのに、オバマ大統領は未だに二言目には、自分に不利な状況はブッシュ政権から受け継いだものだとの発言が止まない。

オバマ政権は自分達の信じる方針だけを強引に進めたいだけである。よって反対意見はどんな手を使ってでも黙らせるつもりのようである。その上、改善しない状況についてはブッシュ政権のせいにするだけである。(上院議員時代に自分が賛成した法案も批判するという矛盾も出てきている。)

オバマ大統領は11月に訪日するが、政権の方針だけでなくダーティーなやり方も理解したうえで交渉に臨まないと禍根を残す事になると思う。以前にも書いたが、オバマ政権にとって外交問題は基本的にどうでもよいのであるから、都合に振り回されないようにすべきである。

裏庭の紅葉 2009

2009-10-24 10:28:14 | 雑記


ミシガンに限らず、秋はもの悲しくなるものですが、いろんなところで見れる紅葉は素晴らしいものがあります。メープルを中心にいろんな広葉樹があり、燃える様な赤、自分も一緒に溶けてしまいそうな黄色、特に紅葉している森の中に入ると心が彩どられる様な不思議な感じになります。

紅葉にも当たり年があり、今年はどちらかというとハズレの様な気がします。写真はうちの裏庭の紅葉です。上手く撮れるチャンスを狙っていたのですが、結局天気に恵まれませんでした。昨日からの雨で、これらも散ってしまいました。

Food Stamp

2009-10-23 05:10:12 | アメリカ政治
アメリカでは、Food Stampと呼ばれる政府発行の金券が、生活保護の一環で低所得者に支給されている。

びっくりしたのは、今年7月時点で受け取っている人が3、590万人いるという事である。アメリカの人口が30億7千万(正確には今日時点で、307,758,655)なので、11%以上の人、扶養家族を含めるともっともっとの人が、政府の食費助成に頼っている事になる。月額は最高で一人当たり$200であるが、それにしても大変な人数、額である。

娘が通う公立の小学校でも、ランチメニューが発行されるたびに所得が低ければ助成が得られる事がいつも記されてあるので、国レベルだけで無く州レベルでも食費の保護がある。

個人的な経験としては、もう15年くらい前にスーパーのレジでちょうど自分の前に並んだ人がFood Stampを使っていたのを一回見たきりである。身なりも普通の感じの子連れの黒人女性だったのを覚えている。それ以来は見た事が無いので、このデータを見て、本当に衝撃を受た。

受給者数は、一年前に比べて、6百80万人、23%も増えている。経済状況が厳しくなったのは理解出来るにしても、際限のない拡大である。本当に11%の所帯が政府による食費補助がいるのだろうか?

この金券は食料品購入のみに使える事になっているのだが、換金して(食料品小売り店で違法に換金するところがあるらしい)ドラッグ買ったり輩もいるそうだ。





医療用マリファナ

2009-10-22 13:01:01 | アメリカ政治
現在、アメリカでは50州のうち14州で医療用マリファナは合法なのだが、連邦レベルでは医療用に拘わらず違法である。今週、オバマ政権は連邦検察に対して、医療用マリファナに限って捜査対象がら外すように指示を出した。簡単に言うと、これら14州ではマリファナ(医療用に限ってとあるが基本的には骨抜き)をやっても捕まらないということである。(未成年はこの対象外)

14州の中には、当然カリフォルニアも含まれている。(知らなかったが、ミシガンも、ちなみに残りの12は次の通り。アラスカ、コロラド、ハワイ、メイン、メリーランド、モンタナ、ネバダ、ニューメキシコ、オレゴン、ロードアイランド、バーモント、ワシントン)

医療用としてもマリファナは、痛み止めそれも末期がん患者などに限って許されているのだが、カリフォルニア州ではストレスや不安感を訴えると、医者が処方箋を出してくれる。テレビの隠しカメラ取材で、診察費用$240を払って簡単に処方箋を入手していた。販売実績は、既に医療用マリファナの推定消費量を大きく上回っており、ロスアンジェルスでは、スターバックスよりマリファナ小売店の方が店舗数が多くなっているとの事だ。

これを機会にマリファナの合法化を進めようという意見も強くなっている。メキシコのドラックカルテルの最大収入はアメリカでのマリファナ販売で、合法化によって商売が成り立たなり、最近激しくなっている国境でのドラッグ絡みの犯罪が減るという予想もある。財政難のカリフォルニア州では、マリファナ小売店の納税に期待しているという話もある。

一方で、マリファナがそれだけで収まらず、ハードドラッグ(例えばコカイン)へエスカレートしていく可能性が高い事も実証されている。タバコより依存性が低いと言う説もあるが、これも否定されており、反対意見が多数を占めている。簡単にマリファナ購入出来る大人が、未成年に違法転売しハードドラッグ購入資金にしている例もあるという。

昨年暮、ある日系自動車部品工場で、首切り目的で一斉ドラッグ検査をしたところ、3割からマリファナ陽性反応が出たそうである。公表日前に結果破棄を条件として自主退職を募った所、全員辞めたそうだ。完全に違法である州でもこんな感じなので、娯楽ユーザーは身近にいくらでもいそうだ。

ノリピーも復活はハワイ辺りでマリファナでもやりながら、ボアーッと如何でしょうか?

Devil is in the detail

2009-10-21 10:37:35 | アメリカ政治
健康保険改革法案のアップデートです。

現在、上下院合計で5つの法案が存在しており、先日上院の財政委員会で可決された法案(というかコンセプト)を基にその他4つの可決されたものを包括した法案が姿を現した。最終的にはこの法案が、両議会で審議されることになる。

可決されたコンセプトは66ページであったが、法案としては現時点で1,502ページもある。今回のように、委員会はコンセプトを議論しその後法案としての形を整えていく事は通常行われている事だそうです。しかし、健康保険改革はGDP17%を占める医療関係の今後を決めるだけに一字一句をめぐって両党間だけでなく、この法案を強引に進めている民主党の内部でも激しい攻防が展開されると予想されている。

大きな問題点でも、Public Option(政府が保険を提供する案)、保険を購入しない人へのペナルティー、高級保険加入者へのペナルティー、医療関連品への課税がある。

1. Public Optionをしない事で、このコンセプトは可決したのであるが既に骨抜きにされそうである。
2. 保険を購入しない人へのペナルティーが合憲なのか、もしそうとしてもペナルティーが低すぎて、全員加入前提なので、予算自体が成り立たなくなる。
3. 個人加入、雇用主提供どちらであっても、保険料が高いのものについては、贅沢という事でペナルティーが課せられる。ここまで法案をサポートしていた組合等も自分の保険にペナルティーの対象のケースも出てきていつので、法案推進派の分裂もありえる。
4. 医療関連品として、タンポン(冗談ではなく)とうの日用品(?)まで幅広く課税をすることになっている。又、現在非課税の薬、医療行為等にも課税されることになっている。

Devil is in the the detailとは、些細であるが重要なことが目立たない場所にさり気なく含まれていることを表わす慣用句だ。

健康保険改革法案では、意図的に重要なことが脚注、付記に含まれているとの指摘が以前からあった。オバマ大統領は選挙中、議会が採決する72時間前に法案を公表する事や公聴会を含めて討論をテレビ放送することを公約しいたが、いまだに実現されていない。又、民主党の中には、採決する法案を読まないと公言している議員さえいる。

やっと1,502ページが出てきた事で、今後詳細が分析される事になるが、どんな悪魔が潜んでいるかとってもとっても気になるところだ。

今年最後?

2009-10-20 19:09:38 | ゴルフ
昨日、テネシーでゴルフしました。日没で最後の2ホールプレー出来ず、結局ノースコアー。1ラウンドのためにわざわざゴルフバックを担いで張り切っていたのですが、情けないこととなりました。16ホールまでのスコアもめちゃくちゃでした。

地元の人の話だと、ここ1,2週ずっと雨だったそうで、コースはグチョグチョでした。コースの水捌けが悪そうでした。場所によってはゼリーの上を歩いているような感じでした。

未だ未練はあるのですが、取り敢えずシーズン終了宣言です。来年の4月まで5ヶ月。いつも来シーズンこそはと思いながら迎えるシーズンオフです。