YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

左肩の動き (テイクバックとダウンスイング)

2010-04-30 23:52:03 | 我流ゴルフ理論
肩の動きは、ボールを打つ事と直接関係無いので意識する事は無い。野球等と違ってゴルフの場合、トップで切り返す動作があるために、ダウンスイングの方向に、つまりインからボールに向かって動く様な感覚を持ってしまう時がある。(私だけかもしれないが)

しかし、バックスイングが90度までであれば、背骨の軸に対して回転するので、左肩はバックスイングは右下に向かって下がるだけ、ダウンスイングでは、左上(アドレスのポジション)へ戻る動き、つまりボールから離れる様に、左上に上げる様に、の動きにならなければならない。

『我流ゴルフ理論(1)Stack and Tilt』では、重要なテイクバックの左肩を下げる動きを書き忘れている。(本日追記)昨年の時点では、私自身、左肩の動きの意識が無かったのだと思う。テイクバックの左肩を下げる動きが正しく出来た上で、ダウンスイングパスの正しい左肩の動き、ボールから離れて左上にという動きが出来るのである。

インパクトでスクエアになる為に肩はトップから開く動きになるのである。幾何学的には当たり前なのだが、スイングを作ろうと思って、意識的に練習する時には、キチンとした理解が必要である。スクエアに戻るだけのだが、トップからは開く事で、腕の動きが自由になる。

Pawn Stars

2010-04-30 06:44:03 | アメリカのテレビ番組
最近めっきりテレビを観なくなり、眠気を催す為に寝酒の様にちょっとだけ観る位になっている。短時間なのでチャンネルサーフィンでさえもピッキィになり、ニュース番組を数チャンネル、ゴルフチャンネル、そして Discovery Channel や History Channel と選択肢も限られている。

でも思わず見入ってしまうのが、 History Channel の Pawn Stars だ。アメリカ人が発音しても思わず「ポルノ スターズ」と間違えそうな番組名なのだが、ラスベガスに実存する"Pawn Shop"(質屋)を舞台としたリアリティー番組である。質屋に持ち込まれる様々な品物の査定と値決めのやり取りといった内容である。1話30分完結で、3点くらいの商品が登場する。

持ち込まれるものは、アメリカの歴史絡み、建国してからの歴史が浅いので、普通の人が何気に持ってたりする。古い銃刀類も多く、大砲、ライフル、ピストル、ナイフ、中世の鎧と何でもありである。大砲などは、実射出来るものが価値があると言う事で、ネバダの砂漠で試し打ちしたりして、下手な歴ドキュメンタリーより面白かったりする。

クラシックな車やオートバイ、ジュークボックス等、レストアが必要なものも興味深い。いつも登場するレストア屋が、ガラクタ同然のものを見事に蘇させる。楽器では、ギターが多いのだが、レスポールやテレキャスターの蘊蓄が増えたりする。後は、ゲテもの、ボート、熱気球等、何が持ち込まれるか予想が出来ない。

質屋といえば、やはり外せないのがフェイクであろう。家宝の様なものが思い切り偽物だったりするのも、ややギルティープレジャーではあるが、持ち込んだ顧客の反応に笑える。

これまでで記憶にある商品は、オランダ東インド会社所有の船のベル。顧客がインドネシアで買ったもので、難破船からの曳き上げたにしてはきれいであったので偽物くさかったのであるが、アジアでの難破船は座礁しているものも多くて、難破後直ぐに金目のものはとられて、保存の物も多いそうである。もう一つは、アメリカでは署名の代名詞にもなる、John Hancock 直筆の債券というのもあった。

ラスベガスも15年も行っていないが、次回は是非この質屋も立ち寄ってみたい。番組放映開始以来、来客が10倍増えたそうだ。

海上石油掘削基地の爆発事故 (衛星写真リンク追加)

2010-04-29 16:07:23 | アメリカ経済
先日の炭坑爆発事故に続き、4月20日にルイジアナ州沖で、海上石油掘削基地(Oil platform)が爆発事故を起こし炎上、沈没、11人が行方不明だが、死亡したと思われている。

現在でも海底の油田から推定で毎日16万リットル以上(新たなリークも発見され80万リットル以上と言う説も有る)の原油が漏れており、ロボット等を使って遮断作業が続いているが、水深1500メートル以上の海底なので難航しており、目処は立っていない。海底のパイプとシャットダウン出来なければ、リークを止める方法としては、別の穴を掘り粘度の高い物質を注入する事で漏れ自体を止めてやる。しかしこの作業には数ヶ月を要する。一番早いのは漏れ上がってくる箇所にドームを被せて、漏れている原油を吸い上げて海に広がるのを防ぐ作業で、これは2週間くらいで準備出来るらしい。

漏れたオイルがルイジアナの海岸線に迫ってきており、Controlled burn、海面で燃やす事も検討されている。ルイジアナ沿岸は、牡蠣の養殖などが盛んで、漁業への影響や環境への問題が心配されている。

基地所有者のBPの発表では、漏れを防ぐ作業に一日当り$6M(約5億5千万)の費用が掛かっており、基地自体の損失は$700M(約650億円)とみられている。(株価も下がっている)

不思議なのは、いつもなら大騒ぎをする環境保護団体や、環境問題に敏感である有るはずのオバマ政権が静観している事である。先日発表したオフショア石油採掘政策の影響があるのかもしれない。オバマ大統領は、炭坑事故で亡くなった人々の葬式に出席したが、今回はどのような対応をするのかも注目される。

石炭や石油と言った可燃物の地下資源採掘は、本当に大変だとつくづく感じる。燃えるものなので爆発は付き物でだ。施設も大型で投資の規模も大きく、採掘が始まったら環境問題やらへの対応も引っ切りなしだ。テレビ番組で海上石油掘削基地の建設(岸に近くて水深が必要なので、北欧のフィヨルドで建設される)や曳航の様子を見たが、巨大さに圧倒される。常時200人くらいが生活する場所でもあるのだ。

又、湾岸戦争の時、イラク軍が退軍のとき、石油施設を破壊して自噴する石油がそのまま燃えるいるのを消火作業するのを、ニュースで観た事があるが、想像を遥かに超える凄まじいものだった。先ず、ダイナマイトを燃え盛る自噴パイプの直ぐその場で、爆発させるのである。爆風で一瞬酸欠状態が発生して火が消えるのである。そして、土砂降りの石油の中でパイプの遮断作業を行うのである。

好き放題、電気、ガソリンを消費する身としては、壮絶な現場に思いを馳せる事くらいしか出来ない。

〈衛星写真リンク〉

アリゾナ州で州法として移民法成立

2010-04-28 11:35:50 | アメリカ政治
移民法というより、不法移民取り締まり法と呼んだ方が相応しいのだが、アリゾナ州の州法として先週、成立した。

背景には、連邦政府がメキシコとの国境の保守をキチンとしていなかった事、カリフォルニア州やテキサツ州の国境警備が厳しくなった事、アリゾナ州と接するメキシコ側の麻薬組織の活動が激しい事などで、アリゾナ州国境での不法移民が増えて、犯罪行為が活発化している事が挙げられる。

不法移民の増加で、アリゾナ州の州都フィネックスは、メキシコ人絡みの誘拐事件多発しており Capital of Kidnapping と呼ばれており、車の盗難や殺人も増えており、先日は国境のある軍警察署の副署長が自宅で殺される事件が発生している。移民法成立は議会の70%の賛成多数で可決されている。

法律自体は、不法移民と見られる人を片っ端から容赦なく尋問出来るというものではなく、何らかの理由がある時に、合法移民である書類の提示を求める事が出来るという内容で有る。移民に対する書類の提示要求は、連邦移民法で認められており、州法は注意深く、連邦法を運用と連動する様な文言となっている。

移民、特にメキシコ人に対する人種差別的法案であると大騒ぎになっている。騒ぎの責任の一端は、オバマ大政権が、昨年から激しくなったメキシコ側での麻薬抗争の影響があるにもかかわらず、連邦政府の国境警備を強化せずに着た事が挙げられる。その挙げ句に、今回の州法成立に付いて、オバマ大統領、司法長官、国土安全保障長官が雁首並べて、法律の中身も把握しないまま、違憲であるなどと軽はずみな発言を繰り返しており、アメリカ市民の安全より不法移民の人権が大事であるかの様な印象を与えている。

マスコミも民主党議員も政府論調に同調した形で、尻馬に乗っている。「ナチのユダヤ迫害と同じだ」とか、狂人的な発言を臆面も無くしている人達がいるのには、驚いた。

アリゾナ州は、国境があるので、これまでも移民法、人種差別などで、メキシコ人絡みの訴訟経験が豊富なので、オバマ政権が言う様な明らかに憲法違反になる様な州法を作らないのである。Reasonable Suspicion は議論の有る所であるが、通常の警察官の尋問と同じであるし、連邦法で移民への合法書類提示は定められているのである。

健康保険改革法案成立した事で、オバマ大統領への批判も一段落していた。金融改革法案では、改革相手が金融機関と限られていたので、ウォールストリートの演説では変な事(相変わらずの嘘)も言っていたが、余り批判に曝される事も無かった。

今回は、不法移民へ肩入れするという、改めてリベラル活動家の面をさらけ出しているので、アメリカ国民に改めて幻滅をもたらしたと思う。この秋の中間選挙に向けて、ヒスパニック(メキシコ人中心)、人種差別絡みで黒人への受けを狙った政治的なアピールという一面もあると思うが、アメリカ市民の安全と国境警備の厳重化を棚に上げての、声明なので改めて、大統領としての資質を問われる自体になってくるだろう。

アメリカの不法移民は、経済状況の悪化でここ数年減ってきているらしいのだが、現在でも推定で一千百万人いると言われている。健康保険改革法案のときも不法移民にも補助金で健康保険を提供するのではないかとの疑問が付いて回っていた。オバマ大統領は、一方で移民法改革で、不法移民に市民権を速やかに与える事を画策しようとしていたりする。

もし、オバマ大統領が現在の国境警備の不備を放置し、自己防衛の為に連邦法の枠内で州法で対応しようとするアリゾナ州を邪魔し、市民権獲得の基準を甘くすると、メキシコとの国境を持つ州は(カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサス)は、大変な事態になりそうだ。ひいては、アメリカの国体を維持出来なる危険性さえ出てくる。

どうひいき目にみても、オバマには大統領の資質が無いとしか思えないアリゾナ州の移民法成立をめくる騒動だ。恐ろしいのは、まだ始まりに過ぎないという事だ。任期中のダメージを最小限にして欲しいと願っている私のささやかな願いもはかない夢か。


追記(4-26-12)

アリゾナ州の法律は、これ

円ドル相場

2010-04-27 03:00:45 | 日本経済
日経4月2日の経済教室、ロバート・ディーグルの「円相場」の記事を読んで、ずっと考えてたのだが理解が出来ない。何回も読み直しているのだが、いつまでたっても五里霧中だ。

私なりの結論としては、円ドル相場は110円が実感として適正であるが、モデル分析の前提が間違っているのではないかと考えていた。

考えているうちに、池田信夫ブログで「床屋の値下げとグローバル化の関係」のエントリーで、この記事の事を取り上げていたが、池田大先生、今回ばかりは内容を勘違いしているが、結論には賛成という、不思議な事になっていた。(記事へのアクセス方法も出ている)

この記事、ロバート・ディーグルが変なのか、訳者が変なのかよく分らないが、理解し難いのは間違いない。で、結論としてモデル自体も、データ後追いモデル(モデルはそんなものだろうが)が、そこそこ検証にも耐えたという偶然の産物の様な気がする。

まず、円相場とサービス業の生産性に関連が有るとは思えない。それぞれ独立した変化を無理矢理くっつけただけだと思われる。「風が吹けば桶屋が儲かる」風の分析に過ぎない。

ロバート・ディーグルの論点を整理してみる。

1. 製造業では生産性が上がると人手が少なくてよいので、サービス業への移動が起こる。
2. 国が豊かになるとサービスに対する相対的重要が高くなり、サービス価格が上昇する。
3. よって、購買力平価によって、円が上昇する。
4. 日本の雇用に占めるサービス部門の割合が増えている。
5. 規制緩和でサービス部門の雇用拡大(供給)が増えれば、サービスの価格は低下して、円は下落する。

1と5の根拠として、バラッサ=サミュエルソン効果が持ち出されている。

結論として、円高が日本の製造業と経済に悪影響を与えているので円安導入すべき。円高では製造業からサービス業への変換は
考えるべきではなく、サービス部門の雇用拡大のためにサービス部門の規制緩和を進めるべきである。

????? 分からない私がバカなのか ?????

やったー、やったー、ミシガン会初優勝!!

2010-04-26 12:17:54 | ゴルフ
ミシガン在住の日系人ゴルファー参加の大会としては由緒のあるミシガン会の、本日行われた4月大会で、念願の初優勝をした。(コースはこちら

朝からずっと霧雨、途中2、3ホール少し強めの雨になったが、今シーズンの開幕戦としては幸先の良いスタートとなった。ミシガン会に参加して3年目であるが、いつもスコアが出ず、昨年の実績ベースのハンディキャップが14もあったのも幸いした。参加以来、ずっと自分から流して買っていた馬券も当たり、参加費も浮いた。

スコアは、44+37=81。3パット無しで27パット、難しいパーパットがほとんど入った。自分で言うのも何ですが、圧巻は10番から12番の3連続バーディー、生まれて初めての経験だった。但し、13番は興奮していたせいかOB、前半の4番ではロスト2球の8を叩いている。(結局3球無くしているので、レバタラなら75)コース状況が悪く、ピックアンドクリーン(所謂6”ルール)OKであったが、自分一人気張って、適用せずそのままでプレー。

3連続バーディーで始まり直後のOBで、4ホール目で-1となったインは、雨に降られた事もあり、パーをとる為のコースマネージメントを初めて意識してのプレーが出来た。結果は、その後5ホールで2オーバーで37となった。ドライバーがフェアウェイに無くても、無理にグリーンを狙わず、寄せ易い所に運んでいくという基本の意味が分かった様な気がする。

パットは、1パットが9回ある訳だが、一緒に回った方のパットが参考になる場合が多く、ラッキーであった。

ミシガン会の来月のハンディキャップは9となったが、もう20回近くラウンドしているコースなので、来月は自己ベスト更新と連続優勝を狙う。

肝心のUSGA公式ハンディキャップも、これで、シングル復活なるはずだ。正式のポストされたら、又、家族に「シングルさん」と呼ばせよう。

ジオスも

2010-04-25 09:07:03 | 雑記
英会話学校のインチキは20年以上の歳月を経てやっと終焉に向かうのだろう。今まで一度も 日本の英会話学校に通って英会話が出来る様になった人に会った事が無い。

先週、ジオスが倒産した。3年前の NOVA 倒産の方がインパクトが強かった気がするが、伴に1980年代に設立され、バブルと一緒に伸び、その後も抜群のマーケッティングとインチキ臭いビジネスモデルで生き延びたが、日本経済の低迷とインチキに化けの皮が剥がれまくっていた事を乗り越える事は出来なかった。

個人的な体験としては、アメリカに来る前に何も無き英会話学校(名前も覚えていない)に体験入学した事あるが、アメリカのクレジットカード事情を講師の外人(アメリカ人だったと思う)に質問した所、20代後半とおぼしきアンチャンは、クレジットカードを持っていないと言うではないか。まともな社会的な会話が出来そうにないので、それっきり辞めてしまった。

留学とか海外旅行とか、英会話を学ぶ動機は人それぞれにあると思うのだが、それらの対象がアメリカ中心から、いろんな国々に分散していった事も遠因としてあると思う。青年はアメリカを目指さないのである。

アメリカに憧れて永住を決めた身としては、インチキのネタとしてさえ神通力が無くなりつつあるアメリカを巡る環境が、いささか寂しい。

貸しクラブ

2010-04-24 19:36:57 | ゴルフ
今週は、火曜日からずっと出張だったのですが、たまたま時間が出来たので(というか、計画的に)出張先で一ラウンドしてきた。飛行機での出張だったので、さすがにクラブ持参は出来ず、貸しクラブでのプレーとなった。(コースは、こちら)

貸しクラブは、コブラのセットで、ドライバーが S9-1 F 10.5 、アイアンが、SZ 、そしてパターは、ブルズアイ。ドライバーは、Rシャフトだったのだが、相性が会っているようで、結構気に入った。しかし、どうしても音に馴染めないので、eBayで探してみようかという所まではいっていない。パターは、長さが多分35”なので、グリップが足りなくなり、シャフトを握ってベリーパターのようになってしまった。

今回、ウィークディにこっそりプレーを別にして一番収穫だったのは、Game Improvement Irons とよばれるどちらかと言うと初心者向けのアイアンで初めてプレー出来た事だ。この種類のアイアンは、低重心でソールの幅が広く、打ち込まなくてもボールが上がる様に出来ている。なので、ショートアイアンやウエッジは打ち込みたくても打ち込めないのである。クラブが地面に入っていかないのである。いつもの調子で打つと右に吹けていってしまうのである。その上、球は上がるのだが、スピンが掛からないので、グリーンで止まってくれない。

最初のアイアンで、その後のプレースタイルが決まるとか言われるが、その意味が実体験として、初めて分かった。有る程度本格的にやる気のある人は、最初から上級向けの中で易しいアイアンを購入して、打ち込むスイングを覚えないと、上手くなって上級者向けのアイアンを買うと、クラブに慣れるの時間が掛かり、スイングも乱してしまいそうである。

ケンタッキー州のコースだったが、グリーンがエアレーションがしてあった。聞いてみると、春先と秋に2回するそうだ。ミシガン州では、秋に一回だけなので、所変われだなーと思った。ミシガンからちょっと南に下ると、芝の種類も違うので、これも興味深い所だ。フロリダのバミューダとはまた違う。
 
ウィークディの午後のプレーなので、ガラガラ、同僚と二人で気楽に時々練習球を打ちながらの3時間半でのラウンドだった。いつもこの位の時間で回りたいものだ。

Navy Seals の裁判の結果

2010-04-23 13:09:07 | アメリカ政治
Navy Seals の裁判で、収監中のテロリストに暴行を加えたとの罪で軍事裁判に欠けられていたNavy Seals の1人に、バグダッドの軍事裁判所で無罪判決が下った。(訂正:前回のエントリーでは2名としていたが、3名だった)今後、2人の裁判もあるが、無罪の可能性が高くなった。

捕獲されたテロリストの証言だけを証拠としていたので、元々立件が難しいと考えられていた。

Navy Seals には不名誉除隊を受け入れれば、軍法裁判には掛けないと言う司法取引も示されたようだが、3人はこれを受け入れず、引き続き勤務することを望んで、敢えて裁判を選んだ。

Navy Seals の軍事裁判の件は、ちょうど911の首謀者の裁判が、New York 市でアメリカ国民と同じ権利を与えられて、刑事裁判に掛けられると同じ時期に報道されたため、根本的な矛盾に対しての批判が湧き上がっていた。今回の無罪、又、非難轟々であった911の首謀者の裁判が刑事から軍事、場所もキューバ収容所内の軍事法廷に変更になる可能性が高くなり、一年越しで、トチ狂った判断をし続けてきた司法長官(ひいてはホワイトハウス)も、少し、まともな方向に戻ってきた様である。

今後、911の首謀者の裁判の件も引き続きフォローしていくつもりだ。軍を崇拝するわけではないが、命をかけている人々を政治活動の一環でもてあそぶ事に憤りを感じる。

まずは、Navy Seals 1人の無罪を祝い、残り2人の無罪を祈り、今後も希望している軍勤務を続けられる事を願うと伴に、軍での活動でさえ、政治的にならざるを得ない事気の毒に思う。

Washington DC :校長先生、自宅で殺害される

2010-04-22 13:04:21 | 教育
Washington DC で教育委員長として活躍する Michelle Rhee の事を以前に紹介したのだが、先週ショッキングな出来事があった。

Washington DC 学区内の公立ミドルスクール(日本の中学校に相当)の校長先生(Brian Betts)が、自宅で殺されるという事件だ。

テレビ報道の生徒の反応を見ても、人気のあった校長先生であった事が偲ばれる。この校長先生は Michelle Rhee が教育委員長になっからの校長先生に任命されており、42歳と若い事もあり、将来を嘱望されたリーダーだったとの事だ。

警察は、状況からは、顔見知りの犯行である可能性が高いと発表している。現時点で、これ以上の事実は明らかにされていない。

顔見知りの犯行ということだが、 Michelle Rhee が進めている Washington DC 公立学校の改革と無関係で、今後の活動に影を落とさない事を祈るのみである。

尚、この殺人事件のあった家は、2002年にも住人2人が殺される事件が起きている。犯人は逮捕されているとの事で、今回の事件とは無関係だと思われているが、いくら偶然でも壮絶である。

West Virginia 州の炭鉱事故とアメリカのエネルギー事情

2010-04-21 05:53:48 | アメリカ経済
4月5日に発生した West Virginia 州の炭鉱事故は、死者29人を出す惨事であった。安全対策に問題のあった炭鉱だったようで、昨年からの採掘量の増加で、監督省庁の安全指導も増えており、関係者の中には起こるべきして起きたと感じる人もいるようだ。

しかし、West Virginia の田舎にでは、炭鉱の長い歴史がある上に、これといった産業が無い事もあり、炭鉱で働く事が、それなりの生活を保障する唯一の職なので、事故も生活の一部として受け入れられている感じがある。

炭鉱の経営者は、叩き上げではないがこの地区の出身で、組合が嫌いで、グリーン政策がアメリカを滅ぼすといって憚らない問題人物でもあるようだが、一方で自然災害の折は、自治体への重機を提供したり、いろんな寄付などを行う人でもあるようだ。

アメリカのエネルギー消費量の25%は、現在石炭で賄われており、石炭産出量の5%は、輸出さえされている。石油が主にガソリンとして消費されている事を考えると、アメリカの電力の7割は石炭がになっているのである。埋蔵量は、豊富で石炭抜きには、アメリカのエネルギー政策は考えられないのである。

しかし、アメリカの人々が石炭、ましてや炭鉱、炭鉱夫に付いて考える事は、皆無であろう。話題になるのは、今回のような炭鉱事故の時だけである。

『遠い空の向うに』(October Sky)という、炭鉱の町出身のNASA技術者の実体験を基にした映画がある。内容的には、炭鉱で働く事よりロケット技術者になる夢を実現させるという青春映画なのだが、高校の時から炭鉱夫になる事を運命付けられるような様子がリアルに出てくる。炭鉱があるからこそ成り立つ町、労働争議や対立、事故、しかし、過酷な条件で働く炭坑夫が気持ちよく描かれている。このようなアメリカ(60年代だが、基本的にはそんなに変わっていないと思う)もあるということを知る上でも見て損の無い映画だ。

この映画の原作『Rocket Boys』の著者は、今回の事故を悼みながらも、アメリカの国力を根底で支える人々への変わらぬ尊敬の念を表わしている。

日本は地下資源を輸入に頼っているので、このような現実が段々無くなってきているのは、危機的である。いくら技術的に進化しようと、自然を相手にする労働者という現実が無くなれば、技術も枯れざるを得ないと思う。いつの間にか、日本の労働は、製造業の現実くらいしか無くなってしまった様な気がするが、これもエネルギーを輸入に頼った上での話である事を、認識して置く必要がある。

アメリカで、コンピュターのスイッチを入れる度に石炭の事を思い、亡くなった炭坑夫の事に思いを馳せるのは悪い事ではないと思う。

12月6日は、1906年にやはり West Virginia 州で起きた大規模の炭鉱事故を忘れない為に、Natonal Miners Day (炭坑夫の日)となっているとの事だ。

Goldman Sachs 詐欺の疑いで提訴

2010-04-20 10:36:59 | アメリカ経済
John Paulson が、Goldman Sacks (Deutsche Bank にも)に働きかけて、Credit-Default Swapsを大量に買う為にCollateralized Debt Obligationsの市場を拡大させ、住宅バブルの崩壊に書けている事を、Collateralized Debt Obligationsを購入する投資家に知らせていなかったというのが、提訴理由である。余りにも無理があるので、Goldman Sacks が徹底抗戦すると言っているのももっともだ。

市場を拡大したい人の意図がどうであれ、市場や取引自体にインチキが無い限り、市場(もしくは市場開設、拡大)に罪は無い。そんな事をすれば、株が暴落する度に株式市場や取引所を訴えなければならない。確かに、特殊な市場だけに気持は分かるが、SEC は、トチ狂っているとしか言いようが無い。

何が飛び出してくるかは、今後の見てのお楽しみだが、私は大したものは出てこないと思う。

ウォールストリートの改革が、オバマ政権の次の標的なので、オバマ政権主導のアメリカ版「米騒動」の様な気がする。権力者が活動家の手法を使う危険性をまざまざと見せつけている。こんな大衆迎合政策ばかりをしている場合ではないはずなのだが。

とりあえず、頑張れ Goldman Sacks と言っておこう。

ルーピー 鳩山

2010-04-19 08:05:53 | アメリカ政治
新聞社のワシントン特派員の中には、アメリカ新聞を丹念に読んでいる人がいるらしく、ワシントンポストのおちゃらけコラムまで真面目に読んだ挙げ句、日本に発信したようだ。(発信した本人も冗談半分だった可能性も否定出来ず)

誤算だったのは、冗談にしては余りに的確で愛嬌のある表現だったため、官房長官までも大真面目に対応してしまった事である。(ビジュアル的にもピッタリなのもツボに入っている)英語的にも loopy は、コラムニストの筆癖みたいな表現で、余り意味は無い感じに読める。官邸にキチンと英語の読める大人の人は居ないのであろうか。コラムよりそちらが心配だ。

これ以上書くと、同じ穴の狢になるので(もうなっている?)この辺で。

以下、鳩山、日本関連部分をワシントンホストから引用 。(太字は問題の loopy の入っている一分)興味ある人はご自分で判断を。

By far the biggest loser of the extravaganza was the hapless and (in the opinion of some Obama administration officials) increasingly loopy Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama. He reportedly requested but got no bilat. The only consolation prize was that he got an "unofficial" meeting during Monday night's working dinner. Maybe somewhere between the main course and dessert?

A rich man's son, Hatoyama has impressed Obama administration officials with his unreliability on a major issue dividing Japan and the United States: the future of a Marine Corps air station in Okinawa. Hatoyama promised Obama twice that he'd solve the issue. According to a long-standing agreement with Japan, the Futenma air base is supposed to be moved to an isolated part of Okinawa. (It now sits in the middle of a city of more than 80,000.)

But Hatoyama's party, the Democratic Party of Japan, said it wanted to reexamine the agreement and to propose a different plan. It is supposed to do that by May. So far, nothing has come in over the transom. Uh, Yukio, you're supposed to be an ally, remember? Saved you countless billions with that expensive U.S. nuclear umbrella? Still buy Toyotas and such?

Meanwhile, who did give Hatoyama some love at the nuclear summit? Hu did. Yes, China's president met privately with the Japanese prime minister on Monday.

これでオープン戦終了 45+42=87

2010-04-19 05:21:40 | ゴルフ
本日は、友人と二人で Shepherd's Hallow でプレー。前後に誰もいなく、ドライバーやアイアンの練習ショット、パターの反省練習をやりながらの気楽な練習ラウンドとなった。

昨日からミシガンは冷え込んでおり、霜注意が出ていたが、結局大丈夫で、8時20分にスタート。ウォームアップで手がかじかむ程寒かったが、風もなく、時々日も差して、まずまずの天気。但し、気温も上がらず、ボールは飛ばず、調整しながら番手を決めたが、ショート気味であった。

スコアは、45+42=87、3パットが3回あった。3パットは3回ともバーディーパットが3パットボギーになったもの、進化している気(?)もする。パット数は、15+19=34。(今シーズンまだバーディーが無いのだが、今日は、チップインパーが一つ)友人は、スタート3ホールがダボだったのに、終わってみたら 46+39=85、負けてしまった。

一ホールだけドライバーを引っ掛けて、その上、崖下のボールを打つ時にクラブが短いのを分かっていながら横着して池ポチャになり、クアドラプルの8。後は、パー6つとボギー11。

前回の課題だったドライバーは、少し改善。パットはフォーム改善したものの距離感は未だにイマイチ。但し、グリーンの状態は良くないので、今の所余り不安無し。全般にショートゲームの勘が戻っていない。少し練習をしなくては。

先週、パターを除く全てにグリップを交換して気分一新、アイアン、ウエッジのライトとロフトも調整してもらい準備だけは万端。来週日曜日のラウンドからシーズン開幕だ。頑張るぞー。

Green Fee $45、練習ボール(スモール 約30発)$5 合計 $50。

へんてこりんな宇宙開発政策

2010-04-17 18:24:31 | アメリカ政治
今週木曜日に、オバマ大統領は、わざわざフロリダのケネディ宇宙センターまで出かけて、NASA の今後の政策について発表をした。非常にへんてこりんな内容的の発表であった。これまでも大統領の発言には批評的ではあるのだが、もし、発表された政策が実施されると、宇宙開発の将来は暗い。では、問題発言を二つ。

「宇宙開発の主要部分を民間に委ねる事で、宇宙開発のリーダー国の位置を強化する」と「約25年後には、火星への有人飛行を行う」である。

「宇宙開発の主要部分を民間に委ねる事で、宇宙開発のリーダー国の位置を強化する」

この発言は支離滅裂だ。宇宙開発の開発を民間に委託するという事は、今後、国としてはやらないという事である。つまり、アメリカは宇宙開発に興味がありませんと言っているのに等しいのである。NASA の予算として開発を進めないと、民間企業が付いてくる訳が無く、技術的に大吃停滞する可能性がある。

大きな政府を指向するオバマ大統領が宇宙開発の民営化を打ち出した事は、本人も宇宙開発に興味が無い事をハッキリ示した事になる。宇宙開発は、軍事開発と密接な関係もあり、軍事嫌いのオバマ大統領の発言としては、一貫しているのであるが、それで、リーダー国の位置を強化出来るとは、絶対本心では思っていないはずで、一センテンスなかで矛盾が起きている。

「約25年後には、火星への有人飛行を行う」

この発言は、宇宙開発に力を入れないと言う事を、覆い隠す為の、只のおべんちゃらである。オバマ大統領本人も自分が生きている間に人が火星に行く事を見れるかもしれないとの発言もあったが、たちの悪いジョークか、でなければ技術音痴、宇宙開発音痴を隠そうともしない厚顔無恥発言である。火星への探検を真剣に考えている人達は、怒り心頭であろう。現に、人類で初めて月面にたったアームストロング宇宙飛行士は、公式には初めて、オバマ大統領の政策を批判している。

「核無き世界」発言と同じレベルの夢想家発言である。

まず、火星へ行くのは、月へ行くのとは全然レベルの違う話であり、技術的な根拠が微塵も無い。ちょっと考えただけでも、片道3ヶ月も掛かる事、その上,火星は地球と同じ位の重力があるので、降り立ったら最後、アポロやスペースシャトルの様なロケットが火星上に無いと、帰ってこれ無い事など、卒倒しそうな問題が山積みなのである。

ケネディの月へ人を送る決意宣言とは違うのである。ケネディの場合は、既に人工衛星等の技術があり、月への有人飛行の技術的な下地は出来ていた上での、宣言であった。ブッシュ前大統領のもう一度人を月への宣言の方が、現実的な計画や夢を持たせられるので、政策や宇宙技術者にとっては心に響くものであろう。

もし、今回発表の政策が実施される事になれば、宇宙開発が停滞するばかりか、NASA が民間中心になると『カプリコン1』の様な、宇宙開発と国家陰謀の話が見事に融合した名作(珍作?)映画の企画さえ思いつかなくなるであろう。

宇宙に女性4人がいるという明るい話題の最中に(だからこのタイミングなのであろうけど)、こんな暗い政策の発表がされた事は、アポロ11号が月に着陸した事が、間接的にアメリカに住む事の要因になったものにとっては残念である。